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家づくり相談

耐震等級と構造計算

はじめまして
以下拙い文章を読み、私の不安に
理解をしていただけたら、助言をお願い致します。


今、どこの大手ハウスメーカーも耐震等級3を標準と謳い、
皆さん設計事務所や工務店も3は標準とするところをちらほら
見受けます。
自分はこの等級3を上回る家が欲しいと考えてるのですが、
認定ありきで取得が目的になっている形だけの家は嫌なのです。

ハウスメーカーの説明を聞きにいくと壁量何倍!とかばかり
説明を受けるのですが、本など見ると偏心率?直下率?許容応力度計算
など構造計算が必要だとあります。一方で大手ハウスメーカーは型式適合認定を受けてるから3階建てでも大丈夫、構造計算は一邸毎にはしないといいます。

何を信じたら良いのでしょうか?
構造計算していたらそれはそれで信用していいのでしょうか?

専門家の回答

8件

2018年 2月21日
ポヤンスキー様

構造計算といえば、一般的には建築基準法で定められている強度を保つ設計するための計算のことを指すと思いますが、信用に足るものではありますが、絶対的なものでもありません。
建て主に過度な費用負担を強いることなく、最低限の安全性を保つのが法の精神ですので、それ以上の性能をどこまで求めるかは、建て主の考え方に拠るところでしょう。
建築基準法が想定しる地震や、求める構造強度については、下記にわかりやすく書いてありますので、ご参考になさってください。
http://www.interiorn.jp/seismic_intensity.php

建築基準法で定められている耐震基準に対し、求める強度を1.25倍、1.5倍にしたものをそれぞれ耐震等級2、耐震等級3としています。
ですから、もちろん耐震等級3以上を求めることも可能です。
しかし木造の場合を例にしますと、耐震等級3ではベースに対して2倍近い壁が必要になりますから、間取りや窓の計画が制約されたりしますので、場合によっては鉄骨構造やRC造を選択しなければならないこともあり、そうなるとコストにも大きく影響が出てきます。
したがって構造設計では、間取り、遵守しなければならない法規(窓の大きさなど)、コストのバランスを考えながら構造計算をしていくことになります。

こうしたことを納得いくまで丁寧にキャッチボールをしながら進めるためには、設計事務所へご相談、ご依頼されるのがベストかと思いますよ。

------------------------------------
星裕一郎 / 星設計室 一級建築士事務所
千葉県浦安市弁天3-2-12-6
Tel : 047-301-1482
Fax:047-720-0122
E - mail :h*****home.ne.jp
Url : http://h3plus.wix.com/h3plus
------------------------------------
矢印
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2018年 2月21日
初めましてアース・アーキテクツの鷲巣(ワシズ)といいます。

HM(ハウスメーカー)は型式認定といって、建物の型番で認定を取っている
ところもあれば、一棟づつ「品確法による仕様規定」で耐震等級を取っている
ところもあります。
基本的に一般の住宅の大きさの範囲ですと、2階建て以下の木造の住宅は「構
造計算」が義務付られていません。

同じ耐震等級3でも「品確法による仕様規定」で行う場合と、「構造計算で行う
場合」とでは、同じ建物でも強度にかなりの開きがある建物も存在します。
私は「構造計算」をお勧めしますが、余分にお金もかかりますし場合によっては
耐力壁が多すぎて生活がしにくい事も考えられます。
耐震等級が全てではありませんので、「耐震等級2+α」でも十分な気もします。

話がそれましたので最後にまとめると、同じ「耐震等級3」でも「品確法の規定
によるもの」と「構造計算によるもの」があります。
「構造計算によるもの」の方が確かな事は事実です。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣
矢印
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2018年 2月21日
ポヤンスキー様、こんにちは、株式会社メディック・株式会社メディック一級建築士事務所の長谷山と申します。

他の建築士の方も言ってらっしゃるように、木造住宅2階建ての建物を構造計算するのはコスト的にお勧めしません。
耐震等級3すなわち、基準法の1.5倍強い家は震度6強の地震に遭遇した際に「倒壊しない」基準ですが、実は、通常の壁量計算で導きされた1.5倍の数値でも安心はできません。
それに加えて、上下階の柱と壁が同一線上にあるような(直下率の高い)バランス良い平面計画をすることが大事になります。

