はじめまして。
引き込み線基本的には電力会社の規定により電線からの分岐で5m以上、具体的には2階の屋根部分への接続になりますが、叶わない場合は相談者様の家のように一階の屋根等への取り付けが認められています。
電柱を建てて埋設ケーブル処理をする場合にはおおよそ25~30万円くらいの費用がかかりますが、ご相談者様の見積もりにはそのような金額が含まれていない、また、電気図面への記載が無い場合には上記のように建物へ直接引込する方法と比べて金額が大きく変わります。
多くの現場では電線の引込位置をお施主様に相談することは無いと思いますので、特に工務店担当者のミスにはなりませんし、設計段階等からお気になされていない限りご相談者様の確認不足にもならないかと思います。
もしもローコスト住宅である場合でしたら尚更このような繊細な部分の説明も無いのかもしれません。
恐らくご相談者様はこの件にかかわらず、建築途中の様々な対応についてご不満がおありだったのではないかと思います。
では、これから電線の引込を変えたい、という場合には
電力会社への申請業務があり、その代金として電力会社にも依りますがだいたい35,000円の申請料、やり替えの場合の負担金、工務店さんの電気工事業者さんの人件費と経費が掛かりますので電柱の他に少なくとも10万円いじょうの費用が掛かります。
電力会社への申請にも時間が掛かりますから、年末の繁忙期を考えると『もう移動できない』となったのかもしれませんね。
現場担当者はちょっと説明が足りないような気はしますが、それを指摘したりクレームを言っても変わることは無いと思いますから、そういう担当者だと認識してご自身の為にスムーズに事が進むように考えながら提案やお願いをされると良いかと思います。
あまり責めるように言っても状況が改善しないように思いますので、『自分にとっては重要なことなので、少なくとも引込線の件は相談して欲しかった』と伝えて費用負担の交渉をされると良いのではないでしょうか。
必ず口頭だけではなく、出来れば会社宛で文章で交渉してください。
ただし前出の申請期間がありますから、お引き渡しには間に合わない可能性が十分にありますので、その辺りはよく話し合ってください。
何処に重きを置くかで交渉方法も変わりますし、今後のアフターもありますから交渉決裂は避けた方がご相談者様の為になります。
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これまでは一般的な建築のお話ですが、普通では考慮しない事でとても大切なことがあります。
電線の引込みや電柱への引込の際、寝室や居室に電線を引き込まない事です。
一般的な電線の場合は被覆をしていないので、低周波電磁波が発生し、人体の免疫力を大きく落とします。
それで心臓が止まったり、アレルギーを発症したりする方も多いのです。
1階のど真ん中というのはどのお部屋に近いのか分かりませんが
それが玄関でしたら結果として電磁波環境としては一番安心な場所とも言えます。
私の場合は必ず最初から引き込み線の位置を考慮して設計しますし
配線経路をかなり細かく電気工事士に指示しますが
建築には電磁波の基準が無く、普通の建築関係者は分からないかと思いますので
もしも現在の引き込み線の位置が安全な場所であれば
何も言わずに済ませる方が総合的に判断して丸く収まる場合もあります。
工務店さんの対応にフォーカスせずに、大きなくくりで検討しなおしてみると
違う景色が見えてくることもありますから考えてみてください。