入居前のインスペクションについて

お世話になります。
An architect TORII の鳥居と申します。
塀については古い既存の大谷石の上にブロックを乗せて固定しているようですが、この程度の壁の場合、鉄筋は入っていないと思われます。どのように施工したのか聞いてみるべきだと思います。隣地との関係で除去できなかったか時間をかけたくなかったかのどちらかでしょう。築5年であればシロアリについては大丈夫だと思いますが、プランターのつもりで作られている前面のコンクリートブロックの部分ですが、木が基礎と外壁のあたりを隠しているので、ぼうぼうに茂った場合、湿気がこもりやすく、腐りやシロアリを誘引します。建売というところで、安価な構造材の場合も考えられますので注意が必要です。
また、東京でも雪が多く降ることもありますので、その場合、アプローチから階段まで非常に滑ります。タイルの端部は非常に危険ですので、子供が小さいときには注意が必要です。無いに越したことはありません。この階段にはノンスリップがついていませんので、ズルっと滑ることも考えられます。
あと、外壁と基礎の隙間に見える部分がなにかのシートの端部のようなものが見えます。図面を見てみないとわかりませんが、確認したいところです。
基本的に建売住宅はコストをかけずに作りますので、長持ちはしないかもしれません。
住宅で急いで決断することは控えたほうがよろしいかと思います。
できることならば、設計と施工を分離して注文するほうが工事の手抜きは少なくなります。長い目で見た場合、品質についてしっかり進められるので安心です。

はじめまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。中古住宅で相場より安いのは気になりますね。大谷石のブロック塀の基礎、建物基礎とCBとのヒビは大きな問題は無いと思います。しかし、そもそもの基礎構造に不安があります。写真で見る限りでは敷地に段差があり道路側が下がっているように見受けられ、その為に基礎が大きく立ち下がっている（高基礎になっている）ようです。気になるのは、この基礎がきちんと地盤下（地中）まで延びていて安全な地盤の上に建てられているかと言う点です。悪く疑うと、それがきちんとなされていない為、言葉は悪いですが、ごまかす為にこのブロックの植栽枡があるのかもしれません。ただ、これはあくまでこの写真から最悪のケースを疑っている事ですので、確信はありません。きちんと出来ているかもしれません。そこは失礼の無い様にご理解ください。要は、そこをきちんと確認すべきというアドバイスです。不安にさせる内容ですみませんが、とても重要な事であるからと、ご理解いただければ幸いです。もし、お問い合わせいただければ補足説明致します。
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