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家づくり相談

高気密高断熱に疑問です。

神奈川の逗子あたりで、家を建てたいと考えています。
予算は、土地代込、諸経費込で3500万円以内でできれば、という感じです。
今、一般的な賃貸住宅で、できるだけエアコンに頼らず暮らせているので、
建てる家も、窓を開けて、扇風機や換気で生活したいのですが、
どこのメーカーさんも「高気密高断熱」をうたっていることに疑問を感じるとともに高気密高断熱にする方がいいのだろうかと、とても迷っております。
一生に一度の高い買い物なので、不要な部分にお金をかけたくない。
また、子どものアレルギーに余計な負担をかけたくない。
そんな気持ちで、自然素材の床材や壁材を使いたいと思っていますが、
そのようなメーカーさんでも、断熱材は使っているもよう。
私の素人考えだと、窓の位置を、冬は採光ができ、夏は屋根で遮るようにして、
風通しの良い家にすれば、室内の温度、湿度は心地よくできそうに思えます。
結露やカビには、呼吸してくれる素材を多用することで解決しそうに思います。
この私の考え方を間違っていると正してくださるのも嬉しいですし、
それはわかります、と裏付けてくださるのも嬉しいです。
方向性を決めていきたいので、たくさんのご意見をお待ちしております。

専門家の回答

9件

2018年 9月24日
はじめまして。私もある程度は、にっこりんさんの意見に同調します。
「冬に日光を沢山入れてポカポカと暖かく」、そして夏は風通しを考えた
窓と建具の配置で「風を感じて涼しく」というのも理解が出来ますが、
上記の事を考えた家+断熱・気密の家を経験してみて下さい。
冬に一晩経験するだけで、断熱・気密の快適さに感激すると思います。
逗子でしたら、地域係数も暖かい6地域だと思いますので、北国並の断熱
性能はいらないと思いますが、ある程度(予算に合わせた)の断熱と気密
は必要だと思います。
ただ断熱・気密以外にも「夏の熱射」対策としての「軒の出・庇・Low-e
ガラス・遮熱材」もとても大切だと思います。
上記の遮熱対策をしていない住宅では「高断熱・高気密」が災いして、夏に
輻射熱による熱を貯め込んで、「夏に過ごしにくい家」になる場合もありま
す。
「過ごしやすい家」というのは自然の力(夏の熱射対策・風通しの良さ・冬
の日光の確保等)と技術の力(断熱・気密)の両方があってこそだと思いま
す。
メーカーの宣伝では「技術の力」ばかり強調しているので、断熱・気密に疑
問を感じる方もいるかもしれませんね。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣(ワシズ)
矢印
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ユーザーの返答

2018年09月25日

にっこりんのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。技術の力に興味はあり、お金をかければ快適な家を手に入れられるのだろうな、と思います。財力に限りがあるため、本当に、本当に、必要なところにだけ、お金をかけたいという気持ちが強いのと、自然の力の方に、より魅力を感じております。いいとこどりをしたいのです。今の最先端も、数十年たつと通用しなくなるかもしれないですし。。ご意見、参考にさせていただきます。

