コンテナハウス

H.Schneidさま
はじめまして。
京都向日市で設計活動しておりますwa+一級建築士事務所の山田と申します。少しでもお役にたてればと思いましたので、
分かる範囲ではありますが、回答させて頂きます。

設備や内装、断熱など考えていくと、
どのように考えていこうか？など悩みどころがたくさんあるのですが、コンテナハウス、なかなか魅力的で面白そうですよね。
工夫次第では、お安く、さらにかっこ良く作れそうな気がしますね。

しかしながら、海外で多く見かけるのに、なぜ日本であまり見かけなくないのか？というと、
これは建築確認申請を通すことがそもそも難しい（もしくは通せない可能性が高い）からです。一般的に海上(ISO)コンテナは、スチール製ですが、その材質が、JIS規格では無いため、建築基準法に則る構造計算を用いて、安全性を確かめることができないのが大きな要因です。その安全性を証明するのがまず苦労するということでしょうか。（コンテナの強度等を証明できる物が存在しない可能性が高いので）

中古海上コンテナを使用する場合で、
確認申請が不要なケースであれば、まだ可能性が出てくるのですが、お考えになられている土地の場所（都市計画地域内外など）やそこを管轄する役所の考え方により、その可能性の有無も変わってきます。

1.都市計画地域及び準都市計画市域に含まれない場所で、平屋かつ延べ面積が200㎡以下である 。⇒工事届のみで建築確認申請は不要。
2.防火地域及び準防火地域に含まれない場所で、かつ下記に該当する場合。⇒建築確認申請が不要。
a.10㎡以下の建築物を、既存建物（適法なものに限る）がある敷地に設置する場合（増築）
b.10㎡以下のユニットハウス・倉庫を同一敷地内で移転する場合（移転）
などと上げられるのですが、このような地域は言ってしまえば、
街中ではなかなかありえなく、大半が山間部地域となります。
したがって、中古海上コンテナをお安く買って、並べて
家として利用するという、至って簡単なことのように思えますが、なかなかハードルが高いというが実情です。

コンテナの中には、一般的な海上コンテナではなく
確認申請に対応することができるコンテナも世の中には存在しているのは、把握しております。
したがって、コンテナハウスの夢を追い求められるのであれば、
海上コンテナの購入に比べると多少コストが高くなりますが、
そちらをベースとして考えられた方がより現実的になってきます。

参考までにコンテナそのものお値段です
（基礎や設備や内装など建築工事部分や諸経費・配送等は別です）
＜中古海上ISOコンテナ＞
20フィート(2.35m×5.9m）20万程度
40フィート（2.35m×12m)28万程度

＜確認申請対応可能コンテナ＞
20フィート(2.35m×5.9m）70万程度　8.5帖程度の広さ
40フィート（2.35m×12m)130万程度　17帖程度の広さ

上記を組み合わせつつ、どれぐらいの住宅仕様をお考えになられるのか？によってトータルコストは変わってくるかと思います。

これからの土地探しやご予算の件などもう少しお考えをお聞かせ願えれば、もう少し具体的なお話をできるかと思います。
お気軽にご相談頂ければと思います。

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wa+一級建築士事務所
山田 和弘
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