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新築戸建て土地

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高気密高断熱でも家の向きはやはり南が良いのですか?

土地から探して新築予定ですが、方角について南が開けているのが一番良いなどのWebサイト等を見るのですが、理由等を見ると冬は北向きは光が入らず寒いなどがよく書かれています。日光の入り方についてはその通りだろうなと思いつつ、ふと疑問が。

次のどちらが正解に近いでしょうか?ぜひご意見伺えればと思います。

1)そもそも、高気密・高断熱で全館空調等で建てる前提であれば、明るさ等を気にしなければ土地や建物の方角はあまり気にしなくてよくなってきている?

2)太陽の光が室内温度や快適性に与える影響は侮りがたしで、やはり日の光をいかに生かすかを考えられる余地の大きい南向きがとりあえず良いのである?

専門家の回答

10件

星マーク
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2020年 6月 3日
1)に関してはそうかもしれませんね。高気密・高断熱はいいことばかりではありませんし、そことのバランスになると思います。

2)については南側に開いていないよりはよい、というくらいな気もします。
廻りがどういう環境か、どういう間取でどう窓を設けるかで
南側に開けていなくても快適な家はいくらでも実現できます。
そしてそれを考えてご提案するのが建築家です。

不利な敷地、一見とんでもない敷地の方が
住みよい家になるケースも多々あります。

弊社土地探しからお手伝いできますので
ご興味持っていただければぜひお気軽にご連絡くださいませ。
矢印
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2020年06月03日

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ありがとうございます。1)は、やはりそんな感じなのですね。2)の以下のコメントはプロという感じで正直かっこいいなと思いました(笑)「南側に開けていなくても快適な家はいくらでも実現できます。そしてそれを考えてご提案するのが建築家です」

どの程度を土地と建屋に分配するかを精査中でして、開けてる方角もやや土地価格に跳ねるので少し疑問が膨らんで質問させていただきましたが、いただいたアドバイスを参考に検討進めてみたいと思います。ありがとうございます。

星マーク
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2020年 6月 3日
こだて検討中さん
土地建物の向きについての相談を拝見しました。

南向きに勝る土地はありません。選べるなら南側道路の土地がいいです。高断熱高気密でも同じです。

ただし世の中には様々な条件の土地があり、設計事務所では与えられた土地でベストなプランを提案します。太陽光には光と熱の2つの性質があり、光は北からも入るので自然光だけで明るい家は設計できます。東と西は光と熱を取り入れできますが入射時間が短く夏は暑くなります。南の光は無暖房も可能な程に豊富な光と熱を取り入れながら夏は庇で日射遮蔽できるのです。日射取得できない敷地条件の住宅は断熱性と気密性をより高める必要があります。

イニシャルコストとランニングコストのバランスからトータル収支の優れた住宅を建てたいなら南向きがベストなのです。


HP : https://kanlabono.com
メール:kanlabo*****.com
ーーーーーーーーーーーーーーーー
一級建築士事務所 感共ラボの森
代表 森健一郎
TEL:*****
川崎市中原区等々力17-5
横浜アトリエ:横浜市中区太田町5-69
ーーーーーーーーーーーーーーーー
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2020年06月03日

こだて検討中のプロフィール写真

「南の光は無暖房も可能な程に豊富な光と熱を取り入れながら夏は庇で日射遮蔽できる」
な、なるほど・・南のメリットがすんなりと腹落ちしました。何となく断熱・機密防御力が高い家を建てたら、自然や向きはあんまり気にしなくていいのかなという合理的な仮説と、いやなんか自然との繋がりはまだあるはずだという感覚的な仮説が両方あったのですが、理にかなったお日様(自然)との向き合い方があるということだと理解しました。勉強になりました、ありがとうございます!

