建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
家づくり相談

新築戸建て断熱・気密

回答 

3件

役にたった回答 

3件

フォームライトSL100と50αの違いについて。

吹きつけ断熱材についての質問になります。

 候補にしている工務店の案内で、①フォームライト100で厚さ70mmで建てた戸建てと、②50α80mmで建てた戸建てを見学させて頂きました。
(①②とも引き渡し前で、家具やエアコンはありませんでした。)
広さや窓の向きが違うので正確な比較は困難ですが、直感的にあまり違いを感じることは出来ませんでした。窓は①②ともアルミ樹脂複合サッシで熱貫流率2.33の防火窓でした。

 見学を終えて、50αを100にして、窓の性能を高くする方にお金をかけた方が良いと思いましたし、樹脂窓で南向きの住戸であればフォームライト100で十分と思いました。「いやいや、やっぱり50αの方がいいよ」ということもあるのでしょうか?

 カタログでは50αは独立気泡であり、断熱性能や気密性が高く湿気を含みにくいとあります。このような性質は何かメリットはあるのでしょうか?
(たとえば、「冷暖房をかけた場合にはやっぱり100より50αのほうが快適である。」とか、「50αのほうが壁内結露を軽減できる。」など)


まとまりのない文章ですみません。ご意見をお聞かせ下さい。

専門家の回答

3件

星マーク
相談者が役に立った
2021年 1月23日
断熱性能で比較して50αは100の2倍以上の数値差があります。また50αは気密工法を必要としないですから壁体内結露の発生が少ないので、普通よりも暖かい住まいを考えてるのなら50αの選択が良いのだろう思います。
窓の熱貫流率2.33の数値ですが、上を見るとキリがありませんし、2.33も性能は高いサッシだと思います。
バランス的には100+熱貫流率が2.33より低いサッシよりも50α(気密工法)+熱貫流率2.33サッシが良いと思いました。
矢印
この専門家のプロフィールを見る
矢印
この専門家に資料をリクエスト
星マーク
相談者が役に立った
2021年 1月23日
Hg様 こんにちわ。

そもそも論なのですが、フォームライトSL100は熱伝導率が「0.04」程度です。その上で厚さが70mmとなると、例えば外壁の断熱材の熱抵抗が「1.75」しかありません。あくまでも省エネの仕様基準を想定すると、東京都だとして地域区分「6」だとしても、熱抵抗「2.2」が最低ラインだと思います。厚さが88mm以上必要な計算です。
(屋根面になるともっと必要になります。まさか屋根面も同じ厚さで施工していないと思いますが。。)
(また、仕様基準未満だから違法というわけでもありません。)
これが50αになると、熱伝導率が「0.026」となるため、厚さが80mmだと熱抵抗は「3.1」程度です。これなら全然OKと思います。
フォームライトSLで厚さ70mmというのは、仕様規定より下回っているため、私なら絶対にやりません。省エネ基準よりも下、となるとかなり断熱性能が粗悪です。

フォームライト50αは気密施工が不要とうたわれていますが、個人的にはこういった吹付系の断熱材は、十分な耐震性が確保されていないと揺れて変形がかかった際に空隙が発生するという可能性が捨てきれず、念のため防湿層を設けた方が無難、とは思っております。性能的には防露計算でOKならばOKなのですが。また、外壁の面材がどんな仕様かによってもかなり結露(特に夏型結露です。)の可能性は変わりますので、実際にはその工務店に聞いてみた方がベターだとは思います。
比較で言えば、50αの方がいい性能ですが、これでOKだとは言えません。

また、サッシについては「アルミ樹脂複合サッシで熱貫流率2.33の防火窓」ということなので、おそらくLIXILなら「防火戸FG-H/L」あたりだと思いますが、この性能の窓は、現在の断熱業界では「中の下」程度です。
ただ、現状このラインが一番出ている性能のサッシだと思います。これ自体は問題があるわけではないと思いますが、冬のサッシの結露は覚悟して下さい。アルミ樹脂複合サッシならば、室温20℃湿度50%だとほぼ結露します。

と長々と書いてしまいましたが、ご質問の回答とすると、
フォームライト50α+熱貫流率2.33のサッシ、だと思います。
外壁の断熱仕様を仕様基準未満にするなんてあり得ません。窓をよくしてもそもそも外壁の性能が低すぎます。窓自体は向きや大きさなどの計画の工夫である程度なんとかなるところもありますので。

最初に戻りますが、仕様基準以下の仕様で建てている工務店さんを悪い工務店だと叩くわけではありませんが、せめてそのあたりの計算をちゃんとやっているのかどうかは聞いた方が良いと思いますよ(建物の外皮平均熱貫流率はいくつくらいなんですか?とか)。
フォームライト100の厚さ70mmで施工をしている段階でその工務店さんはそもそも断熱の計算(外皮平均熱貫流率等)はしていないのではないかと思いますし。適当に断熱材を設定しているならなおさらNGです。

どうしてもイニシャルコストがかかる話で難しい話ではありますが、お住まいになられてからの光熱費が恐ろしく変わります(下手したら30年で200万とか)ので、しっかり確認された方がいいと思います。

長文で申し訳ありません。
矢印
この専門家のプロフィールを見る
星マーク
相談者が役に立った
2021年 1月24日
50α+熱貫流率2.33のサッシが基本。しかし私はリビングなど大型開口部はひとランク上げます。同じサッシでなく木サッシです。
矢印
この専門家のプロフィールを見る
矢印
この専門家に資料をリクエスト
この家づくり相談「フォームライトSL100と50αの違いについて。」をfacebookでシェアする

関連する家づくりカテゴリー

おすすめ

同じカテゴリーの他の相談

悩みや疑問を専門家に聞きたい方はこちら

作りたいものが決まっている方はこちら