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家づくり相談

築150年以上の古民家。窓まわりの断熱について

古民家が好きで購入し、リフォームを少しずつ進めています。
居住性向上のためにはやはり断熱とある程度の機密は不可欠だと考えるようになりました。
既存の古い建具は気に入っていますが、やはり冬場に寒すぎて、光熱費もかなりかさみます。
古い建具を活かしながら、暖かく暮らすための工夫として、インナーサッシの可能性を考えていますが、外側につける例もあるのでしょうか?
部屋側からの見た目を重視したいためです。

建具を交換する事も考えたりしましたが、やはり惜しい気がしています。
お知恵を貸していただければ幸いです。

専門家の回答

8件

星マーク
相談者が役に立った
2018年 5月29日
URBAN GEARの本多と申します。

一昨年、長野県の信濃町で築100年以上の古民家の
改修工事を実施しました。工事期間だけでも2年掛かった
大工事でした。そのときのクライアントの希望は、確かに
趣は大切にしたいのだが、耐震性、断熱性能を、この機会に
コンテンポラリーなものにしたいということでした。
完成した家を見ての感想を送っていただきましたが、
これは、これで良かったと思うが他のアプローチも有ったと
思うと仰っていました。

私は当初、既存を出来るだけ残して、壊れた部分は作り直し、
また補強するとしても、断熱性能については拘らない、
外部建具は、そのままにした方が良いと伝えました。
ですが、その意見は聞き入れられなかったということです。
私が、そのクライアントに、そのように言った理由は、
快適に別荘ライフを過ごしたいことが最優先で、その古民家を
購入したわけではなく、歴史と一緒に、その場所に一時でも
暮らすことが目的で購入したと伺ったからです。

サワコさんにも同じことを申し上げます。築150年の家は、
意外にも日本には沢山残っています。しかし、その殆どが、
何度もリフォームを繰り返され、凛とした表情は失われてしまって
います。気候の厳しい地域にお住まいの所有者の方にすれば、
快適で安全にくらしたいという、元々生まれ育って、今尚そこに
暮らしている人たちの極々当たり前の願いなのですが。

しかし、古民家に憧れて、骨董を購入された感覚の方が、
やはりこれでは、とても暮らしにくいと感じて現代的に直して
しまったら、もう中途半端な骨董に対して、当初の愛情が注げないと
いうことになり、寒くて暮らせないということと同じになりは
しませんか?二重サッシは断熱効果が高いです。ですが、古民家の
形態と構造からして、投資しただけの見返りは期待できません。

しかし、昔の人は、それで生きてきました。冬には冬の過ごし方、
夏には夏の過ごし方を意識することで、150年前の人たちの
暮らしを体験することが出来るのです。大変に貴重な体験だと思います。
その暮らし方を継続したからこそ、その築150年の家は未だに残って
いられると言って良いと思います。
間取りを拝見していないので断言できませんが、昔の家は「建具」で
仕切っただけの場合が殆どです。

暖房する部屋を小さくして、非暖房室にはヒーターなどを置いて、
ヒートショック対策をしてみてください。
正直、田舎に暮らしていなくても古い素敵な佇まいの古民家を見かけ
ますが、大概が「水周り」と「サッシ」を交換してあります。
一気に興ざめです(笑)
外部建具は非常に重要です。内側からも外側からも大変重要な
デザインファクターです。
人事で申し上げていません。今のままで暮らしてみてください。
これは、お願いでもあります!!

※当アトリエでは建築に関するあらゆる御質問に随時無料でお答えしています。
どうぞお気軽に御問合せください!