星マーク
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2020年 6月 3日
1)は極論ですが、その通りです。高気密・高断熱は外界から切り離して温熱環境を独立させようとする考えなので、その考えの延長であればそのように解釈できます。
ただ北南東が隣家で囲まれていて、西側だけ開口部が開けられていても、日射は取り入れない方が良いので、閉鎖的な家になります。
2)南向きだけが本当に良いかは少し懐疑的です。要は各方角の日射や風向など自然現象には特徴があるので、その特徴を把握し外界に対して必要な開き方を求める方が良いように思います。

そのあたりはプロが詳しいので、設計事務所と共に土地探しから行う方がよいように考えます。

ご参考まで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MERAKITECTURE ARCHITECTS STUDIO
メラーキテクチャ アーキテクツ 建築研究所
http://www.merakitecture.jp
https://www.instagram.com/merakitecture_architects/?hl=ja
矢印
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2020年06月04日

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ご回答ありがとうございます。1)の仮説は身も蓋もなさそうかなと思いつつ、どの程度いまの家って外界から遮断されてるのかが気になって質問させていただきました。西のみ開口での閉鎖的な家化はできれば避けたいところです…。ただ、おっしゃる通り、色々土地案件を見ていると周辺の建物・道路との関係や背後の丘陵など方角だけではない変数が多々ありそうだなと調べれば調べるほど感じてまして、無知な状態で適当に買わずにプロとの二人三脚等を考えていければと思います。ありがとうございます。

2020年 6月 4日
人間は生物です。採光=明り取りばかりが目的ではありません。高温多湿の日本は6月を中心として湿気が抜けません=見えない粒子のカビを吸ってることあります。家を殺菌を含め乾燥させいつもからっとさせることが健康に良いのです。太陽光あびないとクル病になります。生物と太陽光は密接です。イギリスに移った黒人の子供はクル病で歯が生えません。皆さん学問的専門バカです。建築だけの分野で判断されるって間違いです。建築家は雑学の帝王が基本です。南向きには生物に関する基本があります。
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2020年06月04日

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なるほど、イギリスの日照量は日本の3/4とも聞きますので、その影響を見るには1つのベンチマークになるのかもしれないですね。うっかり暗室住みで鬱にならないように気を付けたいと思います!ありがとうございます。

2020年 6月 4日
住まいの環境を設計するうえで太陽との位置関係日射をどれだけ受けるかは重要です。

これは環境シュミレーションをすればはっきり解りますが
そこまでやっている建築家は少ないです。

また、住み心地重視なら日中の住まいでどういう日射を浴びるかで精神的影響、日差しを浴びることでの体調の変化が大きいです。
これを無視した設計で建てて精神がやんだ方の相談も受けたことがあります。

健康で生活するためには土地の方角や形そしてその土地の周囲の環境は重要です。

そういう観点で言えば南向きは設計で有利に働きますが
そういういい条件の土地が希望の地域に希望の予算で出るかどうか
いつまで土地探しを待てるか予算が用意できるか条件次第と思います。

例えば南向き4m道路の向かい側に3階建てが建っているのと
南側が隣地があってもそれが2階建てで設計の工夫で庭が取れるのとは
どちらが有利か土地の大きさや建物の設計で変わってきます。

多分専門的知識と経験がないと的確な土地探しは難しいでしょう。

それと土地の防災ハザードマップの情報もきちんと調べてください。
なかなか災害対策まで考えて土地を買う方が少なく
基礎知識がないとはいえ危ない買い方だなと思うことが多いです。

ざっと簡単ですが参考になれば幸いです
もしご質問があればメッセージにてご相談ください。
矢印
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2020年06月04日

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勉強不足でお恥ずかしながら初耳の「環境シミュレーション」で検索したところ東京大学建築学科の奥深いホームページにたどり着きました。こんなレベルまでデータで分析・予測することできるんですね…と色々な比較動画を興味深く拝見させていただきました。すごい&ここまで行くと大変そうで心折れそう!と心配になるくらいの粒度でした。(アカデミック分析のせいもあるのかもしれませんが)データや経験といったものを複合的に駆使しながら形にするのが建築家さんなのだなぁ、いろんな技術とアプローチがあるのだなぁと理解しました、ありがとうございます。

2020年 6月 4日
話は単純です。家に住むのは生きた人間だということを考えれば、おのずと正解は見えてきます。日の当たらないところに生きていたら、生物はどのようになっていくか、ちょっとした想像力があれば分かるはずです。

