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家づくり相談

家の気密が壊れてしまったようです どうしたら宜しいでしょうか

腎不全の猫と穏やかに暮らす為に戸建てを購入、入居して現在3ヶ月目です。

猫の病気のことを考え28度前後の室温をキープして生活していたのですが、階段部分が吹き抜け構造のため 一階を27~8度に設定すると二階は29~31度まで上がってしまいます。一方28℃を超えた辺りで気圧差で家全体が外気を吸い込み始め 冷気で兎に角寒く、どうしたら暖かく暮らせるのかと毎日毎日温度調整で奔走しておりました。

先日とうとう冷えから体調を崩してしまったので、満を持してエアマイスター(熱交換換気システム)を導入したのですが、その工事の後からエアマイスターを稼動しても停止しても エアマイスターを取り付けた壁、その壁と繋がる床下、エアマイスターを取り付けた部分上部の二階の床から以前と全く違う冷気を感じるようになってしまい、本当に困っております。

床暖房もフルでつけてますが室温は上がっても体感は寒いままで、足の芯から冷えてきます。今までは隙間風が通ることはあってもこのような底冷えは全くなかったので、工事によって何か変化があったのだろうと思います。

Q値2.75 C値5.0 です。

工務店と換気システムのメーカーが来て検証して行かれましたが 換気システムの使用方法を改善してなんとか使って行く方向でのお話ばかりで 以前は寒くなかった場所の冷気については言及しないまま時間となり帰っていかれました。
換気システム自体をもう止めて塞ぎたいと申し出ましたら、「エアマイスターを撤去し穴を閉じても恐らく気密は元通りにならない」と工務店も塞ぐ工事には乗り気ではなく、悩んで黙って「エアコン塞ぐようなものをつけて、、、他に方法はない」と仰います。

人生終盤にローンを組んで頑張って購入したこの家がこんな事になるなんて、、本当にどうしたらよいのか。

自腹を切っても家の気密がどうなっているかきちんと検査してきちんと修理をしたいのですが、そのような専門家・工務店を探しても見つからずこちらにたどり着きました。
もしご存知な方がいらっしゃればご教授頂けませんでしょうか。
アドヴァイスがありましたらご連絡頂ければ幸いです。

何卒宜しくお願い致します。

専門家の回答

4件

2018年 2月20日
Tamaさん

普通の建売住宅を購入されたのですよね。
それなら当然の結果かと思います。
建売住宅の快適性はその程度です。

28度前後で起こっているのはコールドドラフトでしょう。
建物のサッシと外壁等の断滅性能が低いからと思います。

そこにエアマイスター工事で取り付け部分に
隙間ができてしまって悪化しているものと思います。
エアーマイスターの取り付け部を手直しすれば
以前に近い環境には治せると思います。

またもしご希望とされる快適な住まいを実現するなら
購入された家は売却して残債と新たなローンで
小さくでも快適な住まいを注文住宅で建てるのが
合理的な解決策だと思いました。

想定されているとは違うアドバイスだと思いますが
一つの意見と参考になれば幸いです。

あと余談ですが。
猫の快適な温度って28℃でしょうか?
20度前後で十分じゃないでしょうか。

一級建築士事務所 匠拓:寺澤 秀忠
WEB: http://www.syotaku.jp/
mail*****ku.jp
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2018年 2月20日
初めましてアース・アーキテクツの鷲巣(ワシズ)といいます。

気密を測定する専門の業者さんはいますよ。
「気密 C値測定 省エネ計算」などで検索すれ見つかると思います。
ネットで見つけた会社のURLを下記に記します。
http://kyowa-ecoplus.jp/service/air/

たぶん後付の換気システム(熱交換型)を取り付けた時の穴を開ける時に
断熱材を大きく開けてしまったんでしょう。
壁・天井を剥がして換気システムの穴の周りを処理すれば、気密処理は上手
くいくかもしれません(私もこのような経験がないので、大丈夫ですとは
言えませんが)。

