耐震工法というのは「キャッチコピー」であって、厳密に定義されたものではありませんので、
お答えするのは難しいようにも思いますが、木造住宅の場合は、
『耐力壁』を「バランス良く、数多く配置する」のが一般的だと思います。
その『耐力壁』というものは、簡単にいうと
柱土台梁などに「筋交い(すじかい)」という斜めの木材をとりつけたもの
柱土台梁などに合板などを釘で止めてガチガチに固定したもの・・・
などです。
「なんだそんな単純なものか」と思われるかもしれませんが、
「キャッチコピー」として多用される耐震工法は、そんなところだと思います。
木造で『耐力壁』ばかりに頼るのではなく、骨組みを考慮する場合や、
鉄骨造、鉄筋コンクリート造で設計しようとすると
「構造設計」を専門家にお願いすることとなります。
その場合、地震に耐えられることはあたり前ですので
「耐震工法でお願いします」
と言ったら、ちょっとおかしな事になります。
「どんなに大きな地震が来ても、ヒビ一つ入らないくらい丈夫にしてください」
などといった要望の出し方になると思います。
似た言葉で「免震」というのもありますが、住宅に普及するのは
もう少し先のことだと思われます。