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昭和40年築で増築数回の木造住宅。建替or大規模リノベで悩んでいます。

長野県からの質問です。
83歳で1人暮らしをしている義母と来春より義実家で同居することになりました。
私たち家族は、夫、嫁、長男5歳、長女1歳です。
義実家は昭和40年築の木造2階建てで建坪50坪ほど。庭も含めると100坪超です。
数回の増築を重ねているため、つなぎ目部分の雨漏りが確認出来ています。
最初はスケルトンリノベーションをして間取り変更をして、外構工事で庭をカーポートにして…と考えていましたが、地元のリフォーム業者を訪ねたところ、皆一様に「解体して、新築を建てる方が良い」と言いました。
私たち夫婦も、かかる金額が同じくらいなら新築の方が良いと思っていたのですが、義母はできるだけ今の家を壊して欲しくないと言っています。

ひとまず市が無料でやってくれる木造住宅耐震診断を先日実施し、構造計算をしてもらっているところです。その結果をふまえて、各業者にリノベーションプラン、新築プランを提示してもらおうと思っているのですが、一般的に築53年の木造住宅を建替えるか、リノベーションにするか…どうなのでしょうか。
専門家のご意見をお聞かせいただきたく質問させていただきました。

専門家の回答

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星マーク
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2018年 7月12日
yomeさま
 東京南多摩地域を拠点に活動しております大沼建築・環境計画事務所の大沼と申します。
 リフォーム業者に相談したら一様に建替えを薦めるとのこと。何となく理解できます。昭和56年以前の建物に増築を重ねた建物では、ついそのたび毎に安く済ませることが優先され、建物全体としての耐震性能への配慮に欠けている場合が多く見受けられます。そのような一般的状況に対し、もしyomeさんがリフォームに絡めて耐震性能も最新化したいと要望していたら、構造計算に戻って対応できる業者で無い限りリスクは負いたくないところ。建替えて今の基準に従った建物を造ったほうが安心だし、責任も逃れられますので。
 また幸運にも構造計算に戻って対応してくれる業者と出会えてリフォームしたとしても、基礎と地盤はかつての古い基準による造りのまま残ります。その点が建替えに比べたときの耐震改修の弱点と言えますが、築後53年の間に不同沈下や不自然な基礎の割れなど生じていなければ、今後も頼ることは可能と思われます。
 地元自治体の無料耐震診断を担当している私からは、yomeさんのリフォーム業者への相談が主となっている現状に危惧を感じます。無料の耐震診断を通じ、自治体と縁を持つ設計事務所に相談できる機会はないのでしょうか? 無料の耐震診断には限界があり、あくまで取っ掛かりで、その先により本格的な対応が準備されているのが通例と思いますが…
 以上、多少なりともご参考になれば幸いです。追加のご質問やご相談などございましたら、ご遠慮なくお声掛けください。
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ユーザーの返答

2018年07月19日

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貴重なご意見をありがとうございました。
自治体の無料耐震診断をされているのですね。義実家の自治体では、実際の工事を行なう業者は自分たちで決めてください、というスタイルのようで、縁のある設計事務所を紹介してくれるところまではしていないようです。大沼さまの「設計事務所に相談」というアドバイスはとても参考になりました。

星マーク
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2018年 7月12日
はじめまして

古い建築では構造的には弱いことが多いのは事実です
地震が活発になっている時勢でもありますので気になります

但し、どのくらいのお金を出せるのか。これも事実としてあります
地震にに対する対応は何処まで行うかというのはお金の関係を整理できないと
判断が難しいです

構造計算というのは計算なのであくまで現在の法的に決められたことを確認する
ということですが、木造ですから非常に単純な計算となります
その計算をしていたから、災害に合った時に無事であるかということについては
保証は出来ないと思います
保証は保険で対応するしかありません

違った見方をすれば、保険では完全に壊れたか、それとも壊れていないかによって
保険金が違うことがあります
人災と財産被害とは違いますので、どの程度の対応するかは、限りがあります

よって、先ずはご自身が掛けられる費用は別の問題としてあります
その費用から、何ができるかを考える仕事を私たちはおこなっています

お問合せ下さい

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ユーザーの返答

2018年07月19日

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構造計算、という言葉自体最近知ったような素人なもので、実際のお話が聞けて参考になりました。ありがとうございました。

