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家づくり相談

屋根断熱について

条件付き土地物件のフリープランで家造りを進めています。
土地が狭いため、部屋数が確保できないので、
小屋裏も部屋のように使いたいと考えております。
(天井高が140cmで低いのですが・・・)

現状、5畳のスペースがあるのですが、心配なのは夏の暑さです。
戸建て特有のモワッとした暑さを軽減したく考えており、
屋根断熱をオプションでハイグレードなものにすべきか悩んでいます。
施工会社によると小屋裏の標準の断熱材が、

・90mm グラスウール 10K

というもので、
同じ相談を施工会社にしたところ、
上記のものに加えて、

・屋根垂下端保温板張 スタイロエースⅡ 3種 35mm厚

というのを入れることを進められました。

こちらの費用が、25坪程度の建物に対して、
工事も含めて13万円程度の見積もりでした。

他のオプションの予算との兼ね合いで、
こちらを削るべきかどうか迷っております。

ちなみにこのスペースはリビングから吹き抜けでつながっており、
小窓、換気扇があり、エアコンを設置しようと考えています(←グレーかもしれませんが)。

こちらの断熱材を入れるべきかどうか、
いいアドバイスを頂けますと幸いです。

また、材料の原価を調べたところ、意外と安かったので、
工事費が結構するのかな、という印象なのですが、
費用の妥当性もあわせて教えて頂けますと幸いです。

何卒よろしくお願い致します。

専門家の回答

4件

2018年 2月 9日
URBAN GEARの本多と申します。

小屋裏は収納として有効に使うことを前提としているので、
基本的には居室には出来ませんが、そこは置いておいて
解説いたします。

吹き抜けで繋がっているということは開口している訳ですよね。
この部分だけ断熱材を補強するという考え方は、お勧めできません。
当然他の部分の屋根、つまり屋根に接する天井部分を全て性能の
良い断熱材を入れたり、遮熱材を入れたり、通気層を設けたり
しなければ結露の問題も出てきます。

単純に断熱材のかさを部分的に増やしても大した効果は望めません。
熱は伝わりますから。垂木の間にスタイロを入れて、その下に通気層を
別に設ける計画なのでしょうか?他の部分が天井に接する部分に
グラスウールを入れるようになっているんですね?
出来ればスタイロを入れた場所は、その上に通気層が設けられた
計画になっている方が良いと思います。

建築面積が分からないので追加の費用について妥当かどうか、
判断しかねますが。高いとは感じません。
実際に屋根を外断熱にした場合、かなり面倒な構造になる可能性も
出てきます。手間も掛かりますので結構な割り増し費用が掛かるでしょう。

小屋裏は密閉されていれば大変な高温になりますし、弱い換気を
した程度では、人が居る事も出来ないどころか、大切な収蔵品が
変形、変色、溶融する場合も有りますので、断熱をケチらない方が
良いと思います。

※当アトリエでは建築に関する、あらゆるご質問に随時無料でお答えしています。
どうぞお気軽に御問合せください。

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
at*****geardesign.com
http://www.urbangeardesign.com
054-206-4343
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2018年 2月 9日
断熱材の相談を拝見しました。
使用方法から考えてかなり性能不足です。現在一般的な屋根断熱材は高性能グラスウール16K厚み100、2020年に最低基準となる予定の仕様は高性能グラスウール16K厚み155です。これは一般的な使用を想定したもので想定されている使用方法を考えるとこの最低基準でもロフトのもやもや感は解消できません。
10Kや16Kとはグラスウールの密度で数字が高い方が性能が良いです。
断熱材の施工費は1m2当たり500円程です。屋根の付加断熱面積は40m2くらいでしょうから材工で7万円くらいになります。見積もり額は高いですが売り建て住宅は仕様変えると追加額が高額になってしまうので仕方ありません。

さて、必要なしようですが、付加断熱材の厚みを35ではなく100mmは欲しいところです。ネットで入手して自分で入れると言ってみてはいかがでしょうか。
矢印
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2018年 2月 9日
 建築条件付きで計画を進めているとのこと。断熱については上を目指せばきりがありません。今の仕様は建築条件付きの住宅では一般的なもので特に劣っているとは思いません。現実的な話をする必要があると思います。

 工事費については面積等が分からないのではっきり言えませんが、材料費(断熱材、設置するための細かい材料など)だけではなく、大工手間、会社の管理費等がかかるためそれなりの金額になってしまいます。しっかり責任をもって施工してもらえれば良いと思います。小屋裏部屋を積極的に使うということであればここはしっかり断熱をしたほうが良いと思います。

先ずは壁について。東京都23区と仮定すると前述のとおり現状でも特別性能が劣るというものではありませんが、もし予算が出せるのであればグラスウール・100mm・16K程度まで上げられれば十分とまで言えないまでもだいぶ向上します。

屋根も提案の通りでも良いと思いますが、たとえば、もう少し性能の高い断熱材(フェノールフォーム)にしてもらってはいかがでしょうか?金額が高くなりすぎるようであれば30mmでも良いと思います。今の見積から手間は変わらず材料費だけの増額で済むはずです。
 厚さ35mmというのは屋根垂木の高さが45~50mm程度であるためだと思います。垂木の下端に断熱材を設置することで断熱材の上側に15~20mm程度の通気層を確保しようとしているのだと思います。現在想定している仕様を大きく変えることなく効果が出る方法だと思います。
ちなみに、小生宅は50mmのフェノールフォームのみで、同じく通気層を確保して施工していますが、快適に過ごしております。小生宅も性能を上げようとすればもっと上げられますが、予算と相談し仕様を決定した結果です。

 小屋裏には小窓を設置予定と書いてありましたが、長時間過ごすのであればエアコンは必要だと思います。ただし、リビングと吹き抜けでつながっているようなので冷気がみな下のリビングに下がってしまうと思います。プランを見ないとはっきりしませんが・・その場合はシーリングファンを設置するのも良いと思います。正転、逆転できるものが良いでしょう。ただし、やはりお金がかかるので慎重に検討してください。
矢印
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2018年 2月10日
千葉市で設計事務所を主宰する飯沼といいます。
たまたま、断熱材についての相談をみて、気になりましたので回答します。

屋根断熱が、「90mm グラスウール 10K」というのは、20年以上前のグレードです。
当然ながら、夏場の屋根裏は暑くて使えないと思います。また、2階全体も相当暑いはずです。

ですから、スタイロエースを追加してください。
13万円のコストアップならば致し方ないと考えてください。
真夏に暑くて使えない部屋で、かつ冷暖房費が将来ずっとかさむことを考えれば迷うことないと思います。

また、他のハウスメーカーや工務店の断熱性能を是非調べてみてください。
この施工会社の標準仕様という断熱性能がいかに時代錯誤か分かると思います。

飯沼 竹一 / アトリエ24
phone:043-238-5095
mail*****er24.jp
url :http://www.atelier24.jp

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