漆喰の家について

　こんにちは。
漆喰もそうですが、どの程度までこだわられるのかによって金額は増減します。親切な工務店さんはしっかりとした漆喰塗りができる職人さんを連れてくるでしょうから一般的な職人さんの日当2万5千円以上は平気でかかるでしょう。漆喰材料そのものよりもそれを凹凸無くきれいに仕上げる能力に対しての報酬だと思っていいでしょう。
　一方で、漆喰とはいってみたものの類似したものでは他の左官仕上げや薄塗り仕上げというのもあります。これは材料代も人件費も抑えられると思います。（材料と工賃で数千円から1万円/㎡以下）
　もっと安くというのであれば壁紙クロスで漆喰調があります。一般的な壁紙なら1500円前後/㎡ですから、お手入れも簡単です。
　ちなみにメインの部屋を漆喰にして他は漆喰調クロスで予算を節約ということもよくあります。
　ざっくりでしたが、自分のこだわり次第で実際にかけたい予算が大きく変動すると思います。また一方で本当にいくらまで予算が出せるかも具体的な数値でおさえておくと、頭の中で予算配分の整理ができると思います。

　それにしても漆喰仕上いいですよね。

はじめまして、アーキネットデザインの市川均と申します。
　漆喰の家については、ほとんどの方が正確な知識を持っていませんの注意してください。私は、１０年来漆喰にこだわって家づくりをしていますので、誰よりも実績が豊富ですので、話すと長くなりそうですが、なるべく簡単にお答えします。
　まず、本物の漆喰は安いです。材料は基本は消石灰と水と砂とつなぎの糊（海藻糊）です。これに、色づけの材料、雰囲気付けの材料を好みによって混ぜていきます。私のスタンダードは、色は黄土を基本とし、場合によって、鉱物（青や緑）、草木（藍やラベンダー）なども入れます。自然素材にこだわらなければ、様々な合成顔料を入れる事も可能です。また、雰囲気付けには、和風にしたければ藁やスサを入れたり、表面ををザラザラにしたり、ツルルルなイタリアンスタッコにする事も可能です。知らない方が多いですが、日本の漆喰とイタリアのスタッコは基本素材は一緒です。違いはその塗る対象で、日本では柔らかい土壁に塗り、イタリアでは固いレンガに塗るので、それぞれの目的に応じて創り方が進化してきたのです。
　つまりは、漆喰とは左官屋さんが現場でつくる物であって、その材料はとても安価な物ばかりです。しかし、現在は左官屋さんに漆喰を創る能力がなくなってしまい、その代用品として、珪藻土入りの市販品が出回る様になったのですが、そのほとんどがびっくりするほど高価で、合成樹脂がたくさん使われています。そこで、私は１０年余り前からある左官屋さんと共同で、現在の石膏ボードで創られた壁に塗る事の出来る、オリジナルの漆喰を創り続けてきました。値段は、専門家はびっくりする事と思いますが、創り方はコストによって大きく２通りあり、壁と天井では値段が違うのですが、現在は３２００円／㎡〜３８００円です。もちろん、材料費と工事費込みで税抜きです。慣れていない工務店や市販の塗り壁材使用の場合と比べると半値以下だと思います。
　結果として、私の漆喰はビニールクロスよりは価格が高いですが、木や和紙や布クロスよりは安いので、それほど高くはありません。ちょっと乱暴ですが、ビニールクロスの家よりは、坪３万円程度予算を足していただければ充分だと思います。
　詳しくは、直接お問い合わせください。私の事務所のHPに掲載してある事例写真は全て漆喰の家です。
　長文になってしまったので、漆喰の良さ（室内が夏涼しく、無臭でさわやか）には触れませんが、見学は随時受け付けていますので、是非多くの方に本物の漆喰に触れてもらい、それを使ってもらいたいと切に願います。
　写真は白い壁天井も青い柱（鉱物入り）もしっくい塗です。

新築でコスト押さえた建て方ですと坪55万ぐらいが目安です。リフォームはどういうリフォームをするかで変わりますね。

ちょっと書き方が解りにくかったですね。
新築建て直しで坪55万円が目安です。建て壊しが150万ぐらいと思います。
リフォームだと坪15万～40万ぐらいの幅があります。どのくらいのリフォームをするかで変わります。一度打ち合わせできるとはっきりしてきます。