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建築家と工務店の違いや関係

断熱・気密への関心の高さからか、工務店では高気密・高断熱をアピールするところが多いかと思います。
一方、建築家のウェブサイトなどでは高気密・高断熱をアピールするどころか
対応可能であることも謳っていない方が多いかと思います。

建築家にとって高気密・高断熱は当たり前にできることだから謳っていないのか、苦手だから謳っていないのか…どんな理由があるのでしょうか?

また、建築家が完璧に設計したとしても、工務店によっては精度がでないということはないのでしょうか?
建築家の設計で家を作る工務店はウェブサイトにも力をいれていない事が多く、どれくらいの家を建てた事があるのか不明瞭なところが多いです。
使ったことのない断熱材、気密まで気にして建てた経験が少ない等、建築家を気に入ってお願いしても、実際に建てる工務店によって微妙な物ができてしまうのではという心配があります。

専門家の回答

11件

2020年 3月13日
こんにちは。
断熱や気密に対する懸念事項の数々、ある意味その通りです。
・一般的に建築家は断熱性や気密には興味がありません。
・技術力のない工務店は性能が半減します。

どんな分野でも最後は人です。信頼できる人を見つけるしかありません。

詳しくは私のブログをよく読んで下さい。続エコハウスの真実シリーズあたりからご覧下さい。

HP : https://kanlabono.com
メール:kanlabo*****.com
ーーーーーーーーーーーーーーーー
一級建築士事務所 感共ラボの森
代表 森健一郎
TEL:*****
川崎市中原区等々力17-5
横浜アトリエ:横浜市中区太田町5-69
---------------------------------------------
矢印
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2020年 3月14日
建築家に聞くのが一番はやく、理解できるのではないでしょうか

建設というものを工業製品と勘違いされているのではないですか
車などと違い、ロボット化出来ない建築は人間の手でつくられています
また、精度管理も最終的には人間の眼で管理されています
更に、資材、建材などの素材を自然界のものを使っていることがあります
故に経年劣化があり、減衰や退行する素材もあります

元々、土地は浮沈しないということを言いきれません

つまり、変動要素が多くある中で、つくるのが建築です

その様な前提がある中で、高気密、高断熱という仕様をどのように考えて
いるか。
これはそれぞれの設計者がどう考えているか。によるでしょう

高気密、高断熱は設計という概念や思想であることで
仕様決定や計算根拠、更に様々な与条件によって変動します

簡単に言えば、玄関ドアは開けなければ使えません
ドアを開けて、窓を開け締めした場合やエアコンのオンオフなど
空調機のオンオフによって条件は変わります
断熱係数やその検証を行うことで、完成時のある一定条件を求めるという
カタチになると思います

つまり、究極は変動していくものである中で、仕様条件を完成時に行うことで
行わない仕様条件との差別化を付加価値しているだけであると思います

最終的には何処までを行うのか、は施主、オーナーが理解していることが
必須です
しかし、高気密、高断熱の仕様条件および不確定要素を理解することは
専門知識を理解して、検証できる方法論を理解することになります

そのような努力が出来れば、完成時によくできたという結果を自分自身が
理解し満足を得られるのかもしれません

しかし、経年劣化は避けられません
能力を維持するにはメンテナンス費用を掛けて行う努力をすることになります

御懸念の設計の問題、施工の問題、意外に何処まで理解できるかという施主側
の理解によるのではないでしょうか

参考になれば幸いです
矢印
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2020年 3月14日
フラスコ様

はじめまして。
東京都新宿区の設計事務所です。

今回、多くの方が同じように疑問に感じている大変素晴らしい質問ではないかと感じましたので回答させていただきます。

建築家が高断熱高気密をあまりアピールしないのはその通りだと思います。

工務店の住宅は性能や品質に重きを置く一方で、建築家の住宅はより作品性(コンセプト)に重きを置いています。

建築家の多くは外部と内部を明確に分離するのではなく、緩やかにつなぐ方法(代表例:ル・コルビュジエの「サラバイ邸(インド)」など)により大きな関心があり、高断熱・高気密をあまりアピールしないのではないかと思います。しかし、北海道や東北には高断熱・高気密を得意とし、それ自体が作品性にもなっている設計事務所も存在します。

建築家に住宅設計を依頼した上で確実に高断熱・高気密を実現する方法ですが、設計図書に使用する断熱材の製品名や厚みを指定することや、Q値、C値、Ua値等の数値を指定することで、断熱性と気密性を担保することができます。

その分、図面通りに施工が可能な工務店が減ってしまうことや工事金額が増額となってしまう場合もあります。

この回答が少しでもお役に立てれば幸いです。
矢印
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矢印
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2020年 3月14日
フラスコさま

はじめまして。
名古屋市の設計事務所です。

高気密高断熱については確かにウェブサイトでアピールしているところは少ないかもしれません。理由は、高気密高断熱がアピールするほど特別な技術では無いことと、規格住宅のような商品が無いからです。
一方で設計施工の工務店の場合は、標準仕様の決まった規格商品を持っているところが多いので、性能をアピールしやすいかと思います。