また、直下型地震は震度7という強い揺れが来る恐れがあり、さらに、その揺れが繰り返すことも想定されますので、耐震+制震または、耐震+免震も大事になってきます。

もし宜しければ、私が下記のブログにそのあたりのことを連載していますので、参考になさってください。

http://www.e-medic.jp/2017/07/22/1487/

http://www.e-medic.jp/2017/07/26/1496/

http://www.e-medic.jp/2017/07/28/1500/

http://www.e-medic.jp/2018/01/21/1730/

http://www.e-medic.jp/2018/02/05/1775/





矢印
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2018年 2月21日
ポヤンスキーさま

 木造の住宅でも偏心率なども勘案した許容応力度計算を行い現場の監理をしっかり行うことが安心につながることだと確信しています。2階建ての住宅で構造計算の義務がない場合に行う、建物の面積や平面プランを4分割してバランスをみるという簡易な検証方法ではポヤンスキーさんが求める安心は得られないかと思います。

意匠事務所でも自分で許容応力度計算ソフトを用いて設計している事務所もあります。当方は基本的な壁の配置、構造部材のサイズなど、意匠に合わせた構造図面を自ら作成した後に構造専門の協力事務所に最終的な構造設計、許容応力度計算を依頼しています。費用は100㎡(30坪)程度の住宅で25万円前後です。プランや階高、かけられる予算によって仕様が異なるため、建物ごとに最適な構造設計が必要となります。もちろん、大きな地震の度に構造上の問題が提起されている状況で完璧とは何か、考えさせられますが・・今できることはしておくべきだと思いますし、建物全体のコストから考えれば数十万円の構造検討費用は高いとは思いません。
矢印
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2018年 2月22日
現場の実態調査なども加味して考えなければいけないし、また、施工などの出来栄えもあります。実験でも、計算でも数値だけではなかなか判断しにくいところがあります。ハウスメーカーの型式認定は、場合によっては、材料品質そのままで厚みを少なくするとかコスト合理化のためのものもあります。ネット社会なので、情報量が多いので、信用するのは最後には自分しかないのではないかと思います。メーカ、工務店、それぞれの職人たちがいます。建築家にもいろいろですね。従って完璧なものに巡り合あうのは難しく感じます。他は判断材料として、不躾ですが、建築学会基準に基づくなど工学的学問をするか、運かもしれません。
鶴崎より
矢印
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矢印
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2018年 2月22日
ポヤンスキーさん

木造で構造計算を行うのは3階建てだけと思います。

2階建ての場合ほとんどが壁量計算という耐震性を確認する計算です。
私は施主の要望があって設計費用の予算を頂ければ木造2階建てでも
構造計算をして設計をしています。
設計費用の予算がないと「壁量計算」で耐震性を確認しています。

形式適合認定は設計マニュアル通りにやれば構造計算不要で
構造計算費用を掛けずに設計ができる仕組みです。
経費削減で設計のコストを抑える工夫といえます。

何を信じるというのも難しいですが。

丁寧な設計を希望されるなら構造計算でしっかり確認するのが安心です。
地震被害を恐れるなら制振ダンパーなども採用して安全性を高める。
木造の骨組みも丁寧な加工でしっかり作る。
そういう知識と経験があるところへ依頼するのが良いかと思います。

一級建築士事務所 匠拓:寺澤 秀忠
WEB: http://www.syotaku.jp/
mail*****ku.jp
矢印
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2018年 2月22日
ポヤンスキー様

はじめまして。
祐建築設計室の吉田と申します。

私の場合は木造2階建てでも全て構造事務所に構造計算をお願いしておりますので、意識次第なんでしょうね。
ハウスメーカーも同様で、型式でOKのところもあれば、しっかり計算をしているところもありますよ。
費用面など良し悪しはありますが、構造計算をして、しっかり数値が出るように計画することが一番安心ではあると思います。もちろん、施工が悪ければ意味がありませんが。

何かありましたら、お気軽にご相談下さい。
よろしくお願いいたします。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
祐建築設計室 一級建築士事務所
代表 吉田 祐介
TEL.FAX:*****
E-mail:yu.archi*****.com
HP:http://yu-architects.jimdo.com/
FacebookPage:https://www.facebook.com/yu.architects
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矢印
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2018年 2月22日
壁式RC造を強くお勧めします。
過去の地震に対する、実績が凄まじく、耐震性が実証されている工法です。
理論ではなく、結果です。

同じように建築基準法の基準を目指して、構造計算されている建物でも、耐震実績には現実的に差があります。

木造のパネル工法には、耐久性に対する問題点と、建物の靭性を獲得する為に釘が緩むという問題点があります(二度目の地震に対応できない)。

勿論、壁式RC造にも構造体が重いというデメリットがありますが、それを上回る耐震性で過去の地震を乗り切っています。

構造計算されていないものは、そもそも簡易設計です。壁倍率だけを上げれば良いというものではありません。特に、木造住宅は基礎が構造計算されていないのが問題です。
矢印
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矢印
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