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中古マンション断熱・気密部分リフォーム

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中古マンション住戸に設置する内窓用Low-Eガラスについて

兵庫県宝塚市にある中古マンション住戸(築約40年の12階建ての建物の11階部分)の全ての窓に,内窓を設置することを考えています。
住戸内の断熱性等を高めて,夏場・冬場におけるエアコンの使用頻度を可能な限り少なくしたいという要望に基づく窓リフォームになります。

内窓用のガラスとして,Low-E複層ガラスを選択する場合,窓の向きに応じて,「遮熱タイプ(日射を積極的には取り込まないタイプ」と「断熱タイプ(日射を積極的に取得するタイプ)」を,どう使い分ければよいのかが分かっていませんので,ご教示をお願いいたしたく存じます。

具体的には,次の各窓に,どのタイプを用いることが望ましいのかが,理解できていません。

①南側のバルコニーに面している大きな掃き出し窓(正確には,南南西を向いています)。

➁北側の共用通路に面している窓(北側洋室の窓)

私自身は,最初,南側の窓には,夏の暑さを軽減するため「遮熱タイプ」を採用し,北側の窓は,日光が差し込まず冬場が寒くなりそうだから「断熱タイプ」を採用することが妥当なのであろうと認識していました。

ところが,「エコ」関係のリフォーム本等には,「方角に関係なく,全部の窓について遮熱タイプを採用すべし…」と断定口調で書かれているものがあります。

一方,「南や西向きの窓には遮熱タイプを,北向きの窓には断熱タイプを…」と指摘している業界人もいるようです。

「夏涼しく,冬暖かく」を実現するために,Low-Eガラスをどう使い分ければよいのかを,理由も含めて教えてください。

どうぞ宜しくお願いいたします。

専門家の回答

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星マーク
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2022年 4月21日
ちょっと気になるのが、
断熱性能を高めて、エアコンの使用頻度を少なくするのがご希望のようですが、
実際は使用頻度が少なくなる、ではなく、
エアコンの効率が上がるだけで、使用頻度が少なくなるわけではありません。
まぁ、広義の意味では一緒になるのかもしれませんが…。

いずれにしても、設計の方とよく話し合って進めてください。
矢印
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2022年04月21日

Tacuyakiのプロフィール写真

早速のアドバイス,有り難うございました。
断熱リフォームを実施したからといって,エアコンのスイッチを押す回数が少なくなるわけではないことが,分かりました。

星マーク
相談者が役に立った
2022年 4月21日
12階建ての11階ですから、上部からの熱の影響はなく、断熱性能を云々するのであれば、直接外部に接する壁の面積と、使用されている断熱材、そして開口部の面積が影響します。外部に接する壁面の面積の内、開口部の面積は部分的ですから、その内窓のペアガラスの種類で悩んでも、トータルの断熱性能にはあまり影響しません。本当に断熱性能を云々するのであれば、外部に接する内壁の断熱材の性能を上げるしかありません。そのためには、壁下地を一旦撤去する必要があります。
「夏涼しく、冬暖かく」を実現するには、ガラスだけでは不十分です。
矢印
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矢印
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ユーザーの返答

2022年04月21日

Tacuyakiのプロフィール写真

早速のご回答,有り難うございました。
断熱性を高めるために重きを置くポイントのことが,よく分かりました。
Low-Eガラスのことばかりに気をとられていないで,総合的な検討を加えていくようにいたします。

星マーク
相談者が役に立った
2022年 4月21日
はじめまして。設計事務所主催の松下と申します。
お悩み読ませていただきました。
基本的な考えを申します。

太陽光は南側が一番入る事からわかりますように、自然の光(熱)を上手に取り入れて、室内のエアコンをつけるエネルギーを節約しましょう。との考えに基づいたものがパッシブ設計となります。
ですので、南側には日射取得型、その他は日射遮蔽型になります。かといって、南側は夏場は暑くなりますよね。特に断熱性能があがった昨今の事情を考えると熱がこもってしまいます。ですので、日射取得しながら、開口部に庇やブラインドをつける事によって、夏場は上手く熱を遮断し、冬場は部屋の奥まで日光を取り入れるといった考えで弊社は設計しています。
これが基本的な考えです。