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
at*****geardesign.com
http://www.urbangeardesign.com
054-206-4343
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ユーザーの返答

2018年05月29日

サワコのプロフィール写真

貴重なご意見、ありがとうございます。
おっしゃることは非常によくわかります。
おっしゃるとおりなのですが、極寒・酷暑時は結局、断熱性能の低い部屋には立ち入らず、これはこれでもったいないのではないかと・・・

もう少し考えてみます。
ありがとうございました。

星マーク
相談者が役に立った
2018年 5月29日
はじめましてアース・アーキテクツの鷲巣(ワシズ)といいます。

内部からの見栄え(インテリア)を重視するのであれば、外側にペアガラス
のサッシを取り付けるのが安い方法だと思います。
熱の逃げる割合は「開口部からが50%~60%です」、サッシを取り付けて
外部の見た目が気に入らなかったら、サッシの外側に「木の格子」をつけて
サッシの存在を薄くしてもいいと思います。

参考にして下さい。
別途ご相談は無料ですので、お気軽にどうぞ。

アース・アーキテクツ一級建築士事務所
〒421-0113 静岡市駿河区下川原1-4-6
TEL 054-258-3827   FAX 054-258-3827
担当:鷲巣 E-Mail w.wa*****.or.jp
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ユーザーの返答

2018年05月29日

サワコのプロフィール写真

具体的なご提案をありがとうございます。
900ほどの建具が12枚ほど連なっているのですが、FIXの部分があっても良いのではないかという考えもあります。
静岡県だと遠いため、相談は難しいですが、参考になりました。ありがとうございました。

2018年 5月29日
サワコ様。
はじめまして。

大阪の祥設計室@ささかと申します。

当事務所の特徴です。
1.分離発注(オープンシステム)
2.高断熱・高気密住宅(新木造住宅技術研究協議会)
3.SE構法での建物つくり

是非、ホームページをごらんください。

古民家もいっとき、勉強しておりました。
断熱改修のノウハウもあります。

よろしければ、お会いして、お話しをお伺いいたしますが
いかがでしょうか?

お気軽に連絡してください。
どうぞ
よろしくおねがいします。


祥設計室 (しょうせっけいしつ)一級建築士事務所
代表 笹下祥幸 (ささかよしゆき)
〒558-0013 大阪市住吉区我孫子東2-1-20-201
show-s*****mail.ne.jp
http://www.ne.jp/asahi/show/sekkei/
TEL:***** FAX:*****
HANDY:*****
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ユーザーの返答

2018年05月29日

サワコのプロフィール写真

どうもありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。

星マーク
相談者が役に立った
2018年 5月29日
ラウムアソシエイツ一級建築士事務所の宗本です。当事務所は、千葉で200年前の民家を2世帯(両親、国際結婚した娘夫婦と孫2名)の住宅に再生しました。その事例は、弊社ホームページ上のT邸を見てください。内部は建具を含めてほぼ古い状態を残し、キッチン風呂場等は最新の物にしています。耐震性能も高く床暖房も極めて快適です。このような住まい方が出来ると、古民家はステイタスです。
このような古い民家では、気密性は家の傾きから修正しなければ、かなり難しいでしょう。当時は当然のことながら石場建てでしょうから不等沈下で建具がうまく閉まらない等を直す必要があります。
次に寒いのは床下断熱がなされていないためです。これは費用がかかってもやる必要があるでしょう。
外壁回りは、開口部は外側にサッシュを着けるのですが、それだけでは多分あまり効果はありません。外壁回り断熱を施しその外側に断熱材を保護する板もしくは金属板を張る必要があるでしょう。屋根は、茅葺き、瓦葺きであれば相当の断熱効果はあります。
以上ご参考までに。
宗本順三
----------------------------------------------------------------------------
宗本順三
株式会社ラウムアソシエイツ一級建築士事務所
〒 602-0854
京都市上京区荒神口通河原町東入亀屋町122-2
ヨルダン社ビル3F
E- mail; mun*****.bbexcite.jp, munemoto*****.odn.ne.jp,
munemoto.junz*****oto-u.ac.jp
URL;http//www1.odn.ne.jp/raum
tel 075-254-8188 fax 075-254-8189
----------------------------------------------------------------------------
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ユーザーの返答

2018年05月31日

サワコのプロフィール写真

参考になりました。ありがとうございました!

