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家づくり相談

新築戸建て断熱・気密

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今後気密性能はどれだけ必要か

福岡在住で大手ハウスメーカーと地域の工務店で悩んでいるものです。
現在比較検討している3社は提示するUa値は同等で、C値は工務店のほうが随分低いです。
ZEHの基準にもC値は入っていません。あまり気密性はこだわらなくてもよいものなのでしょうか?
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冬の寒さ対策も大事ですが、夏の暑さの対策は万全にしておきたいと考えています。また福岡は花粉やPM2.5、黄砂に悩まされておりそれらの対策も心がけたいです。
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数字だけに踊らされてもいけないとは思うのですが、初めての住宅づくりで何を参考に比較すればよくわからない現状です。ご助言いただけますと幸いです。

専門家の回答

7件

星マーク
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2019年10月15日
以下のコメントは、あくまでも私個人の意見としてお読みください。

最近は、クライアントの方がこういった性能表示に詳しいような気がします。ただ、仰っているように、数字に踊らされているように思います。

高気密!、高気密!と皆さん躍起になるのですが、そんなに高気密にして何の効果があるのでしょうか?高気密にしても機械換気しなければ、部屋の中の空気は、どんどん悪くなるわけです。住んでいる人間が、一番汚いのですよ!食べ散らかしたりするし、おならもするわけです。魔法瓶のような部屋で、そんな人間が暮らしたら、どうなると思います?
部屋の中もそうですが、壁の中も適度に湿気や空気が換気されるのが一番です。日本は、やっぱりアジアモンスーン気候なのです。そのような環境で、高気密にこだわることに、私は疑問を感じています。

家づくりに大切なことは、もっとほかにあると思います。ただし、ハウスメーカーと工務店の比較検討をされている限り、この助言はあまり意味を成さないような気もします。
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2019年10月15日

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ありがとうございます。素人からすると、失敗したくないという思いから何か安全を保証してくれることを求めているのだと、ご指摘を受けて感じました。

星マーク
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2019年10月15日
気密性高めたって24時間換気で穴があいているってことです!断熱はフルで25%しか効きません。残る輻射熱75%の対処をしないと意味がありません。日本は気候が温暖で窓を開けての生活が1年の2/3を占めています。ドイツのパッシブも窓を開けている期間が長い為=理論上の成果はありません。1/3の期間の為に建具を高性能な木建てにして壁と同じ断熱性能を求めましょう!
矢印
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2019年10月15日

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ありがとうございます。気密だけが大事な要素でないということがわかってよかったです。

星マーク
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2019年10月15日
初めまして、(株)エアロックと申します。
弊社は平成元年より高気密、高断熱、熱交換換気システムの住まいを建設しております。
勿論、外断熱工法です。  何故 高気密が必要なのか?の質問です。

いくら壁に窓に断熱性を求めても隙間の有る住まいで「あったかい家」になりますか?
もちろん気密を求めるだけではいけません。換気しない換気せんを付けるのでは無く熱交換換気システムを搭載する事が絶対に必要です。ダジャレ解ります?

例えば、ストーブを前にして背中の方から隙間風が吹いてくる建物は気密性が悪い家と言えるでしょう! こんな室内環境で暮らしたいですか?

外断熱にして気密シートを外貼りし、高気密、高断熱を建築しておりましたが、13年前から遮熱材を外貼りし、高気密住宅を建設しております。
残念ながら基礎は遮熱材を利用出来ないので断熱材を施しております。

ペンシルバニア大学資料によると、
熱の移動(漏れる、逃げる)で三つ有ります。熱伝導、対流、輻射で逃げて行きます。
熱の移動の割合
熱伝導は断熱材で止めようとしてますが、家全体の5~7%だそうです。
空気の対流での熱の移動も家全体の15~28%
輻射熱での熱の移動が65%~80% と説明されております。

そこで遮熱材を用いた方が簡単で性能がアップされる事が出来ますが、
現在の日本の制度では遮熱材に対してあまり認められていないのが残念です。

遮熱材の特徴は、輻射熱を97%カット出来る事です。
今まで厚い断熱材一生懸命頑張って高断熱を実現使用としてましたが、
遮熱材で輻射熱をカットした方が良いのは誰でも解るかと思います。

気密、断熱(遮熱)、換気の必要性が少しでもお解りになって頂けたら幸いです。

株式会社エアロック
代表取締役 木本紀光
埼玉県加須市岡古井165-2
https://airlock.co.jp
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2019年10月15日

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大変わかりやすい説明をありがとうございました。熱い福岡では輻射熱への対応も吟味が必要だと理解しました。ただ駄洒落は難易度が高く初見で理解出来ませんでした。

星マーク
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2019年10月15日
ゆうさん
C値についてですが、C値が低いほど省エネになります。

特に冬の寒さはだいぶ違うと解ります。
寒冷地でC値が良い工務店が増えています。

夏の暑さはC値より外部の輻射熱対策が効果が解りやすいです。

花粉やPM2.5の対策は可能です。良い製品が増えています。

数字だけで選ぶのは問題ありますが
使い勝手や住まいの楽しさだけで、
暑い寒いの家も後悔になります。

丁寧に相談に乗って提案をしてくれる
家づくりのパートナーを見つかると良いですね。

福岡で連携している工務店はあります。
もしご興味あればメッセージでご相談ください。

■安らぎ豊かな和のデザイン■
■地震に強い安心の耐震設計■
■冬暖かく、夏涼しい高断熱■

一級建築士事務所 匠拓:寺澤 秀忠
WEB:https://www.syotaku.jp/
矢印
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2019年10月15日

