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無垢の床の施工不良について

無垢の床材についておききしたいことがあります。知恵をお貸しください。

ベタ工法ネダレス工法24mm構造用合板のうえに
使用した床材はメープル
施工時期は1月です。


2月に新築に住み始め、1ヶ月位でそりを感じ始めました。
現在はかなり凹凸を感じます。
天井高2500mm似合わせた天井ジャストの引き戸建具がズルズル擦れてあきにくくなり、メーカーに問い合わせ、建具の高さ調整で動くようになりましたが、戸車のレールで動いている引き戸で、床が歪んでいるので前後で高さが水平にできずに戸が収まったときに上部に2mmほど隙間ができてしまっています。
斜めのまま戸が閉まっている状態です。

スカート巾木のスカートが無垢材の目地部分の突き上げにより、完璧に押し上げられもう少しで巾木本体が持ち上がりそうなくらい沿っています。

玄関の框の出隅があるのですが、合わせ目が3mmほど空きがあるだけではなく、水平レベルでも2mmズレるくらい無垢材が突き上げています。

間違いなく床に原因があると感じ、床下を除くと防湿シートの施工がされていませんでした。

床の施工前の打ち合わせで大工さんが
「釘だけで収める」と言っていたので
その施工ではだめになるので指定されているボンドもあるのでそれに従ってください。施行説明書通りにお願いします。
と、現場管理に伝えておいたのに、施工説明書に記載されている ''必ず耐水合板を使用し、防湿シートを敷き込んで下さい'' を見もせずに床を施工してしまったそうです。

この施工説明書は現場に落ちているものを保管しています。

この経緯と施工説明書の記載があるにもかかわらず、
他のメーカーも貼っていない。
ベタ基礎の場合は貼らなくても良い。
これ以上の話になるのであれば弁護士を通すことになる。

と、言われました。

今でもまっすぐ閉まらない引き戸、ボコボコの床

私は納得できません。

施工説明書は無視していいものなのでしょうか?
張り替えるきも、自分たちのミスも認めないメーカー側の言い分が正しいのでしょうか?

ご教示ください。

専門家の回答

2件

星マーク
相談者が役に立った
2017年 9月27日
まずは、大変なご心痛お察しいたします。
さて、最初に申し上げますと、全面的に施工をしたメーカーの責任だと
申し上げられます。ただし、施工説明書の通りに施工しても、
無垢フローリングの反りを防ぐことが出来たかどうかについては、
判断することが出来ないと思います。

まずフローリングの「幅」が分からないので断言出来ませんが、120㎜
以上もあるような幅広のフローリングであれば、仰るような反りや隙は
発生すると思います。相当に乾燥させておいた材料でも起こり得ます。
床材が無垢なのに他の巾木や建具枠がMDFを芯に使ったような新建材で
あれば相性が益々悪くなります。私は設計するときに反っても巾木や壁下地を
押し上げないようにセトリングを見ておきます。

どうしても現場の大工は、ピッタリと美しく納めたいので、無垢材の
反りを無視してPBや巾木を床にピッタリに付けてしまいます。
また引戸を使うのなら、絶対に無垢の床に直に下枠、敷居を付けるのを
避けるべきです。縁を切らなければ、このようなことが起こります。
無垢のフローリングに慣れていないHMならではのトラブルですね。
ただし、ぼこぼこの床というのは、仕方が無いことです。これも無垢の
床の、ひとつの味です。

それからベタ基礎というか、床下に「防湿コンクリート」が施工してある
場合には、床下地と大引、もしくは根太の間にビニールを張る事は、余程
床下が湿気ていない限り必要ないでしょう。フローリングは室内に向って
反っているからです。凹に反っているということです。
つまり表面が乾燥して、繊維が縮んでいますから室内の空気が乾燥している、
または直射日光が当っていることを意味しています。
だから最近の無垢フローリングにはUV塗装が施されたものが出ているのです。

閉め切った部屋で、エアコンを一日中つけているような状態で日が当っていれば、
相当に早く反りは発生します。ですから反ることを想定して引戸は、
ハンガータイプにして、床を施工するときにはウレタン系ボンドを釘と併用して
施工するのは鉄則です。

冒頭に施工したメーカーの「責任」について「あり」だとお答えしましたが、
それは施工要領通りに施工するようにと施主から言われたのに、その通りに
施工しなかったことについてです。繰り返しますが、ベタ基礎でフィルムを
張る必要があるのは乾燥期間が短い施工したばかりの基礎に床を張る場合と
湿気が多い場合です。ですから、施工したメーカーがフィルムを張らなかった
のは、説明書を読んで判断したのなら仕方が有りません。
1階床の下地板は耐水合板を使います。しかし合板は、みな耐水なんです。
ですが、ここにもトリックがあって「特類」と「1類」では耐水性能に
差が有るのです。ですが、ネダレスですから耐水合板を使用しています。
それでも床下からの湿気が24㎜の合板を突き抜けて、フローリングに
吸い上げられ、表面から湿気を放出して変形するということは、影響が
有っても「マクロ」レベルだと言って良いでしょう。

無垢の床は反ります。大きな敷居を入れるか(それも無垢です)ハンガーに
するしか手は無いです。

※当アトリエでは建築に関する様々な質問に随時無料でお答えしています。
どうぞお気軽にお問合せ下さい!

URBAN GEAR / アーバンギア 本多 信章
at*****geardesign.com
http://www.urbangeardesign.com
054-206-4343
矢印
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2017年 9月27日
実際に見ていないので何とも言えませんが、聞いている限りだと、一般的に無垢床で発生する程度の変形だと推測されます。無垢材であれば、当然、想定されうる状態と言えます。今回の問題は、事前にリスクを施主様に説明していない事に尽きると思います。

扉が水平にならないのは、2mm程度であれば、一般的な施工誤差の範囲です。開き戸では問題になりませんが、引き戸だと想定されうる傾斜の範囲です。
矢印
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