星マーク
相談者が役に立った
2018年 5月29日
「古民家はこうあるべきだ!」と頑なに住み続けるのは、ちょっとしんどいと思います。
古民家が好きで、その家に寄り添って住んで、いろんな発見を楽しむのであれば、臨機応変にスタイルを感性で変えていっても良いのではと思います。
外側の雰囲気も大事であれば、ペアガラス入りの木製建具を既存建具の外側に取り付ける方法もあります。もしくは、アルミサッシを外側につけるのが手っ取り早いのですが、サッシの色を濃い色にすれば、そんなに違和感なく仕上げられます。
私は京都で活動していますので、お気軽にご相談ください。
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ユーザーの返答

2018年05月31日

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ペアガラス入りの木製建具を既存建具の外側に取り付ける方法、というのに大変興味を持ちました。
可能性を探ってみたいと思います。

どうもありがとうございました。

2018年 5月30日
はじめまして。

ご自身で工事をされているということでしょうか。
古い住宅の問題はかなり多くあります
気密、断熱ということで言えば、サッシ廻り、その他壁、床下
天井内部など。
一般的に現在断熱材を入れている部分に入れることになりますね

もし、そのようなことが出来ない場合は、壊さず、内側に壁を作って
その中に断熱材を入れるなどの工夫が必要です
但し、工事も大規模になるので、一般の方がやる場合は、隙間風を
感じたら、その部分だけをウレタンスプレーなどで充填することや
シートを貼るという一時的な処置になるのではと思います

出来る範囲でやっていき、様子をみていくという方法で対処すれば
ご自身で出来るかもしれません

よくある話ですが、サッシを変えても寒さが変わらないということは
聞きますので。
注意しましょう

tekine.com
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ユーザーの返答

2018年05月31日

サワコのプロフィール写真

業者さんに工事はしていただいてますが、断熱材を入れて、ペアガラスの木製サッシに取り替えた部屋の住心地は最高です。

予算との兼ね合いもあるので、工事の範囲が問題です・・・

どうもありがとうございました

2018年 5月30日
150年もったのは木造建築に適した環境で、住み手の環境に合わしたものではないからです。その為に囲炉裏があって必要な隙間風がマッチしてました。暖炉いれて基本姿勢守られるのもいいんじゃないですか?エアコンはひよわなものです!
矢印
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2018年05月31日

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さまざまなご意見を伺えて感謝しています。ありがとうございました

2018年 6月 2日
サワコ様、はじめまして、やまぐち建築設計室 建築家の山口哲央と申します。
様々な価値観の中から適切な暮らしの趣を考える事は大事ですよね。
サワコさまが望む内容にも、意味があってのお悩みだと思います。

一概に、何が良いのかは正直判断しにくいものです。
単純なサッシの入れ替えと、
内側からの状態の変化がどのようなモノになるのかも、
サワコさんの考え方の中で「許容範囲」が何処までなのか?
にもよると思います。

ご意見を整理しながら、現地の状態を確認して
どんな方向性が良いのかを信頼できる方と「現地」で
お話し合いする事をおススメします。

機能だけではなくて、既存の古い建具を活かしつつ、
見た目も環境もよくなるには、
古民家に似合う、薪ストーブでも随分改善されますよ。

一つの機能面だけで考えるのではなくて、
周辺環境や、過ごし方、素材や部屋の状態を加味しながら
状況改善が出来ますように。

実際に現場を見て意見が欲しい等
質問、相談等があれば、ご連絡ください。

やまぐち建築設計室
http://www.y-kenchiku.jp/
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2018年06月03日

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3度めのリフォームになりますが、どこに依頼するかは毎回頭を悩ませています。
実際に現場を見てご意見をいただきたいのは山々ですが・・・
もう少し検討してみたいと思います。

どうもありがとうございました。

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