あとは、実際の周辺環境、方角(真南になるのは珍しいですよね、大体が角度がでます)などを緻密に計算して割り出します。
北向きに断熱タイプは誤りですが、環境によります。
お気になるようでしたら、パッシブ設計が出来る設計者にご依頼いただくのが良いと思われます。きちんと設計していただけたら費用以上の対価(光熱費の削減など)が得られると思います。
ご参考になれば幸いです。
矢印
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星マーク
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2022年 4月21日
大阪市の設計事務所です。以前にZEBを担当しておりましたので、その際にLow-Eガラスも使用しました。
遮熱と断熱は裏表のような関係なので、夏場を想定して遮熱を優先すると冬場も遮熱されるので、暖房に頼ることになりますし、断熱にしても同じです。
南側か北側でどちらの開口部が大きいのか、また窓周りの環境にもよりますが、使用電力量を下げることを意図だとしますと冬場の暖房効率を上げるため、断熱にされる方が良いと思います。
ちなみに、各タイプの違いは金属膜の位置関係によりますが、理論上、実生活ではどちらも大きくは変わらないと感じると思います。比較的遮熱できる程度でありガラスである以上、夏場の西日が入ると結局暑いです。
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※ 「地方への移住をデザインする」 をテーマに、自然環境の中で理想の暮らしをお持ちの方々を対象として、移住先の土地探し、住まいの設計、既存住宅の調査、暮らしの相談を通じて「あなたの現在地から移り住む」ことをトータルにサポートするサービス・『イジューハウス』を提供しています。
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MERAKITECTURE ARCHITECTS STUDIO
メラーキテクチャ アーキテクツ 建築研究所
http://www.merakitecture.jp
矢印
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ユーザーの返答

2022年04月22日

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丁寧なご回答を賜り,誠に有り難うございました。

Low-Eガラスの「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」の機能的な差異(夏場や冬場における住戸内の体感)は,あまり大きくはないのですね。
エアコンにかかるコストや,エアコンの効き具合等を総合的に勘案すると,南側・北側とも断熱タイプのLow-Eガラスを選択することが妥当である…,と理解いたしました。

貴重なアドバイスに深謝しております。

星マーク
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2022年 4月21日
古いマンションは開口部は単板ガラスサッシの可能性大です。
開口部からの熱損失の大きさを考えればインナーサッシの施工は効率のいいやr方だと考えます。
お悩みの件ですが、南面の掃き出し窓は上階のバルコニー(ひさし)がある前提で言えば、断熱サッシ、透明ガラスがおすすめです。
パッシブの考え方から、冬季の晴天時に入る熱量はストーブ3台分(大きさによります)と言われています。それを利用しない手はありません。
その他のサッシは熱反射ガラス(グリーンガラス)がいいです。夏季には北の窓にも日射があります。また、東面、西面は真横から朝日、夕日が入ります。これを防ぐためです。
とても単純な回答ですがご参考まで。
矢印
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ユーザーの返答

2022年04月22日

Tacuyakiのプロフィール写真

親切丁寧なご回答を賜り,有り難うございました。
とても参考になりました。

さらなる疑問を記したメッセージを送信させて頂きましたので,お時間のある時に,それへのご回答を頂きたく存じます。

何卒よろしくお願いいたします。

星マーク
相談者が役に立った
2022年 4月21日
遮熱は外側サッシ、断熱は内側サッシ、二重サッシの間に遮熱機能のブラインド着けて直射日光を調整しガラスだけで考えないことです。
矢印
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ユーザーの返答

2022年04月22日

Tacuyakiのプロフィール写真

早速のご回答,有り難うございます。
とても参考になりました。

星マーク
相談者が役に立った
2022年 4月21日
遮熱タイプは透明度が低くなりますから、眺望を気にされる窓では断熱タイプの方が良いと思います。
参考まで。
矢印
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ユーザーの返答

2022年04月22日

Tacuyakiのプロフィール写真

早速のご回答,有り難うございます。
とても参考になりました。

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