精度については、個々の工務店によって差は少なからず有ります。
ですので、普段から付き合いのある工務店にお願いすることも多く、新しくお願いする場合は慎重に検討しています。
図面を細かく書いたり、職人さんと施工の打合せをしたり、こまめに現場を確認しに行くことで、品質の維持は可能です。
矢印
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[退会した専門家]
2020年 3月14日
ご指摘のようなことは想像できます。まずは、立場が違うからです。工務店は施工者であり、他社との差別化を図るために色々とアピールします。設計者は、施主の代理人であり、施主の希望通りに設計する立場だからです。苦手とかでは無く、コストは別とすれば何でも出来ます。工務店は、利益を出すために仕事をしています。設計者は、施主の要求事項を満足して報酬をいただく立場なのです。なので、アピールの仕方が違ってきます。
2020年 3月14日
青森県の建築家の今と申します。
雑誌などに掲載されている関東などの「建築家」の断面詳細を見ただけでも、こちらから見れば欠陥だらけが目に付きます。
断熱と気密を気にしすぎると、設計が不自由になって、形が野暮ったくなることもあります。
そこをなんとかするのが建築家なのですがね。

こちらでは、高気密高断熱に関心のない建築家は、考えられません。

私は、30年近く前に仙台からこちらに来たのですが、初めの頃はひどいものでした。
施工会社に聞けば、「高気密高断熱はちゃんとやってますよ」とのことでしたが、実際のグラスウールの施工は隙間だらけでした。
気密も欠陥だらけでした。
それからしばらくは、断熱や気密の欠陥の出にくい外断熱を主にやっていました。
最近は、地域全体の技術力が高まって、安心して任せられるようになってきたようです。

フラスコさんの岐阜県はどうでしょう?
売るためには、なんとでも言えますからね。
なんとも言えませんが、出来た建物と施工中の建物を見せていただいて、建築家と相談することでしょうね。施工会社も同様です。
ご健闘をお祈りしています。
矢印
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2020年 3月14日
現在は、省エネ基準に沿った設計が当たり前になっています。
ですので、性能という機能的な部分は大きな差はないでしょう。
工務店によるばらつきについては、要所部分をしっかり監理することで問題はないと考えます。断熱欠損が起きやすい部分はきまっていますし、見落としがちな細部のおさまりも知識さえあれば防ぐことができるのです。
寒くなく、暑くない環境を最小限のエネルギーで維持できることは居心地につながります。
そしてそれだけではない大切な部分をしっかり考え、一緒に住まいを造り上げることができるのは、設計の専門家の力が大きいと思っています。

矢印
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2020年 3月14日
そもそも、仰る比較の仕方がおかしいです。建築家と工務店ではその職能が全く違います。一緒に比較するものではありません。

工務店は、施工技術や工法をアピールする職能です。建築家は、クライアントが求める建築を、クライアントと一緒になって探し当て、それを実現できるように設計する職能です。家というのは、商品ではありません。物を買う時にセールスポイントを気にするような感覚は、持つべきではありません。

それぞれ役割が違うということをご理解ください。
もう一つ、設計と施工は別であるべきだという考え方が大切です。
矢印
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2020年 3月14日
あまりにも的を得た質問なので驚きました。

私自身実務者を中心に高断熱の重要性を1万人以上に講演してきました。直接指導した会社も数十社あります。

その中で明確に分かったことを具体的にお伝えします。

建築家、もしくは設計事務所で断熱、気密をきちんと理解している人は軽く1割を下回る。そしてデザイン性と断熱性は一般的には反比例します。(比例する素晴らしい方も極稀にいらっしゃいます)

建築家の設計を請け負う工務店さんは色々タイプがありますが、自社で直接お客様を見つけるタイプの工務店さんは少ないです。そのような工務店さんはデザイン面、難しい施工への対応力は素晴らしいですが、直接お客様を見つける必要がないので性能にこだわることも表示することもまずありません。

具体的に工務店でも設計事務所でもそこが断熱に強いかどうかを見分けるチェックリストをウェブサイトで公開しています。参考にしてみてください。
https://matsuosekkei.com/guideline/checklist/
矢印
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矢印
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2020年 3月16日
フラスコ様
豊田一級建築士事務所の豊田と申します。
https://t.a-d-office.com/

僕の事務所では、高気密高断熱、高耐震性を標準としていまが、
特にアピールはしていませんね。

工務店さんによってはそのような仕様の経験が少ない会社も確かにあります。
設計事務所が監理して、目を光らせていればある程度の品質は確保されますが、
できるのであれば、なれた工務店にたのまれたほうが良いでしょう。

施工業者を選ぶ際も、設計事務所と一緒になって力量を判断した方が良いです。
監理する立場でいうと、なれていない施工業者の監理は大変です。
そこまで指示しないといけないの?という場面は多々あります。
断熱・気密の根本を理解していない方だと、こちらが指示している意味さえ理解してくれません。

最初の打ち合わせの際に、フラスコ様の高気密高断熱の疑問に対して、濁すような回答をするような設計事務所や施工会社は避けたほうが良いでしょう。

自信があるところでしたら期待以上の回答が得られると思います。
自信のない会社は、そんなものは必要ないというような事を言ってくる場合があります。

良い家が建ちますように・・・
矢印
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