すでに法律を調べられていると思いますが、そこから説明すると、
敷地が36坪ですから分かりやすいように、120㎡だとします。
容積率が100パーセントなので120㎡の延べ面積の「住宅」が
建てられることは、すぐに分かります。
最初に地下の話が出ましたので、そちらを説明すると地下の居室は
地盤面からの1m以下に居室があって、天井までの高さが1/3以上、
地盤面から下にある事が条件です。3mの天井高なら2mが地下に
もぐっていれば良いということになります。
地下に居室を設けるには「からばり」というドライエリアを作ります。
ポンプを使って排水することも必要になるのが一般的です。
それから1.4m以下の天井高であれば居室にあたらないという条件も利用して、
上階の床面積の1/2までなら床面積に算入しません。
そこで建蔽率の話をしますと、120㎡×30%で36㎡の建築面積を確保する
事が出来るのが分かります。
天井裏に18㎡の小屋裏収納、3階の床面積が36㎡、3階と2階の間の天井裏
収納が18㎡、2階の床面積が36㎡、2階と1階の間の天井裏収納が18㎡、
1階の床面積が36㎡。1階から3階までの「居室」の面積の合計の1/3までは
「地階の居室」の床面積は除外されます。
つまり108×1/3=36㎡です。
ですから36㎡の床面積をもつ4階建てが建つという理屈になりますが、
要件にある建蔽率や容積率となると「高さの制限」も相当に厳しい区域では
ないかと想像します。住居地域で4階建を建てるのは障害が多いです。
それから建蔽率は36㎡です。4LDKの1室が6畳間だとして約10㎡。
階段室が最低でも5㎡程度は必要になるでしょうから、ワンフロアに
3つの居室を配置するのは軌跡でしょうね。
そこで、リビングダイニングをワンフロア一杯に使っての36㎡で20畳。
1階部分に1室と洗面脱衣室と浴室、トイレ。
3階部分に3室(多少小さくします)の居室で合計4LDK。
地下室を作ることを考えれば相当にコストは下がりますから、3階の
トイレのためのポンプを設置しても安上がりです。
これで最高の高さは10mを超えませんから住居系地域なら建ちます。
が!高度地区なら敷地が狭いので、やはり高さの制限に掛かるでしょう。
そこで、それらを「必要な高さまで」地下に埋めたらいかがです?
ちなみに地下室のコストは「坪100万円」くらいです。
4階建の住宅を木造で作ることはナンセンスですから、やはりコストの
ためにも3階建までに抑えて計画したいですよね。
書いていて自分でもこんがらがりましたが、お役に立てれば幸いです。
URBAN GEAR 本多 信章
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