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家づくり相談

平屋は高コストですか

同じ床面積で設計をされた場合、平屋と2階建てでは平屋のがコストがあがりますか。あがるとすればどの程度が目安でしょう。
もちろん間取り等でも変わるかと思いますが、単純に考えるとまず基礎部分が余計に必要となるのでその分のコストはあがるのでは?と思いました(造りによっては屋根もでしょうか)。

いま考えているのは、完全な平屋ということでなく、割合として1階部分を大きく取り、2階の面積をかなり減らした間取りです。
できるだけ1階で過ごし、就寝時のみ2階にあがるといった生活スタイルを考えています。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

4件

2008年 5月 4日
はじめまして。

以前、計画の段階で考えたことを書きます。まず、同じ床面積でというのは、平屋建てと2階屋
では考え方が違い、あまり意味がないと思うので、前提としては、同じ設計条件でということにさせてください。画像の例でお伝えしてみます。(左が平屋案、右が2階建て案、右が外形です)

延べ床面積でいいますと、平屋30坪、2階屋で34坪(2階屋の方が階段・廊下が増えて1割増)
屋根面積では、平屋建て66.83?、2階屋で67.8?でほぼ同じ、外壁の面積は、平屋建て
160?、2階屋で190?、2階屋の方が2割増しとなりました。坪単価が同じとすれば(これもおかしな前提ですが)2階のほうがあがります。(設備な配管も上にあがりますし。)屋根は、2階屋ですと、2階の壁とのとり合いが増えるので手間がかかります。外壁の面積も施工する面が増え
足場も必要になります。さて、基礎ですが、建物の基礎外周の長さは、平屋40.12m、2階屋
31.5m、平屋建てが3割増しですが、平屋なら基礎は小さくなり、2階屋ではベタ基礎(コンクリートで床面を作る)をお勧めしたいところです。

上記のように、一概には言えていなくてすいません。ただ、個人的には敷地に余裕があり、
生活スタイルが平屋で過ごしたいというのであれば、平屋が日本人には合っていると思います。
水平に広がる空間は日本建築の基本なので、庭と一体化した平屋、贅沢なものです。
(あくまで、生活の仕方、暮らし方のイメージにあったほうがよいと思います。)
よい家づくりを、お祈り申し上げます。
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ユーザーの返答

2008年05月04日

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ご回答ありがとうございます。お答えからしますと平屋のほうが必ずしも高いということはない(むしろ安い)ということですが、以前少しだけですがお話したことがある建築家の方からは平屋はあまり設計しておらず通常の算定基準より少し総額が割り増しになると伺いました。少しだけ聞いた程度なのでなぜどうなるかまでは聞いておりません。独自のコストダウンの方法があり、標準化されたシステムのようなものをものさしにされているのかもしれません。

さて、私がさらに伺いたいのは後半に書いた、一部2階建てという考え方です。
ハウスメーカーなどでは、総二階でシンプルにすることが一番といったコメントばかりなのですが、そうすると概観はもとより、間取りにも個性がほとんどなくなります。

敷地に余裕があるので、横や平面回廊の導線を軸とした平屋生活の利点を生かしつつ、寝室など一部限られた空間のみを2階に持っていくといったプランを考えた場合、普通に計画するようなLDK,和室、水回り以外は2階といったプラン(割合的に1,2階の床面積にあまり差がない)ものに比べ、やはり割高なのか、またどの程度高くなってしまうのかということです。
ご回答から察するに、結局階段、廊下、2階へ上げる部分の施工はあるので、平屋よりは割高かと思いますが、ではシンプル総二階、施工面積として割合が均衡の2案とくらべた場合はいかがでしょうか。

2008年 5月 5日
ハウスメーカーの総2階は、すべて効率を優先することからあの形が生まれたと思います。
部屋数が1階にLDKと和室、2階に寝室を3つとするパターンを。一般のかたは部屋数を
多く、あとは機能的に使いやすく、と要求されますから。

さて、一部2階屋と総2階を比べた場合の比率ですが、コスト関係の本では、一部2階屋を
1とすると、総2階では0.87に下がるとあります。延べ床面積を30坪とした場合、単純に
総2階なら建築面積15坪、一方一部2階屋とした場合、21、2坪の建築面積とすれば、
当てはまる数字かなと思います。(坪単価の比率としてです。)