2018年 9月24日
もっと大切なことがあります。家族を守れる家です。いまコンパクト住宅で災害に強い家つくりしてます。基礎上で揺れを吸収させ家がゆれませんし大地震でも耐震金物で木が裂けません。伝統工法の応用です。震度7が震度5以下になり繰り返す大地震でも強度が劣化しない家族を守れる家つくりです。よく床下で基礎が亀裂起こしてるの見かけて(耐震診断士のため)補強金があっても聞いていないの沢山もかけてきました。逗子は海辺なので亀裂が入ると劣化が早いです。また、真夏の熱帯夜を起こさない家です。天井裏2重構造で換気扇だけで熱が室内にはいりません。まさに貴方様が言っているエアコンなしでも涼しいパッシブなおうちです。また梅雨時期に湿気が床下にたまらない換気システムで家がカビなくてシロアリもよってきませんし、通気がよく家が長持ちする設計です。20坪ですが極めてコンパクトですが、大災害に強く長持ちします。それに設計と建設税込み1200万ですが、こんなお家は駄目でしょうか?私の力作なんですが。もっと大きいおうちがほしいですか?もし、気に入っていただければ逗子で土地も見つけてきますがだめかなぁ?この家は都心なのでぎりぎりに建てていて庇もないですができたら庇をのばしてパッシブにしたいです。ローコストですがお金を使うところにはしっかりと使う価値あるコンパクト住宅です。そして、家の周りに広葉樹を自分たちでうえませんか?さらにパッシブになり涼しい風が入ります。3500万もあれば予算に纏める自信ありますが、パートナーとしていかがでしょうか?逗子は葉山の近辺は断層地帯で有名です。地盤がよろしくありません。島が陸地に乗り上げた断層なので横揺れが心配されます。その辺もきっちりおさえて災害に巻き込まれないお家のつくり知識豊富なんですが?そして3Dスッケッチで女性でもわかりやすいうちあわせしています。またスケッチの著作権は私のもので無断使用はできませんが、お気に召していただけないときはスケッチの段階までは御代をいただいていません。自信があるからです。自然素材で漆喰の家もつくってノンケミカル住宅もやってます。漆喰左官なかまもいます。とりあえずこれみてみてください。分離発注もやってたので自分仕入れすると自然素材にお金を廻しやすいです。新月伐採の家が基本でカビません。興味ありましたらメッセージくださいね。そうすると続けて情報遅れますが、相談の回答は一回しか情報は渡せません。
https://sumika.me/p/works/203f7433c2b094c927e91191da8eab2f6a894d1d
https://sumika.me/p/works/b6daf92038d42efa761ce7b957b154ea68ccceee
漆喰の家=自分の皮膚と同じくらいの無害住宅です。
https://sumika.me/p/works/daa51295eb7412707ce71db516d85c819832f70f
ま、こんなことやってます。それではごきげんよう。
矢印
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矢印
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2018年09月25日

にっこりんのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。家族を守る家、とても大事ですね!エアコンなしで涼しく、調湿された空間で過ごせるのは素敵です。建坪は20坪のみなのでしょうか?私たちは4人家族なので少し手狭かもしれません。予算内で土地探しのお手伝いもしてくださるとのこと。大変ありがたいご提案をいただき、恐縮です。家族と相談、検討させていただきます。

2018年 9月25日
にっこりんさん

コストを抑えて快適な住まいを作るなら、
適度に断熱材は使わないと暑さ寒さ辛いです。

また断熱材を使わない古い民家は
現代では手間がかかり工事費が高くなります。

日本の気候に合った設計を20年続けています。
色々コラムも書いていますので、
たぶん参考になると思いますのでご笑覧ください。

一級建築士事務所 匠拓:寺澤 秀忠
WEB: http://www.syotaku.jp/
矢印
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2018年09月25日

にっこりんのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。匠拓様のコラム「断熱材について」がとても勉強になりました。「軽量軟質木質繊維ボード」「セルロースウール」「セルローズファイバー」あたりが気になりますが、お値段もピンキリなんでしょうか?よく聞く「グラスウール」は避けたくなりました。
御社の家に手が届けばいいのですが、、残念です。
ありがとうございました!

2018年 9月25日
にっこりんさま

伝統的構法でも土壁は断熱・調湿性があります。大きな小屋裏空間や深い軒などは、屋根面の熱が室内に放熱するのを防いでくれますし、強い日差しを遮ってくれて室内が夏場の室内温度上昇を防いでくれます。伝統的構法は隙間が多いので高気密とはいえませんが、伝統的構法であっても、ある程度の断熱性は担保されていました。

ところが現代の住宅では、工業化された薄い建材が主流になりましたので断熱をしないと直に熱が伝わってしまいます。
夏は外気温以上に室内温度が上がり、冬は外気温以上に室内温度が下がります。室内を冷やしても温めても保温されず、すぐ熱は逃げてしまいます。

夏場はどんなに風通しを工夫しても、外気温以上に室内温度は上昇するでしょう。温まった建物の室内への放熱により夜も外気温以上に温度が下がらず睡眠に不快な暑さが残ります。

冬場は建物が冷え切っていますので、いくら室内を温めても熱はあっという間に逃げていきます。断熱材が無いと建物に魔法瓶のような保温効果は期待できません。晴れた冬の昼間の熱を室内に留めておくことができません。

RC打ち放しの家は、とくに熱容量が大きいためこの作用が大きくなります。安藤忠雄氏に設計してもらった家の中で施主のコシノさんがコートを着ていたというのは有名な話です。

ということで、伝統的構法でもなく、断熱材を使わず工業製品で家を建てるのはオススメできません。気密断熱性という性能を確保したうえで、パッシブ手法により、自然素材の採用により、より快適な住環境となるよう工夫されるのが良いでしょう。
矢印
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2018年09月27日

にっこりんのプロフィール写真

ご回答ありがとうございます。コシノさんの話は初耳でした。とてもわかりやすいご説明をありがとうございました。高気密にはせず、断熱材は選んで使っていくといいのかなと、家のイメージを具体的にすることができました。パッシブ手法かつローコストで設計してくださる方を探す方向で考えてみます!