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ご丁寧なご対応ありがとうございます。
気密性能は寒さに対して特によいのですね。使い勝手や楽しさといった初心に返り、また健闘を続けたいと思います。

星マーク
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2019年10月15日
初めまして。
メラーキテクチャ アーキテクツ 建築研究所の吉松と申します。

皆さま、気密につきましては回答されていますので、別の視点でご意見できたらと思います。

大手ハウスメーカーと工務店で迷われているということですが、そもそも一社での設計・施工は、あまり性能的・数値的には守られない可能性が高いと思われた方が宜しいかと思います。(ゼネコンでしたらまだ期待できますが)
特に一般の方は計画時には性能や数値を確認されますが、工事時はその辺りをよく見ない(といいますか、良く見れない)ので、工務店などに一任されるケースが多いです。
想像してもらえればご理解頂けるかと思いますが、同じ会社で全てを進めて行くのでい良いことも悪いことも自社で飲み込んでしまえます。
安い、早い、楽なのですが、その反面もあります。
従って、気にされていることは結果的にはあまり問題ではありません。気密も現場で働く方々が各納まり部分で常に気にしていないと実現されないからです。

一方建築家に頼むことは、第三者の目線を現場に持ち込むことができますから、その辺りは担保されます。つまりは不透明なことができるだけないようにできるということです。
実は建築家を採用するコストもトータルすると工務店やハウスメーカーに頼むのと変わらなかったりします。
一般的には良く理解されていないことなのですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MERAKITECTURE ARCHITECTS STUDIO
メラーキテクチャ アーキテクツ 建築研究所
〒542-0012 大阪市中央区谷町6丁目3-25 LOK 2F-3
http://www.merakitecture.jp

矢印
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2019年10月15日

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ご丁寧なお返事ありがとうございます。
なにぶん素人で業界とのつながりもなく、どうすれば建築家にお願いできるかすらわからずにおりました。インターネットで調べてもまず出るのはハウスメーカーと工務店の情報ばかりですので。
また改めて建築家の方へのご依頼も検討しながらすすめたいと思います。

星マーク
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2019年10月15日
ゆうさん、初めまして。
丸山と申します。

基本的な話として、どこからが「高」なのかは個人の見解もあるので、最終的にはご依頼する会社の設計士の方と話し合いをしてお決め頂ければと思いますが、ある程度の断熱・気密は住宅の基本性能として必要だと思います。

断熱性能で言えば、H25年基準レベルと概ね同等のエネルギーで全館連続暖房が可能になるHEAT20・G2レベルがあると家を広く使えて(逆に言えば、少し狭くしても大きく感じる)良いと思います。
また、気密性能で言えば、現在の建築基準法では24時間換気を設置しないといけませんが、第三種換気で行う場合、C値が1.0以下でないと設計通りの性能が出ません。

換気について言えば、ゆうさんは花粉やPM2.5なども対策したいとのことですので、そうなると第一種換気(熱交換換気)にするのが良いと思いますが、第一種換気の場合はC値が0.5以下が望ましいです。

最後に、C値を気にされるのであれば、気密性能測定は必ず行って下さい。
そうしないと、設計通りの性能が備わっているのか判断が出来ません。

以上です。
ご検討の参考になれば幸いです。
矢印
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2019年10月15日

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気密やHEAT20に関して詳しいご説明ありがとうございました。第一種とか三種と言われますがよくわかっていなかったので勉強になります。

星マーク
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2019年10月15日
ゆう様

自分たち住宅設計業側の努力不足と感じてしまうのが、家の価値が数値に書き換えられてしまうことです。家の良さというのは、数値化できる機能もありますが、家族の住みやすさや心地よさ、家に帰るたびにほっとするような外観、人に自慢できるような暮らし方などもっと奥深いものです。断熱数値はお金さえ積めば誰でもできることで、人によって寒さにの感じ方も違いますし窓の使い方でも変わってしまうので、この数値が言うよりも暮らし方にあった家探しというものを目指して欲しいなと思います。一応回答としては近年のアルミ樹脂サッシや190ミリくらいの断熱材を使えばZEH基準くらいはいくと思います。ただ、それは空間的には吹き抜けなどもない普通の家の間取りになることが多いです。黄砂やPM2.5など自分たちの地域にはない問題も多いかもしれませんが、まずは暮らし方について見直し機能についてはある程度あればくらいの感覚で始められたら良いのではないでしょうか?いい家に出会えると良いですね。追伸:ローヤル電機の熱交換器システムとかはこの時代良いかもしれませんよ
矢印
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2019年10月15日

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ご丁寧なお返事ありがとうございます。
クラシック一級建築事務所様を始め皆様のお返事を読みながら、数値では表せない家の意義について考える必要性を強く感じております。
余談ですが、私の両親はある建築事務所に依頼して家を建てました。その会社に倒産・夜逃げされ、いざ家の中身をみると柱が腐っていたりボロボロでした。さらに依頼したリフォーム会社にも同様にずさんな工事・夜逃げされ、泣き寝入りする両親をみて育ちました。見る目がないといってしまえばそこまでですが、数値や会社の規模など、どこか安心感を求めている自分がいました。
皆様のご指摘を受け、数値や会社規模だけでなく私の求める家とは何なのか、今一度、ゆっくり考え直したいと思っています。ありがとうございました。

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