はじめましてURBAN GEARの本多と申します。
さて、きっと多くの方が勘違いされているように、catさんも
その1人だと思います。まずI産業だとかのディペロッパー系の
建売、売り建業者の「販売」する家とHMなどの住宅屋が販売する
家は比較しやすいと思いますが、仰る「オプション」とは?が
問題です。高くつくとは「何を」基準に仰っているのか。
地元の工務店さんに尋ねて回っているんですね。少しでも安く、
価値のある家を持ちたいとは誰もが願うことでしょう。
昔々と違って、最近では「ハウスメーカー」に家を建ててもらうのが
一般的になってきて、その反動で自然素材や伝統工法を売りにした
中小規模の工務店さんも少しずつ受注棟数を増やしてきています。
ただ、このふたつのパターンで悩む場合は「予算」が比較的潤沢な
場合だと言えます。HMよりも材料費がかさみ、手間が掛かる工事を
売りにしている工務店さんは、やはり利益を落としても高い工事に
なる傾向が強いです。最近では若い世代の所得の低さから、また住宅への
拘り、つまり「気にする場所」の偏向から、建売住宅が多く売れています。
これらの住宅を普請しようと考えるプロセスの中で検討されるのが
「建築家」つまり「設計事務所」へ設計の依頼を出すという、言わば
特殊なケースなのです。設計事務所は基本的に「設計・監理」しかしません。
なかには「建設業登録」をしていて、工事を請負う「設計・施工」を
売りにしている設計事務所や建築家もいます。
独自の発想で徹底的にローコスト、安普請を考えてくれる建築家もいます。
私も、そのひとりです。
ですが、冒頭に書きましたように「オプション」なる発想は建築家には、
ほぼほぼ有りません。例えば設備などのグレードをアップする、仕上げの
グレードをアップする程度の「高くつきそうな」工事であれば、どこへ
依頼しても差ほど違いは出ないでしょう。安く作ってくれる先を見つけたい
のであれば、「そこが出している標準」を見比べれば良いのです。
なぜ建売り業者の家が安く見えるかといえば、それは「土地」をセットで
販売しているからです。
大きな土地を一括で「たたいて」購入して、それを分割して売るときに
「土地」で儲けるか、「建物」で儲けるか、いずれかにウエイトを置く
ことで全体を安く見せているに過ぎません。大抵は建物は安普請です。
オプションで儲けようという姿勢は見え見えです。仕方がありません。
そうでなければ会社が潰れます。
工務店に見積りを依頼しても、土地は自分で見つけて不動産屋さんに
仲介を頼むのですから、売主次第で高いとか安いとかは分かれます。
3階建てで100㎡を切っていて、坪単価が50万円ならば相当に安いです。
そんな設計は設計事務所では出来ません。出来ても、きっとcatさんには
輝いて見えるような建築にはならないでしょう。設計料だけでも相当に
高くつきます。なぜI産業などが、安く家を販売できるかと言うと、
我々のような仕事が無い、暇な設計事務所が沢山仕事を出して貰えるという
条件で「激安」で設計図を書いて、確認申請を通しているからです。
これもスケールメリットです。
建材については確かに安く仕入れる方法は有りますが、どこでも大して
変わらないです。地元工務店さんが年間「何棟」家を建てているかって
話です。5棟程度なら大して儲けなんてありません。つまり、あんまり安く
提供できないってことです。オプションは「まぁ良いよ」って感じで安く
引き受けてくれると思いますが、基本的な見積りが高いってことです。
話をまとめますと、どこで建てても金額は大差ない。工務店に頼むなら、
こだわりが有るのならOK、無ければ止める。設計事務所に頼むのは、
このケースの場合ナンセンスという事になります。こだわりが無くて数値的な
性能や見た目だけの仕様ならば、ストレートに「売り建て」業者に頼んで、
気に入った「土地」を手に入れる方が良いでしょう。
それでも、あんなの嫌だって方、お話は丁寧に伺います!
お気軽に御問合せください。とりあえず(笑)
URBAN GEAR / アーバンギア 本多
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