2018年 9月27日
岐阜で工務店をしてます、加藤住建産業の加藤と申します。
高気密高断熱にこだわらなければ、
ペット樹脂のパーフェクトバリアとか、
羊毛のウールブレスなど断熱材はいろいろあります。
あとは、構造体をヒノキの柱などの無垢材の構造体にするか?とか、
内装の仕上げ材・下地材などを考慮されたら
良い家ができるかと思います。
ご参考になればと思います。
よろしくお願い致します。
矢印
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2018年10月01日

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ご回答ありがとうございます。高気密高断熱が目的ではなく、暑い日も寒い日も、じめじめした日も乾燥した日も、快適に過ごすことが目的です。みなさんのお話を伺って、高気密高断熱以外の方法もあるらしいということがわかってきました。構造体や内装もよく検討していきたいと思います。

2018年 9月27日
人間的な家であることが重要です。
高気密高断熱は、原則として機械空調・換気に頼る考え方です。
人工的に自然を遮断し機械に頼り生活するということに対し、
人間はずいぶん傲慢な立場に立ったと感じることがあります。
シックハウス症候群はその副作用の一つと言われています。
現代の技術でも良いものがありますので、
それらを採り入れながら、
むかしの民家のような自然とともに暮らす家の快適さ
を踏まえながら現代的に再構築するやり方もあります。
窓の位置を工夫すること、
自然素材を用いることは、ただ機械に頼らず、
知的に家づくりをする方法と考えます。
矢印
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2018年10月01日

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ご回答ありがとうございます。機械に頼らなくても少しぐらいの手間で快適さが得られるのであれば、それを惜しまない手はないと思っています。メンテナンスは楽な方がいいですし、長く使える単純なものの方が、住宅には向いているように思います。知的な家づくり、目指したいです。

2018年 9月27日
にっこりん様
初めまして、丸山と申します。

内容を確認するに辺り、知識のないHMの営業さんの話しをお聞きし、戸惑われているのかなと推察します。
高気密・高断熱と聞くと、閉鎖的な印象をお持ちかと思いますが、そういうことはありません。簡単に言うと、家の内外へ勝手に出入りする熱の影響を減らそうよ、ということです。
例えば、夏に窓開けによる通風で過ごしたい時も、断熱材がない家は太陽熱の影響でどんどん室内が熱くなりますので、かなりの通風がないと快適性は得られません。更にいえば、風があれば良いですが、無い時は。。。
また、少し難しい話しをすると、断熱材が無い壁や天井は、屋内側に熱放射が起きますので、より不快な状況をつくり出します。
なので、屋内を少しでも安定的な状況にするために、最適な断熱材を施工し、隙間を減らす為に気密をきちんとします。
これをふまえ、ようやく日射取得・遮蔽や通風などのパッシブデザインの出番です。(断熱・気密も機械を使う訳ではないので、パッシブデザインの1つです。)
また、結露やカビに関しては、結露が起きないようにきちんとした知識により施工することが重要で、自然素材はそれらを補助するに過ぎません。

逗子あたりですと、温暖で高台であれば通風もそれなりにあるとは思いますが、それら自然の恩恵をきちんと受ける為にも断熱・気密は重要だと考えます。
温熱性能については、プロの中でも正しい知識を持っている人は少ないので、知識のある建築家さんなりに設計を頼まれることをお勧め致します。

以上です。
参考になれば、幸いです。
矢印
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2018年10月01日

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ご回答ありがとうございます。難しいお話しですね!本当に難しいのは、何を選択したら正解なのかがわからないことです。なんとなくですが、正解がないような気がしてきました。土地や工法や使う材料などで条件はどれひとつとっても同じではないですし、それを生かし切る方々がプロとしていらっしゃればお任せするだけなのですが。。財力がついていかないです。

