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家づくり相談

屋根裏点検口の追加について


はじめまして。お忙しいところすみませんがご回答頂けると幸いです。

片流れ屋根の一寸勾配の家です。
天井裏に断熱材のアクリアマット150mm厚が2枚入っております。
また、天井裏に防湿フィルムを施工してある状態です。

しかし、施工ミスにより、重ねる方のグラスウールの室内側防湿フィルムを剥がさないで
重ねてしまっています。

これを防湿フィルムを剥がすように依頼したところ、天井裏の高さが低いため、人が入って作業する事ができないと
言われました。

また、天井裏点検口が一箇所ありますが、そこから登ろうとしても屋根の野地板が近いため
野地板に頭がぶつかり、屋根を破壊する恐れがあり登れない状態です。

そこで、一番天井裏の高さが高い、北側の部屋に点検口を新たに作り
そこから登って、自分で断熱材の防湿フィルムを剥がす作業をしようと思いますが、何か問題はありますでしょうか。

いまのところ、点検口からグラスウールを確認すると結露はしていないようですが
全てのグラスウールを確認できないので、他がどうなっているかは分からない状況です。

よろしくお願いします。

専門家の回答

3件

2019年 6月28日
屋根や外壁に合板使っていますか?合板は使っていればどうせ湿気は全く抜けません。そう言うことを知っている設計になっていますか?根本的な間違いを犯していればシート剥がしても効果は全くありません。
矢印
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2019年 6月28日
静岡にアトリエを構えておりますURBAN GEARの本多と申します。
日本全国対応で設計を行なっております。

さて、これにズバリ回答したいのは山々なのですが、少々奥歯に
ものの挟まったような言い方にならざるを得ないですね。

まず施工ミスについてですが、まだまだ充填断熱について施工の
知識やマニュアルは浸透していないのが実情です。残念でしたね。
ただ、正直そんなに神経質にならなくて大丈夫です。
旭化成の技術に確認した情報なので間違いは無いのですが、
仮にアクリアマットの防湿フィルムを剥がさないで2枚重ねた場合でも
実験や計算結果では結露は起こさないということを確かめているそうです。
しかしながら国の指針でグラスウールを2枚重ねる場合には防湿フィルムを
剥がすか、穴を開けるように指導をしているので、メーカーとしては、
そういう風にアナウンスせざるを得ないというスタンスらしいです。

それより私が気になるのは屋根の勾配が「たったの1寸勾配」しかなくて、
ちゃんと断熱材と野地板の間に通気できるだけの空間が確保されている
のかといいうことです。ちゃんと棟換気を付けていなければ屋根裏に
空気が溜まってしまいますから断熱効果も薄れてしまいます。
屋根葺き材にもよりますし、下地の処理や通気の考え方が適当ですと
小屋裏は結露します。電気の換気扇を付けて強制的に排気出来るように
するなどの措置も必要な場合があります。

参考にしていただければ幸いです。

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
矢印
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2019年 7月 1日
アーキネットデザイン代表の市川均と申します。大切な事は、防湿層の設け方です。それが、しっかり層として出来ているか否かが問題です。このような緩勾配の屋根裏は、夏場の高温結露(逆転結露)も起こりかねないですので、冬と夏の結露のメカニズムと、それに対する防湿層の設置の仕方を、工務店さんときちんと確認する事をオススメします。
片流れ屋根の場合、南傾斜か北傾斜かで夏の日射負荷が大きく変わりますのでそこも留意して下さい。
アーキネットデザインLLC市川均
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/
矢印
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