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中古戸建て平屋リノベーション

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耐力壁選びのご相談:性能はもちろん、環境・人権・健康・透湿抵抗値・未来に配慮の場合。

築35年の小さな平屋のフルリノベーションを控え、耐力壁選びで悩んでいます。

耐力壁としての性能はもちろん、環境負荷が低く、透湿抵抗値も低く、シロアリ被害も少なく、また、廃棄時にも土に還るモイスを耐力壁として選ぼうと思っていましたが、、1枚30Kgという重さを扱っていただく大工さん(兼工務店さん兼建築士さん)に申し訳なく思ってしまいます。(大工さんからはダイライトの方が軽いです…と言われました)。

土には還らないものの、環境負荷がそこまで高くない、鉱物系のダイライトや、リサイクル木材を使ったハイベストウッド、構造用スターウッドあたりも検討したいのですが、接着剤は大丈夫なのだろうか、将来、マテリアルリサイクルはできるものなのか、、など、素人にはわからないことが多く、アドバイスをいただきたくこちらに投稿します。

正解はないかもしれませんが、環境にも、廃棄時にも、今の自分にも、施工する方にも配慮した、今の段階でできる最適な選択ができたらと思っています。この世から、廃棄物を極力なくしたいとも思っていますが全体のバランスも大切かと思います。

自分の中で、素材の選択理由を腹落ちさせたく、〇〇と比べて、これがこういう理由だから、○○をおすすめするなど、理由とともにアドバイスをいただけますと大変ありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。

専門家の回答

3件

星マーク
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2024年 6月 1日
小さな平屋で、どうしてそこまで面材での耐力壁が必要なのか、不思議です。面材で検討するということは、現在の壁仕上げをはがすということですから、軸組の耐力補強は面材でなくてもいくらでも方法があります。耐力壁=面材補強と考えるのは、家の構造材の呼吸を考えても、好ましくないと思います。1枚30㎏の面材などを使用したら、家の荷重が大きくなり、それだけで耐震的には不利になるような気がします。平屋にはもっと軽やかで環境にやさしい方法を選択したほうが良いでしょう。
矢印
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2024年06月04日

とみのプロフィール写真

回答ありがとうございます。モイスの重さ、やはり耐震性能に課題ありですか。
筋交いも検討したのですが、断熱欠損のことも考えました。
断熱材は今はセルロースファイバーが第一候補。付加断熱するなら、筋交いのままでもいいのかもしれませんが、付加断熱は予算オーバーで、温暖地域であることもあり、今は内断熱のみ、面材+制震ダンパーを検討中です。
小さな平屋ですが、瓦屋根(塩害対応上残したい)なのと、能登のような大地が一気に隆起するタイプの地震が想定される地域です。そう考えると、本当は基礎からやり直したい気持ちもしますが、再建築不可物件のため、できるところを手入れです。
今一度、筋交いでなんとかならないか、考える機会をいただきましたこと、感謝します。高価な面材をやめて、付加断熱にするとどんな見積もりになるかなど含めて、設計士さんと相談してみます。

星マーク
相談者が役に立った
2024年 6月 2日
とみ さま
初めまして。
環境対応に対してに高い意識をお持ちとお見受けしますので、今回耐力壁の強さの強度無論を高めることは悪くありませんが、耐力をあげるだけではなく、「制振装置」などを現状で検討されても良いのではないでしょうか。
耐力壁を強力なもににしても、それが面材(ボード類)ですと、一般的には土台や柱/梁に「釘」で固定しますが、大きな地震にあうと地震力の衝撃で「釘」は少ずつ緩みます。また余震で大きな地震が繰り返すと、その都度「釘」が緩みがだんだん大きくなり、結果耐震性能は弱まっていきます。(一般的に採用される材料などは、繰り返しまで想定していないように思います)
その点、「制振装置」で地震の衝撃を吸収させることで、「釘」にかかる負担が少なくなり、長期的に考えるとおすすめする工法で、今回にように平屋のフルリノベーションでしたら、なおさらに適切だと思います。費用の目安も40坪で50万(目安)ほどでしょうか。
私は「木造」の場合よく採用していますので、一度ご検討されると良いでしょう。
ご案内もわかりやすいテスト動画などもありますので、ご検討されると良いのではないでしょうか。
矢印
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ユーザーの返答

2024年06月04日

とみのプロフィール写真

アドバイス、ありがとうございます。制震装置は、Evolz様で見積もりをとっておりました。方向性が間違っていなくて、安心しました。
塩害地域のため、今の瓦屋根を残したく、また、能登のように隆起型の大地震が予測される地域です。さらに、半島に位置していて冬に連日吹く強風は台風並みです。いろいろと調べて、強風にも強いオイルダンパーを検討中です。
尚、筋交いも魅力ですが、断熱欠損のことを考えると、どうしても面材が候補にあがってしまい、悩んで今回ご相談しました。
いくら上を固めても、本当は基礎から補強しないと、、という情報も目にします。制震ダンパーがそれを少しでも吸収してくれることを願うばかりです。今回のアドバイスを受け、予算が許す限り制震ダンパーは入れたいと思います。ありがとうございます。

星マーク
相談者が役に立った
2024年 6月 2日
筋交いで考えてもよいですが、耐力面材限定であればモイスをお勧めじす。耐震性、耐火性、耐水性、防蟻性、土に還る環境性に優れています。デメリットは重量とコスト。重量についてはボード張り付ける時に大工さんの手元で一人荷揚げ人を配置してもらえばいいのです。当然その分工事費は上がりますが。
矢印
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ユーザーの返答

2024年06月04日

とみのプロフィール写真

やはりおすすめはモイスですか。ありがとうございます。耐火地域ではないのですが、土に還る環境性にどうしてもひかれてしまいました。モイス自体の重さが耐震強度に悪影響を与えることはないのか、気になりつつも、家が半島の強風地域に位置しており、強風には家が重い方が安定するという記事もみました。
貼り付けるとき、二人の大工さんに今家の施工をしていただく予定ですが、たまに家人も手伝います。大工さんの手元で家人が荷揚げを手伝えばいいのかもしれませんね。
大工さんともいろいろご相談してみたいと思います。アドバイス、ありがとうございました。

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