二世帯住宅でおさえておくべきことって?

はじめまして。

設計者の立場から言うと、二世帯住宅だからどうということはなく、求められている内容を如何に実現して行くかを考えるだけです。

二世帯住宅といっても、完全に分離したものから、昔の大家族のように一軒の家で全員が暮らすものまで、千差万別です。
まず、時間をかけて、どのような形にするかを決めることではないでしょうか。
その上で、具体的な家の設計にとりかかることです。
その際に、だれか一人が独断専行のような形で進めてゆくのは避けなければなりません。
皆が納得しながら、一つ一つ進めてゆくことが大切です。
それが、将来のトラブルを避けるポイントだと思います。
やはり、第三者(建築家)が間に立って、計画をまとめて行くのがいいと、私は思います。

現在88坪の平屋建てが建っているということですので、それだけで二軒分の広さが十分にありますから問題はないと思いますが、法的にどのくらいの広さの建物を建てることができるかを、確認しておく方がいいと思います。
現在と同じ大きさの建物が建てられない場合もあります。

これはほとんど影響はないと思いますが、建物の構成の仕方によって、二世帯住宅は法的に戸建住宅として扱われる場合と、集合住宅として扱われる場合があります。
それによって、計画上いくらかの影響が出ることもあるかもしれません。

こんにちは。
前者さんの回答に、もう少し付け加えさせていただきますと
「お互いを思いやる心」を持ってですね。計画からはじまり、共に暮らすうえで忘れてはならない事と考えます。これを根底にもっていれば きっといい住宅になりますよ。
それと 資金はどのようになっているかです。資金の出方出し方によっては、しなくていい遠慮が発生してきます。一つ屋根の下(二つになるかもしれませんね)に暮らし、共育ちが始まる訳ですから、ザックバランに話し合える環境を考える事から入るのも 大切ではないでしょうかね。

guttan さん、こんにちは。

先に回答された方々がお答えしているとおり、2世帯住宅だからと言って特別な決まり事や計画の進め方はありません。
あまり難しく考えない方が良いです。もちろんメリット、デメリットがありそれを理解した上で選択すれば良いことだと思います。

その上で、2世帯住宅を計画する上で大切なこととして簡潔にアドバイスすれば、共用部分の線引きです。
例えばリビングや玄関は共用にするけど、キッチンや風呂などは別々にする、と言うような分け方です。
敷地が88坪あるようですから、一例として庭や玄関アプローチだけ共用という計画もあります。
この場合は2棟かあるいはタウンハウスのような形態になります。
よく言う「スープの冷めない距離」に近い二世帯住宅です。

大まかな考え方がまとまったら、建築計画や資金的なことを専門家にご相談されてみたらいかがでしょうか。
2世帯住宅のメリットを生かす住まいを実現できると良いですね。


以下に私どもで係わった完全分離型の二世帯住宅をご紹介します。
共用部は庭とガレージ、ルーフテラスです。子供たちがこのルーフテラスを介して双方の住まいを行き来しているようです。
http://www.atelier24.jp/it/pro_it.html

guttanさん、はじめまして。グータンと読むのかな?2世帯でクライアントの方が特に考えなければならないポイントは玄関とキッチンではないかと思います。玄関を二つにして、内部で繋がっているプランもあります。この場合は表札も別にしてお互いの独立性が高いわけです。キッチンについてはメインのキッチンとは別にミニキッチン程度は設けておいた方が良いかもしれません。いずれも一つにした方がスペースやコストの効率は良いわけですし、顔を合わせる機会は増えるわけです。住宅の場合、同じプランでも住み手にとっては良くも悪くもなりますので、よくお考えになってください。