URBAN GEARの本多と申します。
こういった、予算が低くても「良い家」が建てられるのか?という
質問は多く寄せられますね。誰もが一度は考えることじゃないでしょうか。
我々建築に関わる人間も頻繁に思い浮かべることだと思います。
設計者であれば、コストを上手く調整すれば、施主の要望を叶えることが
出来ますし、建設関係者ならば、コストを下げて顧客の満足度の高いものが
得られれば、利益を多く得ることが出来ます。そういった環境の中で、
概ね「住宅」に関しては大きく分けたジャンルでの価格の上下の幅は
狭くなっていると思います。適切な表現か分かりませんが「適正価格」に
なっているということかもしれません。
もう「ローコスト住宅」なる言葉が独り歩きしてから久しいですね。
ローコストってのは何なんでしょうかね。本来の意味からは少し、ずれて
きて定着しているように思います。解釈すると「安い家」って誰もが
考えていると思います。「良い家」というのも曖昧な表現で、私が考えるに
「贅沢な家」のことを指して言っているように思います。
つまりは「贅沢な家」を「安く手に入れる」という、これまた夢のような
話を本気で追い求めているという、傍から見れば、わざわざ無理難題に
振り回されているように見えるでしょうね。
私たち設計者の多くは商品として売られている住宅の「過度な性能」に
眉をひそめるものも多く居ます。私も、その1人です。
「そんなのいるのかぁ~」と、いつも考えてしまいます。健康に豊かに
暮らすことは人間にとって最も大切なことです。それを支える役目として
「家」は大きなファクターを担っています。断熱性能や耐震性能、空気の
環境など、理想を言えばキリがありません。それらに大金を注ぎ込んでも
大きな借金の返済に毎月苦慮するようでは、「健康に豊かに暮らす」という
大命題が損なわれてしまいます。
平屋は、そもそもローコストの理念から離れていますし、30年もつけど
たったの5年で修繕が発生するのが「建築」だと理解されているでしょうか?
1500万円あれば、ご夫婦二人で暮らせるような「小屋」のような家は
十分作れます。お釣りが来ます。雨風が凌げて、夏には夏らしく、冬には
冬らしく暮らす「生活の知恵」を持っていらっしゃるのであれば、何も
問題なく作れます。私が作って差し上げますよ。
商人は「物」を売っています。出来上がったものには「原価」が有ります。
自分の利益を載せて売るのが商売です。不動産屋やHMに相談に行って、
「それを安く売ってくれないか」と相談しても、無理難題を吹っかけている、
駄々っ子だと笑われるという流れなだけです。
1500万円用意できるが、どんなものが出来ますか?と尋ねれば、出来ることを
考えてくれるのが、工務店だったり、設計事務所だったりするのです。
海の傍に小さくて冴えない小屋みたいなものが出来て、Mikikoさん御夫妻と
同じように歳を取って、おんぼろになって、あの素敵な、お家には、
どなたが住んでいらっしゃるんですか?と若い夫婦が尋ねるような、そういう
景色に逆らわない、自分の人生の景色にも逆らわない家を建てたら良いですよ!!
こちらを参考にしてみてください。
https://www.homify.jp/projects/473753※当アトリエでは建築に関する、あらゆる御質問に随時無料でお答えしています。
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URBAN GEAR / アーバンギア 本多
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