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中古戸建て耐震補強

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リノベーション後の耐震について

軽量鉄骨平家のリノベーションをしました。もともと阪神大震災で全壊し、20年以上前に、耐震住宅として建てた平家です。

頼んだのは地元の耐震にも力を入れていると謳っている工務店。リビングを吹き抜けにしています。

今回、台風による屋根の補修をする必要があって、元の建ててもらったメーカーに屋根の補修を頼んだところ、そこの営業の方が、水平ブレスが二個省いてあるので耐震強度が弱まっていると言われ驚きました。リノベーションをしてもらった工務店にお聞きすると、耐震に関してはきちんと計算してあるので、自信がある、何故弱まっていると言われるのかわからないとのことで、両社で意見が食い違い、ちょっとややこしい事になりました。

工務店の方も元のハウスメーカーの方も、相手が、不備な箇所を文書でくれれば回答しますとの事。平行線です。

私としては、すでに気に入って住んでいるこの家が、耐震面で安心かどうかを知りたい、それだけなのです。もし耐震がリノベーションにより弱まっているのなら、耐震工事をする必要があると思います。その判断をしたいのですが、素人には全くわかりません。


質問1
軽量鉄骨の場合、第三者の耐震診断をしてもらえることは難しいのでしょうか?

質問2
水平ブレスを2個取ることで耐震強度が弱まっているという元メーカーと、違う方法で計算して耐震対策をしているという工務店。両社とも自分からは文書は出さないと言われ、途方に暮れていますが、どうしていけば良いでしょうか。


このような場合の相談先などもあれば教えていただければと思います。

専門家の回答

5件

星マーク
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2019年 1月11日
ハウスメーカーの営業の方が言うことと、工務店の技術者が言うことと、どちらを信じるのか、言うまでもなくはっきりしてると思いますが。軽量鉄骨造の平屋ですから、地震で壊れることなどないでしょう。
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ユーザーの返答

2019年01月14日

紅茶ケーキのプロフィール写真

何度もわかりやすいお返事、本当にありがとうございました。見ず知らずの者に、こんなに親切にお時間を割いてくださったこと、感謝しても仕切れません。
ありがとうございました。

星マーク
相談者が役に立った
2019年 1月11日
こんにちは。
水平ブレース(屋根の筋違)は軽量鉄骨造にとってとても重要な構造部材で
す。
吹き抜けがあると書いてありますが①屋根面の天井を取り除いて、2階の天井
を高くしたのでしょうか、③吹き抜けは元々あったものでしょうか。
③でしたら問題はないのですが、②の「リノベーション」をする為に水平ブレ
ースを抜いたのでしたら強度的には悪い影響があると思います。
耐力壁に屋根の荷重を伝える意味と、建物が水平力によって変形しない意味で
も水平ブレースはとても重要です。

「工務店が耐震に関してはきちんと計算しているから大丈夫」の意味は分か
りませんが、HMは「型式形式」で認定を取っています。水平ブレースが2本
取り払われたのだったら、「型式認定」は成立しなくなると思います。

「工務店の計算」は「構造計算事務所によって詳細な構造計算」を行った
結果なのでしょうか。上記の構造計算を行って大丈夫だったのでしたら、
多少は安心できますが、先にも述べましたが「HMの型式認定」は外れてしま
います。
 
TVの影響なのか、リノベーションを行う時に、簡単に床などを抜いてしまい
ますが、建物が水平力に耐える為には「床剛性=床の強さ」や「水平ブレー
ス」はとても重要な役割を担っています。床などを取り除くときには「入念
な構造計画と入念な構造計算が必要だと思います。

今回は平屋ですので地震で倒れる心配はありませんが、多少の変形等は考え
られると思います。
参考に下記に木造住宅の「床の重要性」について書いた私のブルグの記事を
添付いたします。
http://earth-architect.sblo.jp/article/181195196.html

アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣
矢印
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ユーザーの返答

