ひろさま
文京区の佐竹事務所と申します。
上部構造評点ですが、既存建物が築50年ですと、耐震診断(一般)で評価しますと、おそらく現状0.3程度のスコアかと想像します。耐震診断は自治体で対応してくれるところが多いので、一度ご相談されるとよいです。現状の評点を把握し、そこから改修によってどこまで評点を向上させるのか?、ですが、もちろん1.5まで向上させるのは理想的ですが、コストも大きくかかりますので、建築基準法を満たす1.0のスコアより10%高めた1.1程度がバランスのよい改修方法と思います。改修内容は耐力壁を増やすこと、接合部の補強が主なところです。ただ、耐力壁を強固にしすぎる(壁倍率を上げるといいますが)と、耐力も上がりますが、その分引き抜き力も上がりますので、基礎の補強まで行う必要もでてきます。そうすると既存の基礎の隣に新設基礎を打設して両者を抱き合わせるなど大掛かりになりコストもかかります。よって、もしコスト重視の改修でお考えでしたら、低倍率の耐力壁をバランスよく分散配置し、評点も前述した1.1程度がよいのかと思います。ただ、現状の建物の基礎にヒビが入っていたりすると地盤が悪く不同沈下を起こしている可能性もありますので、改修計画は現地調査をしてみてからでないと立案できないのが現状です。ご質問内容への回答になっていたか自信がないのですが、少しでもご参考になれば嬉しく思います。