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家づくり相談

無垢床フローリングの毛羽立ちについて

はじめまして。
お付き合いのある小さな地方工務店で戸建てを新築した者です。
工務店の仕事ぶりに納得できない部分があり、どうしてもプロのご意見を頂戴したく、質問させて頂きました。

私達は一部の床にクルミの無垢材を使用しています。
先日確認したところ、クルミの床材がザラザラした手触りでした。
木目に沿う様な毛羽立ちがすごく、クイックルワイパーが滑らず、手で触ってもザラザラとした感触です。
服で擦ると、木の屑?が服につきました。
素人目で見て、ヤスリがけをしていないなと思い頼みました。
(塗装前と毛羽立ちの状況が変わっていない為、塗装時にヤスリをしていないと判断しました)

工務店の主張は、
床材として発注したものを納品しており、毛羽立ちがあるからと言って工務店側で製品を勝手に二次加工はしない。
クルミは初めてだが、今まで無垢床をそうしてきて何か言われた事はない。
凸凹の表情がでるのがクルミの特徴だから、クルミの無垢床はこうなんだと思って。
と言われました。

凸凹ではなく、細かな毛羽立ちを指摘しているのですが、工務店はあくまでザラザラとした毛羽立ちや手触りはクルミ無垢材の特徴だと言います。

そこでプロの皆様に教えて頂きたいのですが、

•無垢材フローリングをプロが塗装する際にヤスリがけは行いますか?

•クルミの無垢材は毛羽立ちが多いのでしょうか?

•毛羽立ちがすごい状態でも、無垢床はそのまま引き渡されるものでしょうか?

すべすべで、足触りが良いのを求めて無垢床を採用したので、ストッキングが引っ掛かるような床をこのまま受け入れることが出来ずにいます。

乱文申し訳ありません。
どうぞ宜しくお願いいたします。

専門家の回答

4件

2021年11月27日
胡桃(ウォールナット)に限らず無垢の無塗装品の材料は表面がけば立ってざらついています。特にウォールナットは目が粗いため、その傾向は強いと思います。
通常このケバ立ちを抑えるために、塗装をする場合は必ず#180と#240のサンディングペーパーでサンディングをして表面を滑らかにしてから自然塗料を塗るように、どの塗料メーカーも必ず、明記しています。表面がざらついているのであれば、もう一度同じ作業をして塗装する必要がありますが、ざらつきを良しとしている塗装屋さんでは何回塗っても結果は同じだと思いますが・・・・
量が多くないのであればご自分で何回も塗っては乾燥させ、その後サンディングをしを4~5回繰り返せば、素人でも十分満足できる仕上がりになります。
矢印
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2021年11月27日
はじめまして、栃木で設計事務所を主催している松下と申します。
伝統工法で木造建築を専門としていた事務所にも勤めておりました。
ものを見ていないので客観的な意見として、書かせていただきます。
無垢のフローリングを使用する場合、加工場よりフローリングの実加工をして貼り合わせるように凹凸加工を施した後、超仕上げという表面を磨く機会に通します。それで完成とします。
工務店はこれを施工して、塗装します。
逆に塗装品は工場で塗装して納品されます。
どちらかわかりませんが、この2パターン考えられます。
無垢のフローリングはとくにクルミなどの堅木は木裏なども含まれる事もあり、自然のものですので毛羽立つのは当然の事です。
それが嫌でしたら建材メーカーから出ている表面だけ無垢のものか、全て無垢ですと杉など毛羽立たない素材を選ぶべきです。
反らない、毛羽立たない、焼けないなどと自然そのものの現象を受け入れられない方にはそもそも無垢の材料は不適切と考えられます。
自然素材に関してはそういった意見です。

また、ペーパー掛けですが、通常行いません。
マキタなどからペーパー掛けの機械が出ていまして、工務店なら持っていると思いますが、手間がかかりますが、費用をお支払いして掛けていただくのが良いかと思います。
しかし、塗装をしてしまっていると塗装も剥がれてしまいます。
塗装費もかかる為、工務店に提案され相談されるのがよろしいと思います。
参考になさってください。
矢印
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2021年11月27日
フローリングを選ぶときは、サンプルでの確認が必須ですね。
サンプルと違いすぎるのでしたら、メーカーの責任となりますね。
サンプルと違うものが送られてきたのに、そのまま施工したのなら、施工者もどうかなと思います。
今回のケースは、原因が違う所にありそうな気がします。
現場塗装は埃だらけの状態で塗ることも多いので、それで毛羽立っているように感じられるのかもしれませんね。
施工管理がうまくいっていなかったのかもしれません。
私は、それが嫌なので、工場塗装品を選ぶようにしています。
毛羽立ちの原因が何か、そこからですね。
まずは、余った床材を貰いましょう。
矢印
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矢印
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2021年11月29日
はじめまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。私は全ての住宅で無垢板の床を用いていて、日頃木の事を知らない専門家が多い事を危惧しているので、ここで少し木の床の事をご説明させていただきます。
1、木の板にはオモテとウラがあります。木表と木裏と言います。日本では床の場合木表を上にして張ります。理由は凹型に反るようにする為です。木裏だと凸型に反るので木が毛羽立ちます。これは乾燥によるものなので仕方のない事です。
2、しかし木には針葉樹と広葉樹があります。胡桃等の広葉樹は木裏と木面が明確ではありません。木の成長の仕方、木の形状の違いからです。また、海外の無垢板製品では木裏と木面が考慮されていません。
3、また無垢床板材には、既製品と製材品があります。製材品は日本で製材された物ですので原則木裏と木面は考慮されています。
4、弊社は国産の鬼胡桃を使用していますが、国産材は少ないですので、今回どこで製品加工されたものか工務店に確認して下さい。
5、つぎに塗装ですが、製材品の場合は現場でのオイルフィニッシュが一般的で弊社は全てこの方法としています。既製品には無塗装品と塗装品がありますが、海外では特に欧米等素足でない国ではウレタン塗装品が多いです。この場合表面の再加工は難易度が高いです。今回は毛羽立った感じからは無塗装品でしょうか。もしそうであれば、2次加工はそれほど難しくないです。
以上を考慮して今後の対応を決めて下さい。施工会社も木の事を知らない人がとても多くなってきており、特に塗装によってその対策は全く変わりますのでそこに気をつけて下さい。
余談ですが、静岡県は一大木材生産県ですので木の事を良く知る専門家が多いと思っていましたのでこのような事は非常に残念ですね。
矢印
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