高気密高断熱が大流行ですが、大事なのは日本は大部分がアジアモンスーン地域であるということと、家の中に住むのは生きた人間で、新陳代謝で老廃棄物を出すし、ゲップもオナラもするということです。高気密の中で住む人間が、どんどん汚れたものを出すのです。高温多湿の環境で、金魚鉢の中でハツカネズミを飼ったらどうのようになって行くか、どんな臭いがするか、これも想像すれば簡単にわかることです。

日本で家を造るのであれば、アジアモンスーン地域の気候にに適した住まいが良いのではと思います。
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2020年06月04日

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ありがとうございます(相当皆さんに光を無視とかアホかという優しくご助言いただいているのでw)光は大事にしつつ、密閉して空調で回すのか、自然の力を上手く取り入れるのか、このあたりはいろんなプロの皆さんのご意見をうかがって感じるのは。将来のイエの外を汚いものと想定して機械的にフィルターしてカプセル化という前提に立つのか(都市排気やPM2.5など)、外に恵まれた土地については自然・気候や地域特性との調和をバランスさせて生きるという前提にたつのかという、2つのスタンスがあるように感じました。この辺りは立地特性や自分自身の思想も固めないといけないなと感じました。ありがとうございます。

2020年 6月 4日
南採光は、やはり気持ちいいですね。
南側が空いていない場合は、天窓などで、十分南の光を入れることが出来ます。
ただ、光の入らない庭は、ジメジメしている傾向がありますね。
庭の作り方が難しくなるかもしれません。
庭を作らないことも多いですけどもね。
矢印
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2020年06月04日

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そうですね、土地等を探索していて古い家屋が残っているものをGoogle earth/Street view等でしげしげと眺めていると、じっとりした庭の感じがあの解像度でも伝わってくる場合もあり、広さを確保したからと言って快適な庭ができるわけではない所はちゃんと理解して進めたいと思います。ありがとうございます。

2020年 6月 4日
こんにちは。
私は上の佐山憲秀様、一級建築士事務所 匠拓、有限会社テクトスタジオ、ア
ラハバキ建築研究所様のご意見に共感します。

人間が生きていく上で光、水、空気は欠かせないものです。
個人差はあるでしょうが、梅雨時などに日照が不足すると活力が劣ったりしま
す。
日照が不足すると「精神疾患」も多くなるというのは、データとしては当たり
前になってきました。
事実、日照の少ないイギリスでは「光カフェ」という日照不足を補うための店
も多くあると聞いたことがあります。
また光には殺菌作用の強い「紫外線」があり、衣類や様々のものを殺菌してく
れます。しかも無料で。
また植物は光が無ければ「光合成」が出来ずに枯れてしまいます。

その人間の生活に欠かせない日照を一番傍受できるのが南側です。
冬は太陽高度が低くなり、家の中に日照を沢山入れてポカポカと無料の暖房
をしてくれます。
夏は太陽高度が高くなりますので、庇や軒の出で太陽光を遮って太陽の「赤外
線」による暑さを遮ることが出来ます(明るい光は屋内に入ってきます。)。
庭をコンクリートで敷き詰めないで、芝生などを敷いておけば、太陽光による
輻射熱もかなり緩和できます。

毎日明るく生きる為にも、出来る限り光を屋内に導きたいものだと思います。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣(ワシズ)
矢印
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2020年06月04日

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日照はもう少し意識高めないとなと皆さまのアドバイスを聞きつつ感じました。最近はコロナ対応で自宅以外にマンスリーマンション(日照・通気最悪)を追加で借りてひたすらWebコール生活をしていたのですが、かなり精神的にきました(笑)3LDKで一部屋小さく仕事部屋は組みたいと思っているのですが、地下牢の再現にならないよう立地自体も気を付けたいと思います。ありがとうございます。