2019年01月14日

紅茶ケーキのプロフィール写真

何度も詳しくわかりやすい回答、ありがとうございました。大変助かりました。先生のますますのご活躍をお祈りしております。本当にありがとうございました。

星マーク
相談者が役に立った
2019年 1月11日
私は今は意匠設計者ですが、構造設計者として10年近く働きました。耐震診断も多くこなしました。
鉄骨だから安全。木造だから危険。平屋だから大丈夫。などという事はあり得まえん。どの構造にしても危険な建物と安全な建物があるだけです。

質問1
私自身、軽量鉄骨の耐震診断はしたことがありませんが、日本建築構造技術者協会(JSCA:ジャスカ)などには相談窓口があります。県内の構造設計事務所(構造設計を専業として行う設計事務所)を紹介してもらうこともできるかもしれません。また各県では住宅の耐震補強を支援している課があります。そちらに相談されてもいいかもしれません。

質問2
リノベで吹抜けをつくるために水平ブレースを撤去していると想像しますが、水平ブレースは平面的な剛性を維持するためにきわめて重要な耐震要素です。通常は追加することがあっても撤去する事はありません。しかし、必要な平面剛性が保てるようにきちんと補強を施してあれば問題無いでしょう。

解決策の提案(あくまで提案なので責任は負えませんが)
施主であるあなたがリノベした工務店に構造検討書の提出を求めればよいだけです。検討して補強してあると言うのであれば必ず計算書があるはずです。無ければ工務店はうそを言っているという事になります。
その提出してもらった構造計算書を第三者の構造設計者に判定してもらえばよろしいと思います。
一から耐震診断を行うとかなり費用が必要ですから、まずは上記方法を実施されてはいかがでしょうか?
矢印
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ユーザーの返答

2019年01月14日

紅茶ケーキのプロフィール写真

何度もご回答くださり感謝しております。心よりお礼申し上げます。

星マーク
相談者が役に立った
2019年 1月12日
紅茶ケーキさんこんにちは。

大阪で設計事務所をしています。福味と申します。

質問1についてですが、もしも大手の軽量鉄骨系のハウスメーカーさんであれば、一般の建築基準法に則らない、大臣認定工法を取得されて、建てておられるはずです。
その様な建物の場合、通常の耐震診断法では判断できないのではと思います。
ですので、第三者が耐震診断をする事は不可能で、ハウスメーカーの建物は新築すれば構造に関係するメンテナンスやリノベーションも、同じハウスメーカーに頼るしかないかと思います。

質問2ですが、ハウスメーカーの認定工法と云うブラックボックスを、リノベーションの際に、どの様に計算し、どの様に安全を検討したのか、その辺の根拠性を確認出来れば、どちらの言い分が正しいのか判断出来ます。
工務店さんが、そこまできっぱりと言い切られるのであれば、以前に行われたリノベーションの際の、構造計算書があるはずです。それをもらってハウスメーカーさんに見せれば、ハウスメーカーさんも文章で回答してくれるでしょう。その回答を工務店さんに見せて文章で回答させれば良いかと思います。

工務店さんに「今回の屋根の損傷は、無くなった水平ブレースが原因だったとハウスメーカーに云われています。構造検討なしに工事をしたのであれば、善管義務違反に問われます、とも云われました。ちゃんと計算したと云うなら、証拠を見せて頂けませんか?。」くらいの内容を文章にして配達証明付郵便で送りつければ、自分からは文章は出さない等と、タカを括ってはいられないと思います。

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ユーザーの返答

2019年01月14日

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お忙しい中、お時間を割いて親切なご回答、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

星マーク
相談者が役に立った
2019年 1月13日
抜いても大丈夫と言う構造計算書出させて確かめれば明快です。やってみては?
もともとあったブレースは確認申請通りの構造と同じと思います。
軽鉄プレファブリケーションなら大臣認定の可能性があるから、既存不適格になる可能性もあります。ブレースついでに入れて仕上げれば問題なしです。強いに越したことありません。
矢印
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ユーザーの返答

2019年01月14日

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お忙しい中お返事ありがとうございました。感謝いたします。

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