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家づくり相談

築40年木造の湿気対策に減築増築、床下リフォーム、その他の方法?正解がわかりません。

阪神大震災でヒビが入った建物(築40年、木造モルタル2階建、無筋布基礎)を構造用合板で補強、これに増築(築23年、ベタ基礎D10 @250 w配筋、木造2階)、現在に至ります。湿気対策で増築部分の床を高くしました。家の中に30cm余り段差があります。増築の際地盤改良はしていません。この度、古い方の建物の床下に湿気による問題が明らかになりました。現在複数社様からお話聞いていますが、こういった時は、設計士さんからいい工務店さんを引っ張ってきてもらうのか、今後お付き合いできる工務店さんを決めて、設計士さんをご紹介頂くのが良いのでしょうか。代々住んできた土地で、土地を変わることも新築も考えていません。この先数十年メンテをしながら持たせることはできますでしょうか。現状以下の通りです。

地盤について
①、水脈が浅い。2m以内で水脈にあたったという話も聞く。近くに川あり。土も泥や砂が多く水はけが悪い。庭から頻繁に貝殻が出る。
②、近くの道路を大型トラックが通ると、震度1か2くらい揺れる。

現在の家の状態
1、古い方の建物の床下地盤が家周囲地盤より低い。
2、防蟻工事の際、古い方の床下木部に白カビ発見、古い方の床下のみ調湿材を敷いて2年程になる。同時に布基礎の建物外周に構造クラック発見、布基礎を内側からパワーアラストで補強。
3、家外周の水はけが全く考慮されておらず、庭は雨が降るとしばらくプールのようになる。
4、先日雨水排水管が詰まっている箇所を発見。早々に改良予定。いつから詰まっていたか不明。その雨樋付近の布基礎の床下の湿気が他と比べて極端にひどい。
5、10年ほど前シロアリによる被害。柱から内装木部を一部食われている。
6、床下の土は常に湿っていて束石(コンクリート)も常時湿っている。束石の水分を床束が吸い上げ、シミができている。湿度が高い箇所の床束の湿気含有率は40%。その他の床束も20~25%。
7、大引きの端が腐りかけている所が1箇所あり。断熱材が湿気で腐り黒く変色している箇所あり。
8、同じ床下でも大引の湿気含有率が13%ほどの所もあり、ムラがある。土にカビ発生箇所もある。
9、内壁基礎部分に大きなクラック発見。最近できたもののよう。

複数社からの提案(全て古い方の建物への提案)
A、床をめくらず床下点検口からの施工で、土すきとり、防湿シート、鉄筋を配筋し無筋の基礎にボルトでつなぎ、生コン。床束を鋼製に。床束の湿気がひどい箇所は土間にする。その上で換気扇設置。2階の窓が多いので、窓を塞いで壁にする。
B、ボーリングで水位や地盤高さを簡易調査。床をめくって、土すきとり、ポリシート、砕石、メッシュ、コンクリート。鉄筋の配筋はしない。床束は鋼製に。大引き取り替え。その上で換気扇設置、既存換気口が機能していないので、床に穴を開け吸気口を確保。2階の窓が多いのでワイヤーで補強。
C、床をめくって、土すきとり、防湿シート、コンクリート、換気口が機能していないので基礎を破って新たに換気口を設ける。2階の窓は壁に。
D、古い方を解体、増築部分と同じ高さに基礎から作り直し、必要な部屋を1階部分だけ増築。
E、調湿剤は逆に飽和状態となり湿気を増やしてしまう可能性があるので、撤去し換気扇を入れる。

素人ながら疑問点も多く、また費用面も幅広く困っています。今後古い方の建物にかかるメンテの費用や手間を考えると、Dは根本解決になるかもしれないと思います。ただ、震災後の増築で複雑な作りなっており古い方のみ解体可能かどうか不透明です。絶対に失敗できないので入念な事前調査が必要と思われます。金銭的にもギリギリです。
我が家は木造で、水はけのことを考えないと基礎部分が劣化していきどんな耐震構造の家も寿命が短くなると思うのですが、各社様、家周囲勾配に関するご提案、地盤やGLに対する見解がありません。何が正解かわからず、皆様のご見解を頂けれは嬉しく思います。長文失礼しました。どうぞ宜しくお願い致します。

専門家の回答

4件

2020年 7月14日
よくわかっているじゃないですか!基本は下から外部からの湿気や漏水をシャットアウトする事です。
内容は工事費用払う金額で決まります。
床下土間婚売ったらRCガーデックスを塗るとコンクリートに7㎝しみ込んで棒すしようとなります。それが一番です。
矢印
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2020年 7月14日
文面からすると、海に近いほうですね。まず始めにしないといけないのは、建物周囲の雨水排水の設備です。建物のことはそのあとです。

古いほうの建物は、阪神大震災でひびが入ったけど、倒壊しなかったのですね?ご近所はどんな具合でしたか?建物の建っている通りの列が、そんなに倒壊していなかったら、地盤は致命的ではありません。震災後、すぐに建物の危険度の診断に行ったとき、通りによって全滅のところと、そうでないところが隣接しているところがありました。それほど地盤によって違ってくるということです。

増築はちゃんと確認申請を出して、合法的にされていますか。それによって、今後の対応の仕方も違ってきます。それと、古い建物と増築部分のそれぞれの面積や接続方法が不明なので、安易にお答えできません。図面があれば診断できますので、お気軽にご相談ください。
矢印
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矢印
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2020年 7月14日
前出でも仰っていますが、
建物周囲からの雨水の進入をシャットアウトしないと、
建物基礎や換気、防水をいくらしても根本的に解決しないと思います。

他は増築部分との接続方法にもよりますので
詳細をお聞きしたいところです。
矢印
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矢印
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2020年 7月14日
こちらは確かに地盤に関することと、建物に関することを切り離して考える方が良さそうです。
地盤については、プールのニュアンスがわからないのですが、地下水位が上がって、、という可能性もあり単なる水はけの問題なのかがわからない状況です。水はけの問題であれば、地盤レベルと側溝の関係を見て排水能力に見合った幅の側溝かを確認する必要があります。
一般的に地下水位2mで地盤改良しないはあまり聞かないケースですので、それも気になるところです。

次に建物についてですが、古い建物の湿気対策(換気口の計画、基礎高さ)が不十分な結果かと思われますが、こればかりは図面と現地確認をしないと詳細な対策は言えないところです。絶対失敗されたくないお気持ちでしたら、容易な発言はできません。

詳細な資料を開示頂き、現地確認などにもお付き合いいただけるのでしたら、当社でも対応できます。
どうぞよろしくお願い致します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MERAKITECTURE ARCHITECTS STUDIO
メラーキテクチャ アーキテクツ 建築研究所
http://www.merakitecture.jp
https://www.instagram.com/merakitecture_architects/?hl=ja
矢印
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