星マーク
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2020年 6月 4日
はじめまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。建物の向きや陽当たりについてのお問い合わせは多いので、少し整理してアドバイスします。
1、陽当たりと明るさを一緒と捉えている方が多いですが、全く違います。明るさは必ずしも直射日光を必要としません。言い換えると直射日光がなくても天空(空)はとても明るいと言う事で、夏場直射日光を庇で遮っても充分明るいのと同じです。では、陽当たりの効能は何でしょうか。それは、冬場の暖を取れる事です。私は北側に大きな窓をとる事も多いです。直射日光で暑くなる心配が無いからです。
2、夏の日射遮蔽は工夫が必要です。よく、夏場は太陽高度が高いので短い庇でも遮れると思われる方が多いですが、間違えが2点あります。1つは、夏の暑い時期は7月末から8月上旬ですが、夏至(太陽高度がもっとも高い)は6月21日であり、8月の太陽高度は意外と低い。加えて、夏は日が長く10時や12時の太陽高度はさらに低く室内に進入する。これを、ガラスの日射遮蔽に頼りすぎると、冬場の暖が取れなくなる。
3、建物を向きは、生活の向きである事を意識する。つまり、皆が南に向いて大きく開放するとその反動で北側に水廻りなどプライバシーを守るべき部屋を設け窓を小さくする。しかし、北側の家からは常に自分の家の北側を見られている事になるし、北側の家は南側の家の北側(水回り等の小さな窓)を見て暮らす事になります。これって、あまり気持ち良くないですね。
4、そこで、南に限る事なく、視界(眺望)の良さ、空間の拡がり、風通しの良さ、それに加え価格を考慮して、土地と建物の向きを選ぶ事をお勧めします。向きによって土地は割安だったりするので。アメリカ郊外では方角に関係なく、道路側をフロントヤード、裏側をバックヤードと言い、ファミリールームは裏に設けるのが一般的です。
最初のご質問に戻ると、1、明るさと方角は関係ない。2、日射(陽当たり)のコントロールに南向きに限定したものではない。と言う事です。
結果として弊社では、敢えて東に向けた実例が多いです。興味がありましたらお問い合わせください。土地探しからご協力する事も多いです。長文で失礼しました。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/
http://www.doctor-life.jp
https://www.archi-netdesign-llc-kikaku.com/
矢印
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2020年06月04日

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これは・・素人のざっくりした疑問に対して整理された凄い情報量のアドバイスありがとうございました。今日も勉強のため半日仕事OFFで建物を1つ見てきたのですが、都市部の旗竿地でさぞかし暗いんだろうと勝手な予想してましたが、中庭と窓(都市部なのでガラスも半透明と透明をうまく使い分け)で割と明るく仕立てており、詰んだ土地を間違えて買わなければ意外にやりくりでも何とかなるのかも…と感じました。
>ガラスの日射遮蔽に頼りすぎると、冬場の暖が取れなくなる
こちらそうですよね。窓ガラスも断熱性能がどんどん高めるものがある中でそこまでやり切ったら明るさしか残らないじゃないか、本当にそれが正解なのか?というのは少し疑問に感じてました。#3、#4のアドバイスについても、その通りだなと思いました。建築例等を拝見させていただきつつ色んなオプションを検討したいと思います。ありがとうございます。

星マーク
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2020年 6月 4日
https://www.youtube.com/watch?v=ttcngcMxzfc

https://www.youtube.com/watch?v=K6Grk8p5sTo

この動画を見ていただければ、なんとなく分かるかと思います。
矢印
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2020年06月04日

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最高にわかりやすい動画紹介をありがとうございます。断熱性能と隣地の有無での温度変化比較が非常にわかりやすく、エネルギー視点での太陽の威力のすごさを実感しました。うっすら全体に聞く断熱性能(特に冷え側に強い)と太陽光の昼間にスパイクのあるあたためる力。冷房と暖房でのエネルギーが暖房のほうがかかるということを総合的に考えると、夏場とかの心配はあまりせずに断熱プラス太陽の力も狙うというのが一番良いと自信を持てました。

実データの網羅的な比較と分かりやすさ・・・これ課金してもよいのでは?的なすごい動画だと思いました。ありがとうございます!!

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