2018年 9月27日
こんばんは

色々な方々の意見があると思いますが、私は必要ないと思っています
理由は高気密高断熱である必要性は?という問いを考えれば簡単にでます
元々高気密という発想はR2000という規格、基準的なものをカナダから材木の
輸出させたいということが目的で生まれたものと考えています
日本のメーカー及び建設関連会社は当時、バブル崩壊影響もあり、産業発展に
苦慮していた時期です
そのよう背景からかなりの無理があると考えています
高気密は機械空調というビルなどの空間に用いる技術を住宅に用いることで
室内の温度調整を可能にしようと考えていました
しかし、ビルと住宅とは面積、体積などの大きさが違います
その大きさに対する設備設計をする上で様々な設計基準や考えが変わります

つまり住宅は簡単に言えば狭い空間であり、人の出入りなどを考慮すると
密室にすることが困難であることが挙げられます
その上、機械空調の機能限界もあります

断熱については温度差がある場合は必要と考えます
逗子は近くでもありますので、山や海との関係もある中でどの場所になるか
ということも考慮するべきでしょう
しかし、特殊なことを行う理由があれば検討が必要ですが西日や海風などの
影響は基本的に避けられません
どの程度考慮するか、ということも個人の感覚によって様々です

そのようなことはコストにも大きくかかわることも理解するべきでしょう

アレルギーについては考えると非常に難しいと思います
限定したアレルギーであればその素材などを使わないということは出来ますが
限定されていないことが多いです
例えば、自然素材という謳い文句をセールストークに使われていることもありますが
自然素材ということがもし本当であれば、自然界にいる生き物はその環境に適しています

つまり、ダニやノミなどが影響するとなれば、病院のような環境をつくるしか、ありません

結露はサッシの性能や空調管理など室内と外部の気温差や湿度などの関係から
生まれますのである程度は管理が可能な時代となっていますが完全ではありません

カビについては空気がある場所にはカビ菌はいますしじ
その菌の繁殖が環境を理解することや清掃を行うこということで対処はある程度
可能です
しかし、完全にとることは不可能と思います

つまり、ご自身がどの程度を求められるかによって仕様は変動します
多くは土地を決めることでその条件も決まる要素が多いです

先ずは土地購入の前に相談できて、地元の環境を理解していることが
理想に近づく一歩ではないと思います
お近くですので、お会いしてお話し伺います
矢印
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ユーザーの返答

2018年10月02日

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ご回答ありがとうございます。諸条件を確認しながらのお話しになるというのは、大変納得できます。アレルギーや結露は、ゼロにしたいということではなく、極力避けたいですし管理が簡単な方がいいという感じです。高気密高断熱は不要という力強いご意見、参考にさせていただきます。

2018年 9月28日
はじめまして、アーキネットデザイン主宰の市川均と申します。
ご質問の件に少し極端な表現ですが端的にお答えしたいと思います。
1、断熱は夏と冬それぞれに目的をはっきりして適材適所とする。
2、夏は木としっくいが最適です。(今からでも良いので是非体験して欲しいです)
以下に簡単に説明します。
1、夏は屋根を充分な外断熱し、窓の配置は夏は日除け冬は日射を入れる様きちんと計画し、軒と庇で日射をコントロールする。これで木としっくいの家であれば最低限のエアコンで過ごせます。(現実にエアコンを使っていない家もあります)
2、冬は足下(基礎と床下)と窓をきちんと断熱することと室内に対流を起こさない事(これは断熱のバランスと室内に大きな温度差をつくらない事です)が一番効果があります。具体的には基礎断熱と床下の扉を夏冬に開け閉めする事で暖と涼をとる事です。これを私は夏冬の衣替えと言ってます。
3、簡単に言えば、夏は屋根と日射遮蔽、冬は足下断熱と窓断熱がポイントです。もちろん断熱は多いに越した事はないですが、適材適所とコストに応じて優先順位を付ける事を私はお勧めしています。これがアーキネットデザインのスタンダードです。
これは私が最もこだわるテーマのひとつですので出来ればお会いしてゆっくり説明したいですね。ご連絡お待ちしています。
余談ですが逗子と鎌倉に完成した家があります。
アーキネットデザイン市川均
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/08column/084sakan.html
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/08column/081hikaritokaze.html
矢印
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矢印
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ユーザーの返答

2018年10月02日

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ご回答ありがとうございます。夏は屋根で断熱、冬は床下と窓からの放熱を防ぐ、ということですね。エアコンを使っていない家もあるとのことですので、大変気になります。アーキネットデザイン様のページを拝見しましたが、「高品質な本物の木の家」を「ローコスト」で実現されているようなので、少し希望が出てきました!

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