一般に、平屋の方が総2階より2、3割高いと言われていましたが、先の案件からは
考えが変わってきました。ただ、おことわりしておきたいのですが、先の例はあくまで
同じ設計条件で同じ設計者が考えたもので、比較しやすいよう、単純な四角形をしております。
平屋で、中庭を囲んだ回廊や、雁行させた横に伸びる形をとる場合は、外壁面、外周面も
増えていき、コストが2、3割上がることになると思います。(コートハウスなど)

建築をめぐるコストは、設計条件の初期設定の値(考え方の筋)で、大きく変わっていくもの。
一設計者の回答として、あくまでご参考としてくださいますよう、お願い申し上げます。
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ユーザーの返答

2008年05月05日

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ご回答ありがとうございます。
基本的な考え方は理解できました。
また私が回りくどい書き方をしてしまい申し訳ございません。
平屋という表現や総2階と一部2階という条件はわかりやすい例と思い提示したのですが、説明を伺った後としてはあまり適切ではないと思いました。

単刀直入に伺いたい点は、一部2階を前提として、
例えば、提示して頂いたような1階にLDK+和室、2階に寝室3つ+WCL(総2階とは限らない)という場合と、1階にLDK+和室+洋室+WCL、2階に寝室2つ(つまり2階の半分程度を1階に持ってくる)といった場合です。
もちろん、中庭を設けたり間取りが複雑になった場合にはいろいろと算出基準が異なるかと思いますが、ほぼ同条件とすれば、前者と後者では建築面積の違い、1階部分が多くなることで屋根が増える?といったことかと思います。
この場合、単純に施工する基礎・屋根・2階バルコニーなどの面積の差にコストは比例と考えればよいでしょうか。それとも1階部分が2階部分より大幅に増えることによるコスト増はありますでしょうか。

非常にわかりにくい質問になってしまい申し訳ございません。

2008年 5月 5日
匿名さん

はじめまして。
これまで、何軒か平屋を建ててきましたが、2階建てに対して確かに割高になりますね。
基礎と屋根の面積が増えるので、2〜3割りくらいはUPしやすい傾向があります。

写真の家ですが、当初2階建てを建てる予定でした。
しかし、敷地が広い事と、近所のおじさんが「これだけ広い土地だったら平屋がいいねぇ」
と言ったのが決めてで、クライアントも平屋に踏み切りました。

平屋の魅力は天井高さの高い空間が自由に作れること。
この写真の天井高さは一番高いところで4.5mほどあります。
断熱性能を伴わせて造っているので、冬でもほとんど暖房していません。

お薦めなのは、実際の平屋の家をみたり、建てた人の声を聞くのがいいですね。
参考になりましたら幸いです。

八納啓造 拝
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ユーザーの返答

2008年05月05日

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ご回答ありがとうございます。
なるほどコストを度外視すれば、上方向にも表現の自由度が増すというのは魅力的です。
平屋はあまりここ最近見受けられないのでなかなか実際に体験するのは難しいのですが、自由度の高さや将来の生活を考えると検討の余地はありそうです。

2008年 5月 5日
お返事ありがとうございます。以下、二点についてお伝えします。

まず、単刀直入の件ですが、ほぼ同条件とすれば、2階に寝室2つのほうが、総二階に近い案
に比べて、2割程度アップするものと思います。おっしゃるように、施工面積が増えるにつれて
コストもあがっていくとお考えください。総二階に近づくほど床面を効率的に無駄なく使えるため。

もう一点、建築面積が同じで(建て坪が同じで基礎の大きさ・面積が同じ)形状が違う場合の例をお伝えします。画像の案、左からA案中庭型、B案一部2階型、C案総二階に近い型です。
いずれもいわゆる2LDKで、1階にLDKと水廻り、2階に寝室2つの同じパターンです。建坪は
いずれも16.5坪ですが、延べ床面積はC案26坪、B案29坪、A案31坪と形状が複雑になる
につれて、面積が増えていきます。坪70万として、1820万、2030万、2170万と上がって
いきます。総二階を基準とするとこの場合では、中庭型は2割増しといったところです。

上記2点からは、なんとなく2割高というおなじ結論になりました。ご検討(健闘)くださいませ。
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ユーザーの返答

2008年05月05日

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3度に渡りご回答いただきありがとうございます。
予算がいくらでもあれば思い通りの自由度が高い建物は建てられますが、そうもいかず、いかに工夫をしてコストを抑えるかは悩みどころです。
コストを抑えるとはいえ、数千万もかかるわけですから、じっくりと取り組みたいと思います。

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