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家づくり相談

基礎内断熱の補強

木造戸建を建てたのですが、床が冷たいので、DIYにて基礎内断熱を重ね張りしたいと考えています。

現在の仕様は、

◎基礎内断熱
 65ミリのスタイロフォーム
◎壁
 90ミリの吹付断熱
◎屋根
 180ミリの吹付断熱
◎窓
 YKK APW330 樹脂ペア
◎換気
 マーベックス澄家

です。

質問は以下となります。

◎基礎内断熱をボンドと気密テープで重ね貼りしても問題ないのでしょうか?

◎既存の基礎内断熱に厚さ35ミリを重ね張りし、合計100ミリにすると効果アリと考えられますでしょうか?

※床下には換気システムのダクトがあるので可能な範囲での施工を考えています。

素人の安直な考えですが、ご教示お願いできれば幸いです。

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

専門家の回答

4件

2023年 2月28日
こういった質問は大変に答えることが難しいですね。

法律の改正で住宅の性能を「数値化」して可視化というか、分りやすく
したつもりなのでしょうが、全く意味が無いですよね。
この質問が、それを良く表していると思います。

また建築の知識が無い一般の方が、いかに断熱を勘違いしているか、
また温熱環境についての理解が殆ど無いことの障害が住宅の
価格高騰とブランディングに利用されるだけのSDGsみたいな下らない
ものに消費者が踊らされているのが現状ですね。

前置きが長くなりましたが「床が冷たい」と質問には在ります。
床が冷たいのは床下の断熱性能が低いのが原因ばかりではありません。
むしろ、現状の断熱材の性能で十分満足に施工されていれば、
お住まいの地域であれば、床が冷たくて室内にいられないという
ことは無いでしょう。

またこれ以上、床下の断熱材を増し張りしても断熱の効果は上がっても
床の冷たさは解消されないと予想されます。
どれだけ頑張っても家を魔法瓶のようには出来ません。
基本的な構造の問題なのです。外気温を完全にシャットアウト
出来たとしても「室内の温度」が床から天井まで一定になっていなければ、
人間は不快に感じるものなのです。

簡単に解決する方法として「床暖房」があります。
しかし、これとて足元から暖気が天井まで上がりますから、緩やかに
空気を循環させなければ室内の「感じる温度」を心地よくは
感じられないのです。

暖房を一切しないで「こたつ」に入っている状態を想像してみてください。
足以外の上半身は大変に寒く感じるはずです。つまり座った状態と
立っている状態でも差が出ますが、人は上と下で相対的に温度を感じて
いるんです。

冬には冬の過ごし方があります。スリッパを履いて歩くとか、
絨毯を敷くとか、工夫をした方が早いです。
大きなLDKなどでは、どれだけ断熱性能を上げても合板フローリング
のような熱伝導率が高い(材質そのものは0.17前後です)床では
表面が硬く「密」なので実際よりも更に熱が伝わりやすいはずです。
だから表面仕上げ材の影響で冷たいのであって、断熱材のせいでは
ありません。

「温熱環境」というキーワードで検索を掛けていただければ適切で
分りやすい記事が簡単に見つかると思います。

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
http:www.urbangeardesign.com
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2023年 2月28日
初めまして。

札幌を中心に住宅の新築とリノベーションをしておりますHONEYHOUSEの土岐と申します。

ご事情お察しします。
もしかして建築してからそれほど日も経っていないのでは。

床が寒いという状況は恐らく巾木周りからの冷気が一番強くないでしょうか?

