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新築戸建て断熱・気密

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防湿フィルムに関する夏型結露対策について

HMにて建築予定の以下物件にて、施主自身で簡易の定常計算を試したところ、夏場に結露リスク有の判定が出ております。
近年の夏場の高温多湿化、専門誌などでの夏型結露に関する記事を踏まえると、最大限の対策を講じたいと思う一方、HMとの見解の相違や、夏型結露を否定する情報も散見され思い倦ねており、専門家の方々のご見解賜れますと幸いです。

<物件・壁面構造>
構造:ツーバイシックス3F建/6地域/第1種換気/C値1.0前後目標(測定予定)/防火樹脂サッシ(ペアとトリプル半々程)
外壁:外側から通気層18mm/透湿防水シート/構造用合板9mm/裸のHGW24K140mm/防湿フィルムA種/PB12.5mm/(ビニールクロス)

<上記の簡易結露判定>
室内:26.0℃、相対湿度60%、
室外:湿度80%の場合31.5℃〜、湿度90%の場合29℃〜
防湿フィルムの壁内側で結露判定(冬場は無問題)

<現状のステータス>
・施主希望:家自体55年程保ってほしい。夏/冬場はエアコン常時稼働を予定。
以上踏まえ、以下2点変更を希望(施主費用負担)。
「防湿フィルム→可変調湿フィルム(タイベックスマートなど)」
「ビニールクロス→通気性クロス」
・HM見解:保証の兼ね合いや施工実績が無い点から上記を未承認。「築10年程の物件メンテでも結露問題は報告されていない」「他社でも同様の構成をしている」との理由で標準構成で問題ないとの説明。

<施主の質問>
①不確定な気候変動も踏まえた際に、夏型結露をどの程度リスクとして捉えるべきか。
②可変調湿フィルムの有用性・耐久性は、カタログ表記ではなく実際の実務レベルでどうか。
③上記対策を講じた方が望ましい場合、「結露リスクの正確な計算」のみを第3者機関、企業様に依頼(費用施主負担)することが可能か。

以上となります。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

専門家の回答

5件

2020年 7月25日
こんなものは意味がありません=結露起こしても大丈夫にするのが設計士です。机の上で考えるより現実を見るべきです=セルロースファイバー断熱材は調湿性能を持ちます=結露起こしても大丈夫な思考が本物です。
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2020年07月26日

waffuのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。
現依頼先のHMでは取扱不可でしたが、セルロースファイバーは素人目に見てもとても望ましい断熱材です。
構造・コスパや狭小準防火地区での施工実績、経営基盤などを鑑みて建築依頼先を検討したつもりでしたが、
今日日、標準の断熱材が何か、というのも選定基準として大切なようですね。家づくりの難しさを痛感致しました。

2020年 7月25日
グラスウールをやめて、透湿抵抗の高い硬質ウレタン系の断熱に変更すれば良いのではないでしょうか。
そもそも壁体内に水蒸気が侵入しなければ良いわけですから。完全には無理ですけど。
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ユーザーの返答

2020年07月26日

waffuのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。
硬質ウレタン系は現依頼先のHMでも施工実績(発泡ウレタン吹き付け)があるようでしたが、
建築地が木造密集の準防火地区ゆえ耐火性の点、標準外ゆえ施工精度に疑問が残る点から見送っておりました。
改めてHMとも相談の上、検討してみたいと思います。

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2020年 7月26日
1.夏型結露のリスクは冬型結露のリスクに比べるとかなり低いです。ただ、ご心配のように今後、気候は高温化、高湿化していくので不利になっていくことは事実です。ご自分で計算された定常計算は最悪の一瞬を切り取って計算しています。よってかなり不利側での計算となります。そのような状況がずっと続くことは通常ありません。あと外部の湿度条件が、温暖化してもそこまではいかないだろうという厳しい数字であると感じました

2.有用性、耐久性ともにしっかりしていると考えています。特にタイベックスマートの場合

3.探せばできるところもあると思いますよ。特にここまでのレベルでの検証をもとめるのであれば、WUFIという非定常計算を扱えるところに頼むのが精度は高くなります
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ユーザーの返答

2020年07月26日

waffuのプロフィール写真

各疑問に対し、ご回答いただきありがとうございます。
今回、親や私の家族など私以外の資金も投入しての建築ということもあり、少し過敏になっていたようです。
その上で、素人の手計算からの疑問にご丁寧にご回答いただきましたこと、お礼申し上げます。

2020年 7月26日
こんにちは。

少し心配し過ぎだと思いますが、
他の方も言っているように、結露を起こしても大丈夫な断熱材を使用すれば
簡単です。
グラスウールは結露を起こすと断熱性能がとても低くなります。

また耐力壁の「構造用合板」は接着剤を何層にも使用しているので、透湿性
能が低く壁内の湿気を排出しにくい材料です。
HMですから仕様を変えるのは難しいと思いますが、ある程度の透湿性能を
持った耐力壁面材もあります。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣(ワシズ)
矢印
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ユーザーの返答

2020年07月26日

waffuのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。
現依頼先HMの標準がパーティクルボードで、構造用合板よりは安心かなと当初捉えていたのですが、
3F建のため合板一択になるとの説明があり、改めてご質問の悩みが浮上した次第でした。
それこそモイスやダイライトなどが選択できれば話は違ったのですが、ご指摘の通りHM仕様の変更ハードルが高く...。
ただ、「心配しすぎ」というお言葉は心強く感じます。ありがとうございました。

2020年 7月26日
最近は、ご質問のようなことにこだわる方が多くなっていると感じています。快適な住まいを造ることが目的なのか、住宅性能の実験室を造るのが目的なのか、よく分からないケースが増えていると思います。そもそも、日本の南側のほとんどは、アジアモンスーン気候の地域です。その地域に高断熱高気密の家を造ることに、常々違和感を感じています。
私が住んでいる京都は、夏の高温、高湿度が半端ではありません。そういう環境に住むための器として、昔から京町家が建てられてきました。現在の住宅の仕様のような高性能なスペックはありませんが、いろいろ制約はあるものの、それなりに快適に住め、100年以上住み続けられているものがざらにあります。果たして、高性能な材料を使用する、あなたが今お考えの住宅が100年以上持つでしょうか?そんなに高気密高断熱にして、日本の気候にフィットするのかどうか、じっくりと考えてみるのも無駄ではないと思います。
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