加恵さま
初めまして。広島の設計事務所の堤と申します。
有名な安藤忠雄先生がよくおっしゃっていますが、住むのには覚悟がいると。
覚悟さえあればなんとかできると私自身思っていますし、
その上でなんとか快適な住まいを作るのも我々の職能だと信じてやっております。
さて、敷地3.6m×12.8m、14坪という想定でイメージしていきます。
敷地前面から5mを屋根なし駐車場として確保、小型車以下の想定です。
駐車場南側に建築本体2.6m×7.3m, 各辺境界まで0.5mの離れ。
北西角に一階エントランス。
入って西側に廊下、北西角にワークスペース(カーテン等で軽く仕切るだけ)、
中央にトイレ一体型ユニットバス、ユニットバス南にL型の折れ階段、階段南に寝室。
という順番に並べます。
折れ階段は北に向かって上りあがり、上りあがりにダイニングテーブル、その北端にソファ・テレビ等のリビングスペース。戻って階段に平行に廊下があり、西壁に沿ってキッチンを配置、最南端にベッドルーム。
という配置で押し込めるかと考えました。
延べ床面積11.5坪の超狭小住宅です。坪単価100万として1150万が建築本体プラス諸経費で1500に収まるのではと考えます。
ただ冒頭で申しましたように、覚悟が必要になってきます。
採光は現地を見てどう取り入れるか研究したいところですが、外に対してとても閉じた構成になってきそうですし、収納スペースもほとんど取れそうにありません。ベッド下や吊り戸棚収納を多くするなどの工夫が必要となってきますし、あるいはミニマリストとして暮らせそうであれば逆にすっきりしたライフスタイルが送れるのかもしれません。
ざっと手元でスケッチしたものを文章に書き起こしているのですが、なにぶん言葉では分かりづらいかと思います。メッセージいただければスケッチの方、共有いたします。
頭を悩ませてできたものはローコストであっても往々にして名作住宅となったりするものですので、ぜひ加恵さまの素敵なご自宅へ近く道筋が見えれば良いなと思います。
よろしくお願いいたします。
弊社は広島と北京の2拠点で活動する設計事務所で、国内外の受賞も多くございますが、近年の社会情勢の急激な変化を私も敏感に感じており、規模や価格に関わらず、長い時間を楽しく過ごせるような建築を作りたいと常に思っております。よろしければ弊社ホームページをご笑覧ください。
http://www.tsuaa.jpよろしくお願いいたします。
堤