矩形図を見ましたらはっきりと分かりますが、原因は土台の外側に断熱材が無い状況ではないでしょうか。

恐らく建てた建築会社様に聴いても、『断熱欠損は無い。』と言い張ると思いますが、断熱の考えは魔法瓶のように家全体をくるむことが基本です。

特に最近は高断熱が当たり前のようになっておりますから、数値上の断熱性能が十分に見えても基本の断熱材が高断熱であればあるほど、部分的に断熱が為されていない箇所が弱くなりますから、そこから廻りこむように冷気が入ってきます。

ここでは画像を添付出来ないので図示化で説明できませんが、最近弊社に直接ご相談を寄せられた方も、新築時から寒くて仕方がなかったと。

図面を見せてもらったらやはり、土台廻りからの冷気でした。

サーモカメラで撮影すると、想定が確信に変わり室内の他の箇所の温度と4度ほどの差がありましたから、寒いのが当たり前な状況を造っていたのです。

もう一つの原因が、床に断熱材が入っておらず床下を室内とみなしての基礎の下部に断熱材が入っていない場合、地面からの冷気が入ってきます。

どちらかはそのようになっていると思われるので、図面の中の【矩形図】をご覧になってください。

建築の際、断熱材は入れておけば数値上問題が無いと勘違いする建築士や業者は未だに多いですが住宅性能とは違う、こうした細部の部分の施工が一番肝心になります。

冷気は弱いところから侵入してくるのです。

ですのでここを解消しない限り、お気持ちは分かりますが基礎断熱を厚くしても状況は全く変わらないと思います。

次に解決方法ですが、何らかの形で個の断熱欠損の部分を解消してあげる事。

解決方法として重要な順番に

1⃣土台廻りの断熱補強(外側から行う)
2⃣床の断熱材

ここでは図面が遅れないようですので、お問い合わせいただきましたら分かりやすいように図面を送ります。


次に、私の勘ですが屋根裏も夏暑くないでしょうか?

換気の数値はクリアしていても、実際に熱が屋根裏に籠ってしまい下記にうだるような暑さの家が本当に多いです。

高断熱仕様になればなるほど、内部に入った熱が逃げないので余計に暑いんです。

これも解決方法はありますのでご安心ください。

床下に高額な断熱設備を入れても、基本的な断熱状況を解決しない限りせっかくの熱源は冷気と相殺しますので先にやるべきことがあります。

換気システムのダクト部分がどれくらいの大きさかにも依りますが、基本的には機械に頼らずにシンプルに断熱補強をしてあげることが必要です。

もし私の方にお問い合わせいただく場合

メールは
honey*****.ocn.ne.jp
までお願いします。

寒くて耐えられない場合、お急ぎの場合は電話番号等を入れてください。





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2023年 2月28日
だいたい基礎断熱は意味ありません。一階床じたいで区切ることです。床下は外気に比べて地熱を受けて夏10度涼しく冬10度暖かいものです。床下の換気は大切です。隙間開けて機能させる訳ですから、基礎断熱ほどバカらしいものありません。床下なんてどうでも良くスラブ断熱が大事です!
矢印
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2023年 3月 4日
日頃から高気密高断熱の家を設計監理し、完成後に温湿度データロガーでデータ収集している経験から回答します。

床が冷たいのが断熱材の厚みが原因か、そこをはっきりさせる必要があります。
1、一般的に、床下断熱より基礎断熱のほうが床面の表面温度は低くなります。
設定した数値は出ているのに冷たいと感じているだけの可能性はないか?
2、基礎断熱材を打ち込みではなく、基礎完成後に接着する工法を採用してコンクリートと断熱材の間に隙間が生じていないか?
3、土台下の気密パッキンの仕様や施工、または配管周りの処理に問題があり、外気が床下に流入していないか?

可能性としては3が最も高いと想像できます。
断熱材の増し張りは可能ですし、断熱厚さが原因であれば効果はありますが、3が原因なら意味ありません。
土台下と配管周りの気密工事、具体的には発泡ウレタン吹付が効果的、土台側面まで吹きつけて下さい。

ECショップサイト
https://kanlabono.com/products/
事務所ホームページ
HP : https://kanlabono.com/
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一級建築士事務所 感共ラボの森
代表 森健一郎
横浜市中区海岸通4-22-302
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