星マーク
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2018年 7月13日
はじめまして、埼玉にあるアーキネットデザイン主宰の市川均と申します。古い木造住宅のリフォームは得意としていますので、提案をさせて頂きます。
確かにこの状況ですと、見切り発車で工事に着手すると新築と変わらない(又はそれ以上)コストが掛かってしまう事になると思います。
そこで提案ですが、先ずは増築した部分を解体し小さな家に戻す。その上で必要な機能を増築する。これであれば、掛けたコストは無駄になりません。50坪以上の大きな家のリフォームの問題は、面積が広い事で壊しては造り、壊しては造りという、非合理的な作業でコストを浪費してしまいます。リフォームの難しい所は掛けたコストがきちんと建物の価値をあげ、耐久性を向上させる事にならない事が少なくない事です。
そこで、将来のお母様の思いの強い部分は残し、それ以外の問題の多い箇所は出来るだけ思い切って解体してしまう事がお勧めです。
もちろん、敷地や建物の状況が解らない中での提案ですので、認識が間違っている所もあると思いますので、そこはご容赦ください。あくまで、机上の一般論ですが、参考になれば幸いです。また具体的なご相談があれば以下にお問い合わせ下さい。よろしくお願いします。
アーキネットデザイン市川均
http://www.doctor-life.jp/contact/
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/11contact.html
矢印
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ユーザーの返答

2018年07月19日

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貴重なご意見ありがとうございました。
リフォームの問題点がよく分かり、参考になりました。

星マーク
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2018年 7月13日
長野県からの質問です。
83歳で1人暮らしをしている義母と来春より義実家で同居することになりました。
私たち家族は、夫、嫁、長男5歳、長女1歳です。
義実家は昭和40年築の木造2階建てで建坪50坪ほど。庭も含めると100坪超です。
数回の増築を重ねているため、つなぎ目部分の雨漏りが確認出来ています。
最初はスケルトンリノベーションをして間取り変更をして、外構工事で庭をカーポートにして…と考えていましたが、地元のリフォーム業者を訪ねたところ、皆一様に「解体して、新築を建てる方が良い」と言いました。
私たち夫婦も、かかる金額が同じくらいなら新築の方が良いと思っていたのですが、義母はできるだけ今の家を壊して欲しくないと言っています。
株式会社ヨシダデザインワークショップの吉田と申します。質問に回答いたします。

(Q)一般的に築53年の木造住宅を建替えるか、リノベーションにするか…どうなのでしょうか。
(A)詳しい状況がわからないので、私の主観で回答させていただきます。
築年数や雨漏りなどの状況だけを考えた場合、リホーム業者は商売ですので建て替えなどを言ってきます。一方、構造(柱や梁)などを残して全体をリホームする場合は新築と変わらない工事費となる場合もあります。
ですが、住宅は愛着や記憶などお住いの方の思い入れが染み込んでいるものです。特に高齢のお母様であればなおさらのことと思います。
◯耐震診断をまずは待ち、危険な状況の場合
・思い入れば無い場合は建て替えを考える必要があります。
・思い入れが深い場合は耐震補強と必要条件を満たすリノベーションとなります。
◯耐震診断で問題がない場合
・現在の建物の構造や部屋が使いにくが、構造柱梁を壊すほどの改修の必要が無い場合はリノベーションとなります。
・現在の建物が小さく、平面を大きく修正(柱や壁の位置も全く変える必要がある場合)
やはり建て替えたほうがリノベーションよりも安上がりな場合もあります。

以上様々な要因が絡んで参りますので、耐震診断を待ってから、築年数や雨漏りなど物理的な状況以外のご家族の思いや記憶も合わせて相談に乗ってくれるような設計事務(施工の利益を考えずに中立で提案してくれます)に相談されることをお勧めします。
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ユーザーの返答

2018年07月19日

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貴重なご意見ありがとうございました。
設計事務(施工の利益を考えずに中立で提案してくれます)に相談、という部分にグッときました。
分かりやすいアドバイスありがとうございました!

星マーク
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2018年 7月14日
理屈抜きで新築です。日本は災害氏が増えているからです。足元固めて家族を守ってください。
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2018年07月19日

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ご意見ありがとうございます。「足元固めて家族を守ってください。」本当にその通りですよね。参考にいたします。

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