この文面からでは杭を使ったとか使っていないとかって
いうことを判断する事は出来ません。
外周基礎とは読んで字の如く建物の「外周部分」の基礎のことです。
一般的な住宅であれば、ここが「布基礎」といって、地面から
立ち上がっています。もしかすると、この部分だけに基礎を作って、
建物内部は「束石」だけにして、その上に土台、大引という水平材料を
据えて、建物を作っている可能性があります。
古い神社や農家のつくりをイメージしてみてください。
以前建っていた建物が、さほど古いものでないのなら、そういった
構造かどうか、この文面からでは判断出来ません。
もっと言えば、外周基礎の下に杭基礎が有った事も考えられます。
ただ、ひとつの判断材料として、建物が有った位置にしか、杭は
埋めませんので、建物の有った位置は配置図から分かりますから、
位置を特定して、そこの地面に鉄の棒のようなものを挿せば
コンクリートの杭があるかどうか分かります。
杭の頭は基礎を支える関係で基礎底面のギリギリに有ります。
ベタ基礎であれば根入れは最低でも12センチ、布基礎であれば
24センチです。もっと深い場合も有ります。矩計図という断面
詳細図が有れば、そこから分かります。
逆説的に言えば、その深度まで掘って何も出ないのなら
新たに築造する基礎には何も影響が無いということです。
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URBAN GEAR / アーバンギア 本多 信章
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