居抜き歯科医院のリフォームについて

mittyomeさん。初めまして大阪の岡﨑善久建築設計事務所の岡﨑善久です。
ｍittyomeさん。
□質問で一番の問題は開業の予定と改装費ですね。
１）４月１日の開業は心地よいいいデザインは無理ですね。
２）じっくり時間をかけて地域における歯科医院の差別化を考えるべきであるとわたくしは思います。今後の歯科の開業する時間の方が長いですよ。人生における３か月の時間の無駄は小さいですよ。過去たくさん（１６件）の歯科医院を手掛けてきましたが私の経験上基本設計並びに実施設計に１．５ヵ月。施工に１．５ケ月（解体やコストも含めて考えると）
「参考として」私のホームページを見てください。歯科医院ページがあります。２００１．６／１ＢＲＵＴＵＳに柳田歯科を載っております。
□改装費について
今までの歯科医院のものは使用しないことを前提で考えると（解体も含めて）２３坪の改装費で１０００万の予算が必要と思います。
６００万の改装費内訳は：２３坪（チェア２台とする。）
内装工事費　　　　　　　　　　　　 　 ４６０万
電気配線及び照明器具工事費　　　　 　 　 １５０万
給排水工事（バキュームその他工事費） 　 １２０万（衛生器具含まず）
エアコン工事　　　　　　　　　　　　　　　　　８０万
家具工事は受付カウンター及びカルテ棚 １４０万
その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５０万
注記）１．家具工事はすべて建築家がデザインして創ることをお奨めします。既製品では清潔感は出ないのでは・・・・。この予算では歯科メーカー既成品を使用するみたいで、予算には含まないようですね。
１）消毒コーナー２）受付カウンター３）カルテ棚４）スタッフルームのミニキッチン

□歯科医院のコンセプトで
建築家の役目は空間において心地よい空間で心の診療をする歯科医院として、先生は最先端の技術で心配りをするやさしく診療することを基本に考える歯科医院。この２つが合体してはじめて歯科医院をデザインするこということを心がけております。１）２３坪と小さいですので動線分離で考えていかがですか。患者さんをエスコートする廊下とか無駄なくしてゆったりとした待合室。
２）セミ個室化（？）として患者さんにバックヤードを見せない。例えば消毒コーナー等を見せないため。また、スタッフの動きを院長が見えるようにする。例えばガラスのカベや格子のカベや列柱等・・・・・クリーンな歯科医院のイメージにもなる。
３）歯科医院で患者が一番先に接する場所は受付ですので接客スペースのデザインを考えるべきであると思います。ａ）立って接客する。ｂ）椅子に座って接客する
スタッフの接客態度も重要の要素の一つですね。いろいろありますが頑張ってください。
□仕上げ材について
１）診療室の床ですがｳﾚﾀﾝ塗装をした床材は椅子のキャスターによって剥がれる恐れあります。床材にウッドを使用したいのであれば無塗装の無垢の床材をお奨めします。ｵｲﾙ拭きにて処理する法がよいと思います。
開業医するには地域の歯科医院との差別化しなければなりません。焦らずにコストを掛けないでいろいろと考えて地域医療として発展してください。