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家づくり相談

擁壁の安息角までの補強

お世話になっております。

現在兵庫県にて30坪の平屋を計画中です。
一部分、3、6メートルの擁壁があり、その上に土地があります。
擁壁から2、8メートル離れた場所に建築するのですが、その場合安息角まで深さ二メートルの深基礎をいれなくてはならないと理解しております。
今回、工務店から深基礎ではなくてセメント改良杭7、5メートルを28本いれる見積もりがきました。
この地盤改良は妥当でしょうか?
私としてはどうして7、5メートルも深さが必要なのかも理解できないし、なぜ28本も必要なのかもわかりません。
工務店には疑問を投げかけているのですが、回答をいただけてません。

ちなみに、地盤調査(スウェーデン式)では地盤改良の必要なくベタ基礎でOK、崖条例のあるところですが、市からの補強要請もありません(設計士が安全確認したのだと思われます)

素人の私としては、深基礎を安息角まで擁壁側だけいれる、もしくは、改良杭を擁壁側だけ安息角までいれる、という方法があるのではないかと思っております。

ぜひとも専門家のご意見を伺いたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

専門家の回答

4件

2019年 7月 3日
テツマメさん

擁壁に建物の重さをかけないなら全体に柱状改良
または鋼管杭にて支持して擁壁を安全にするべきです。
深さ7.5mが適切かどうかは資料が足りないので判断できません。

最低限の処置として安息角に深基礎でも申請は可能でしょう。
将来的に安全性を高めるかどうかが判断基準と思います。

工務店の提案は誠実と思います。

擁壁側だけに柱状改良は建物を不安定に支えるので
地盤調査で問題ない地盤であっても
長期的に不動沈下が起きる可能性があります。

書いてある内容からの判断なので中途半端ですが
参考になれば幸いです。
矢印
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2019年 7月 3日
相談するなら地盤データーないとできません。つまるところ強度のある地層の厚み次第とか色々あって、それボド単純な世界ではないからです。摩擦ぐいなのか支持ぐいなのか判断ができません。7.5mということはそれなりの理由があるはずです。
矢印
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2019年 7月 4日
はじめまして静岡にアトリエを構えておりますURBAN GEARの本多と申します。
日本全国対応で設計・監理を行なっております。崖地の設計も得意です。

さて、ご質問の内容ですが、仰る崖条例に対してのご意見の記述を
図にして見ました。(残念ながら画像がアップ出来ないので私が確認した
だけなのですが)最大の擁壁の高さが3.6mだとして、その「崖」の
「上」に建築をするということですよね?
この崖の「根」の部分から30°のラインを引いてみますと、仮に擁壁が
垂直だった場合でも、建物の端が崖の上の端部からの水平距離が2.8mという
ことになっているということですね?

規制が掛かるのは崖の根の部分からの水平距離が「高さの2倍」までに
なりますから2.8mは7.2m以内で規制の対象になっています。
GLから垂直に線を引いてみますと確かに、ほぼ2m位までが基礎に掛かる
規制の範囲になりますね。従って崖条例をクリアするためには2m強の深基礎を
作ることも一つの方法になります。

質問の改良杭についてですが、地盤の改良が必要ないと出ているのであれば
必要ないです。
しかし建設地の状態によっては安全を考慮するべきでしょう。
造成地が盛り土なのか切り土なのか。スウェーデン式サウンディング調査の
耐力が30kN/㎡以上あったとしても瞬間的な地震の揺れや大雨、経年で家が傾く
などの心配が有るようならば基礎は支持層に達していた方が良いです。

2m程度の深さまでなら工事が可能であれば表層改良でも良いように思えますが、
杭による改良の方が更に安心だと思います。建物が木造の3階建てくらい
までならば摩擦杭や支持杭にする必要は無いかもしれませんが、質問に有る
杭による改良工事が必要か不必要かについての判断が「法律」なのか「安心」
なのかによって分かれることだと思います。

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
矢印
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矢印
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2019年 7月13日
こんにちは。芦屋市の設計事務所、すまい研究室です。

工務店さんからの回答がないとのこと、高額な箇所であるだけに、ご心配が募りますね。

地盤調査の結果で地盤補強の必要がないということですと、改良杭を施工する計画はより安全を見越しての提案だったのではないでしょうか。そういう意味では、不適切な提案ではないと思います。

テツマメさまが考えておられるような崖地条例に係る安息角までの深基礎での対応は、条例に即した内容であるとすると法令上は問題ないと思います。

あとは下記のような項目を確かめることと、構造上問題のない基礎の設計をすることが大切です。

既存の擁壁がいつ作られたのか、どのような構造か、排水状況はどうか、
周辺地域の過去の災害履歴。
昨今の豪雨が多い気象状況ですと、擁壁の安全性は慎重に見極めた方が良いと思われます。

家づくりにはたくさんの決定事項があります。
お気軽に、すまい研究室にご相談ください。
http://sumai.us
矢印
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