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家づくり相談

自然素材を用いた防音室の設計・工事に関して

どのような素材を用いるのが最善か知りたく、防音の設計や自然素材にお詳しい方にご質問です。

私は現在新築で木造2F建てを検討中で、防音室を2Fに作りたいのですが、できる限り自然素材を用いたものにしたいと考えています。

具体的な用途としては、シアタールーム兼ピアノ室です。映画鑑賞等で低音を響かせても夜間に周囲の迷惑にならない程度の防音性能が欲しいと考えています。
(D-50~60くらいでしょうか?)

その際、低音の対策に用いる素材はどのようなものが望ましいでしょうか。

防音自体の手法としては部屋を二重構造にして縁切りをする、壁に厚み(質量)を持たせる、反響を防ぐために異なる素材を用いるなどがあるかと思いますが、低音の防音に効果的な自然素材というと、私が調査した範囲では土壁くらいしか見当たりませんでした。ただ、土壁を2Fに使用するのは質量増加により建物としてバランスが悪くなることや、土壁の乾燥に工期がかかることから望ましくないのではないか、というご意見もいただきました。

もし他に良い素材があれば是非ご紹介いただきたく、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

専門家の回答

2件

2018年 5月 8日
ピアノのレッスン室などを何件か手がけたことがあります。
できれば1階に計画し、床をRCの基礎と一体にするなどがコスト的、構造的にはすぐれています。
音対策は、遮音と吸音を考えます。
まず、遮音面では、床・壁・天井・開口部(窓・ドア)、そしてそれぞれの取り合い部分を漏れなく施工することが大切です。
遮音の床壁天井は、強化石膏ボードを貼る下地を太鼓貼りにしない施工法のほか、鉛ボードに遮音シートなども有効ではあります。
参考 吉野石膏
http://www.yoshino-gypsum.com/kouhou/taika/index2.html
どうしても重量がかかることは否めませんので、1階の柱や筋交いなどが多くなってしまいます。
吸音面では、自然素材ということで、内装を布やウールなどの吸音材を使ったり、
有孔の木板を貼ったりして、平らで平行な壁で音を反射させないようにする工夫が必要です。
最後に、高額にはなりますが簡単なのは楽器メーカーなどの防音室を入れ込む手もあります。
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2018年 5月 8日
防音室のご相談ですね、当事務所にて、防音室を設けた住宅をいくつかの設計した経験があります。その経験からお答えできることもありそうでしたので回答をさせていただきます。

まず、防音室の用途として夜間のピアノ演奏、またはホームシアターとのことですので、目指す防音レベルとしては100dbの性能は必要と思われます。

防音室を専門に施工する会社も多く、それらのメーカーにご相談することもひとつですが、私は建築工事の範囲で施工できるDAIKENの防音システムを使用することが多いです。2階での防音室設置は可能かと思います。(この場合は床下への防音も必要です。)

防音室を計画する際は、寝室の隣りや、隣家に近い場所などは極力避けて、周囲の環境をよく観察した上で、お隣りの駐車場や道路に近い場所のほうに防音室を計画されたほうが近隣トラブルなどは起きにくくなります。

自然素材をご使用になりたいとのことで、それが内装レベルのことか、建材そのものも含めることかは不明ですが、内装の仕上げレベルでしたら珪藻土を使うことは可能かと思います。

当然のことですが、防音は目指す防音性能がきちんと発揮されることが重要です。
その場合、防音のシステムに必要な建材(遮音ボードなど)は工業製品できちんと施工し、性能を担保するという方法がよいと思われます。

内装珪藻土であれば通常3ミリ厚程度です。昔ながらの土壁は塗り厚が非常に厚いので
重さも相当なものとなります。ご質問者様の土壁のような自然素材を使用して家を建てたいというお気持ちには心から賛いたしますが、土壁は収縮により施工後必ず割れや隙間ができますので、気密性能が重要な防音室にはどうしても不向きな工法となります。








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