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ハザードマップで最大5mの浸水地域にRC二世帯住宅を検討しています

現在、千葉県浦安市付近で、夫の両親の土地(120坪)に二世帯住宅の新築を検討している者です。
ハザードマップでは最大で5mの浸水深とされており、近隣にも高い建物等ほとんど無く、高齢の親、幼い子供を連れての避難所暮らしなどを想像すると木造で建てる気になれません。
津波でも流されなかった実績や、汚泥の処理など済めば躯体は腐食しない為、RCは木造と比較しても早期に普通の生活ができると考えております。
RCというと、コンクリート打ちっぱなしの外観、など、デザイン面を謳う会社さんが多いように見受けますが、我々が家を建てる上で大事にしたいポイントは、やはり「安全・安心」だと思っております。
災害面で強い事はもちろん、従来から言われがちなコンクリート造のデメリット、夏が暑い、内部結露でカビが生える、など、住んだ後の健康リスクに至るまでの課題をクリアしている事を前提とし、「子育てグリーン住宅支援事業」での補助金が下りるレベルの省エネ性能が取れるメーカー様を探しております。
完全分離の二世帯、延床50~60坪程度、出来れば1階部分を車庫とした、3階建てを望みますが、予算が跳ね上がると思いますので、基本は2階建てを希望しております。
直接ご相談させて頂いた一社様からは、億単位の予算になると言われてしまいましたが、何とか諸費用込みで8,000までに抑えたいと思っております。土台無理な話とあれば、混構造でもやむなしと思っております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

専門家の回答

4件

2024年12月10日
こんにちは。
危険予知として考える場合は5mの浸水
が予想されるという地域に住宅をつくる
というのは出来るだけ避けた方が良い
と言うことになると思います

地震の津波だけではなく、川等がある場合は川からの浸水等も検討が必要です

九州で山が崩れ、川の増水による被害を
最近、見ましたが災害復旧するにはかなりの時間と費用がかかるという事や能登半島の地震復旧は全く進んでいない状況
ということです

RCで8000万円の予算で計画する事は
可能ですが、震災後の復旧としては
火災地震保険、預貯金しかない。こと
から木造よりRCは構造的に強く、被災の
程度によっては保険が対応されないケース
もあります

今のお持ちの土地を売却して違う場所に
つくるというのが災害対応としてはベストだと思います

このあたりをご家族で話し合いして、
RCでつくるということであればご連絡下さい

コスト的には地盤改良に必要性や
杭など含めた基礎などの検討、災害時の
対応等含め何処までを検討するかによって予算内で出来るかを検討致します

詳しくはメールにてお問い合わせ下さい

FDH.Inc
https://flat-design-house.studio.site/
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ユーザーの返答

2024年12月10日

ぴろのプロフィール写真

早速のご回答ありがとうございます。
そうですね、仰る通り、シンプルに手放してしまえば選択肢は広がるのですが、両親の思い入れもあり、
そういうわけにはいかないようです。
長年住んできて何も起こっていないのが現実なので、私ほど危機感を感じていないというのもあると思います。いつ起こるか分からない災害に対してどこまで備えるのか、という事かと思いますが、私としてはそうした両親の気持ちを汲みながらも、この土地に住む以上は、木造で建てたとしても決して安くないコストを払うわけなので、十分に考え抜いてから建てたいと思っています。
RCが構造的に強いがゆえの、保険が下りない可能性については認識しておりませんでした。
この点も併せて勉強して参ります。
ありがとうございました。

2024年12月10日
メール拝見しました。浦安市での2世帯住宅で、災害対応の住まいですね。且、両親様の土地とのこと。実は、これと全く近い状況で小生の娘の嫁ぎ先の家が船橋にあります。津波対策、さらに地盤の液状化などの大変厳しい環境です。当初は木造2階建てで普通に立てる予定でしたが、災害対策は重要な問題です。そこで私が提案した建築は、一階を賃貸、2~3階を居住スペースにして且、災害時、屋上へすばやく避難できるよう配慮されています。コスト等は高くなりましたが賃貸部分を活用しながら安心した生活ができています。
したがって今回の案件は十分な準備の基、被害を如何に少なく抑えるか、災害にあった後如何に早く復旧できるかに着眼し計画を進めるべきと考えます。ポイントは1階部分の構造といざという時の避難のし易さ等が建築の中にきちんと計画されていて、日々安心して暮らせることだと思います。当方のHPを下記に送付しますので参考にしていただけたら幸いです。HPの船橋の家を検索してください。


(株)空間設計研究所  代表 高橋孝栄
住所:〒160-0022東京都新宿区新宿2-4-2カーサ御苑404
TEL:03-3359-2863 : *****
FAX:03-3359-2864
HP :http://www.ne.jp/asahi/takahashi/kuukansekkei/
MAIL ; taka*****.email.ne.jp