そして最初からの問題である1階と2階の温度差の件ですが、北国並の断熱
性能を持たないお宅で、リビング階段を取り付けると「常にこのような問題
は発生いたします」。
物理的に「温められた空気は上へ昇り、サッシで冷やされた空気は床に滞留
します。」これを解決するためには、リビング階段周りを建具等で仕切るのが
一番の方法ですが、できない場合はロールスクリーンでも多少は効果があると
思います。
それと同時に予算があればサッシを2重にするか、またはサッシの内側にワー
ロン紙を張った障子を組み込めば、サッシによるコールドドラフトはかなり防
げます。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣
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2018年 2月20日
原空間工作所の原です。

まず、Q値2.75W/m2Kについては施工証明書のようなもの、 C値5.0cm2/m2に関しては測定結果を証明できるようなものがありましたか?
というのは、東京地域では断熱等級4の住宅であれば、Q値2.70W/m2K以下、C値に関しても5.0cm2/m2以下の設定となっており、けっしてその値で問題がおきるとは思えません。
気密試験をするのであれば、工務店一体となっているものより、試験専門の技術者をお勧めします。

気密試験ができる専門家:http://delite.jp/sokutei.html

形状がご質問文だけでは想定できませんが、通常、床暖房を使っているのであれば階段部の吹き抜けはカーテン等を用いれば、相当改善すると思います。また、一部の壁に空気に頼らない、大型の輻射暖房を用いれば、相当楽になると思います。

大変ですが頑張ってください。

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 原 空間工作所
 〒420-0803 静岡県静岡市葵区千代田2-7-28
 tel (054)248-0298 ・ fax (054)248-0389
 mail:hara-kuukan.kousa*****.com
 http://www.harausf.com
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2018年 2月22日
Tama様、こんにちは。
株式会社メディック・株式会社メディック一級建築士事務所の長谷山です。

ご質問の内容を精査すると、本来Tama様がご希望していらっしゃった室温やクリーンな空気への室内環境の改善には、全室にダクト配管をして、吸気口と排気口を持つ「エコエア90」のようなシステムが適していたかもしれません。

http://tostem.lixil.co.jp/lineup/kouhou/ecoair90/feature/default.htm

このシステムは、基本的に新築時に組み込みますので、リフォーム時には採用しなかったのとコスト的な問題もあると想像します。

当社は、高気密、高断熱(もちろん高耐震)の新築住宅計画時にこのシステムを組み込んでいます。やったことはありませんが、もし既存家屋のリフォームや改修に採用設置するなら、ダクトスペースを室内の天井部分に隠ぺいあるいはスペースを作る必要が出てきます。

このシステムは、エアコンと換気システムを24時間止めることなく運転して、家中の室温と湿度が1年中一定に保たれます。

24時間365日運転しても、高気密、高断熱の家なら年間の電気代も節約できますが、既存家屋でしたら、ランニングコスト的には、少し不利な部分もありますが、ある程度の効果はあると思います。

但し、必要とされる気密性能の改善は、既存家屋では可能性は少なく、現実的ではありませんね。

そうとは言っても、少なくともサッシが断熱サッシでないなら、インプラスなどの2重窓にはすべきでしょうね。

エコエア90は新築時に70から80万円ほどのコストアップですので、既存家屋でしたら、ダクトを隠す梁型の工事も必要なので、その分で恐らく2,30万円以上はアップします。

高気密の家は、新築時に、基礎部分は基礎パッキンや床下換気口は設けず、ヒートブリッジ(熱橋)を防ぐためにスタイロフォーム50mmを貼り付け、また配管廻りやサッシ廻り、羽子板ボルトの貫通部やスイッチ・コンセントボックス廻りもウレタンフォームを吹き付けて貫通部をできるだけ少なくします。

それで当社の場合C値が0.76(延べ面積50坪の家全体で約13cm角の穴)までは行きます。

既存家屋の気密性能を改善するのは、ほぼ不可能と言えると思いますので、今回は、換気システムを変える。窓などの開口部の断熱性を高める(結果的に多少気密も改善されるでしょう)のが良いのではないでしょうか?

築浅なら売却して、新築あるいは古家の大改造も考えても良いかもしれません。



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