はじめまして
京都のラウムアソシエイツの宗本です。
当事務所は、京都で80〜100年ぐらいの邸宅などの再生を手掛けています。
100年ぐらい経った古健築を扱う場合は、基礎、壁、屋根の大体以下の点がポイントとなります。
1,基礎は不等沈下を起こしていないか。すなわち家の建具の動きや糸を垂らすと分かります。基礎はこれ以上窒化しないという前提で3cm以上であれば、ジャッキアップが必要です。
2,壁は竹を組んだ土壁(小舞壁)ですので、耐震性を維持するには場合によっては、追加で壁を荒壁パネルなどで、補強する必要があります。筋交いなど後から手をくわえたものがあれば撤去する必要があります。土壁も地面に近いところは、腐っているところがあるので、修理が必要です。
3,屋根の瓦は、大体100年位で瓦自体が水を透過するようになるので、状態を見て葺き替える必要があるかもしれません。その場合でも、これまでの経験では、半分以上の瓦は再度使うことが出来ます。放置すると瓦を透過した水が葺き土を湿らせて、野地板が腐ってきます。京都では、100年に一度、寺院でも、文化財でも瓦は葺き替えます。その時に腐った野地板も同時に修理します。葺き換えは、乾式工法で屋根を軽くします。
一度に出来ればよいのですが、そうは出来ないので、状態を見て悪いところから順次直して行く心構えが必要です。このようにすれば、今後100年でも200年でも大丈夫です。
岡山理科大学で一昨年まで教えていたの、岡山はよく分かります。
以上ご参考までに
宗本順三
株式会社ラウムアソシエイツ一級建築士事務所
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