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ユーザーの返答

2024年12月10日

ぴろのプロフィール写真

ありがとうございます。船橋の家、拝見させていただきました。
私も賃貸併用住宅も検討しましたが、これから先の人口減少や、もし本当に災害があった場合に
賃貸部分に住まう人がいるのだろうか、という収益性の部分にやや不安があり、見送っています。
ただ、数十年後の親世帯の部屋に関しては、賃貸にすることも検討はしており、
遮音性に優れるRCである事が有利に働くかと考えております。
また、直接お話を伺わせていただくかもしれません。
何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年12月10日
浦安市ということで出てきました。
浦安市付近ということですが、浦安市内ではなさそう?と
勝手に判断致しました。 
御両親の土地とのことですが、3.11時の浦安市内の液状化被害には
遭っていないご様子と拝察したためです。(もしくは軽微な被害?)

液状化リスクのある地域では、RC造=重い建物よりも、木造=軽い建物 を
お勧めします。 
液状化エリアでは、沈下して傾きます。
被災後の復旧では、木造はジャッキアップで戻せる場合がありますが
RCは重すぎて、仮に技術的に可能でも大変です。
(ジャッキが入る周囲のスペースも必要。同時に地盤改良や杭追加等も)
なので、液状化エリアであれば、木造で、人的被災を減らすように、
浸水時に上階避難可能な3階建ては良いと思います。
(傾斜した住まいには住めません。配管関係も破損し宅内ライフラインが不通)

仮に液状化の心配は無く5m浸水する場合は、
そのあとの水害の引くまでの時間(浸水継続時間)が長いエリアであれば
RCの方がいいとは思います(RC躯体より木造躯体の方が傷むと想定)が、
躯体は残っても、内外の建材は水浸しのため
断熱材などは交換が必要です。 
浸水だけで、津波で流されるという心配がないなら(内陸部など低地。海や河口付近ではない)
安心される構造が良いかも知れません。

RCの場合、他の方もおっしゃってますが
地盤改良、杭基礎など地盤下を万全にすることが重要で、
その費用はかなりかかるでしょう。

どのような建物も、どこに建ててもリスクはつきもので、完璧な建物はありません。
災害に遭った際に人命が守られる事と、復旧のための余力(金銭面、よそに避難できる選択肢など)を
残しておくことです。 

浦安エリアは利便性も良く、大変住みやすく子育てにもとても良い環境です。

御健闘をお祈りいたします。
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ユーザーの返答

2024年12月10日

ぴろのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。
浦安市の方にお住まいだったのでしょうか!
お察しの通り、液状化被害が無かったエリアになります。
直接ご相談させて頂いているメーカーさんが浦安にも拠点があり、液状化で大変だった経験から
地盤改良に対しての研究を重ねられたと伺っております。その結果として、その辺りの費用も勘案して
坪200オーバーという世界が広がっているのかと理解しました…。
復旧までの具体的なロードマップを描けていなかったので、その点も視野に入れつつ、勉強して参りたいと思います。
直接、手がけられるエリアでは無いにも関わらずご回答いただき、ありがとうございました!

2024年12月11日
初めましてアーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。
そうですね。RC造の最大の欠点は重いことですので、地盤のことを考慮すると、2階建ての方が良いと思います。
その上で、安全安心は私も最重要ポイントだと思いますが、弊社ではそれに長持ちを加えています。いわゆる丈夫で長持ちです。
弊社は、長年健康と環境に良い、カビない家を目標に取り組んできました。これは木造とRC造ともにです。特に、RC造のカビ問題は深刻です。ちなみに夏の暑さは外断熱で解決できます。
RC造のカビは、新築時にコンクリートが完全い乾いていない段階で内装工事を行うことが主な原因ですが、特に壁に貼る石膏ボードがよくありません。ですので、弊社ではコンクリートの上に調湿性の高い漆喰を塗ることを基本仕様としています。これで、大幅にカビは予防できますが、その他にもカビにくい、窓の配置や間取りを提案しています。
長くなり恐縮です。あとは関心がありましたらメールやメッセージでお問合せください。
余談ですが、私の家も現在RC造外断熱+漆喰仕上げで工事中です。よろしければご案内します。
アーキネットデザイン合同会社代表
早稲田大学建築学科非常勤講師 市川均
http://www.doctor-life.jp
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ユーザーの返答

2024年12月12日

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ありがとうございます。
安心安全、長持ち。
まさに理想とするところです。
あとは予算との兼ね合いですね…!!
実際に見せて頂く為にご連絡をさせて頂くことがあるかもしれません。
その際には宜しくお願い申し上げます。

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