建築家に設計を依頼する場合と建売では基本的に全く異なります。
建売の場合は、すでに建っている建物を購入することになります。もちろん、条件のいい物件などでは、建物が出来上がる前に売り出されることもあります。この場合でも、設計はすでに終わっていますので、完成する建物の概要は決まっています。このようなケースでは、工事の進み具合などによりますが、購入者の希望をある程度入れて変更してもらうことができる場合もあります。完成している建売の場合は、気に入った物件があればそれを購入し、手続きなどがすめばすぐ住むことができます。
建築家に設計を依頼する場合は、まず土地の購入からはじめなければなりません(土地がある場合は別です)。建てる土地がなければスタートできません。その上で建築家に希望を伝え、案を作ってもらいます。案がまとまってそれでOKということでしたら、実施の設計となります。実施の設計が終わった時点で、確認申請、業者見積、施工業者の決定となります。そしてやっと工事が始まります。
設計を開始してから建物が完成するまでの期間ですが、それは建物によって異なります。最短で、基本設計から工事開始までが3ヶ月、工事期間が4〜5ヶ月というところでしょうか。実際には1年間ぐらいを見ていただいたほうが良いと思います。
これら両者の中間として、ハウスメーカーによる注文住宅があります。手順としては建築家に設計依頼する場合と同じですが、ある程度決められた枠組の中で設計が進められますので、設計期間は短くなります。